交通系ICカードとスマホの連動が進んでいる。特に関東圏では「Suica」の連動開始によりスマホでの改札通過は当たり前の景色になっていると言える。
スマホ片手に電車に乗車できるのは便利だが、「もしも…」の事態を考えたことはないだろうか。今回はそんな事態に陥った時の対処法と、交通各社の対応の未来について考えていく。

 

もしもの場合も大体は通れる!しかし過信は危険かも

スマホによる運賃の支払いはもはや当たりまえ 写真=オトナライフより引用

 

 スマホの決済機能との連動により、交通機関の乗車賃などのIC支払いをモバイル決済で行えるサービスが浸透し始めている。特にSuicaは業界に先駆けモバイル決済との連動を導入しており、いまやスマホやスマートウォッチで改札を通る人の姿も珍しくなくなってきている。2020年3月に「PASMO」、2023年には「ICOCA」をいった大手交通系ICカードも徐々にスマホとの連動を予定している。
 財布もICカードも持たずスマホ一つで電車やバスに乗れるというモバイル決済。もしも乗車後に端末のバッテリーが切れてしまったら…と考えたことはないだろうか。このような場合多くの端末では、表面的には電源が切れていてもライフラインに関わる機能用の予備バッテリーが稼働を続けている。そのため多くの場合は改札を通過することは可能である。しかし、万が一この予備バッテリーすらも落ちてしまっている場合、鉄道会社の多くは改札内で行う精算は現金しか対応していない。そのため本当にスマホ一つで乗車していた場合大きな問題となってしまう。スマホの充電が危うい時は、速やかに電車を降りて改札外に出ることを優先し、充電できる場所を探したほうがいいだろう。