クレジットカードを使用する9つのメリット ポイントやクレヒスなど現金にはないお得も

2019.2.9
FINANCE
(写真=Andrey_Popov/Shutterstock.com)
(写真=Andrey_Popov/Shutterstock.com)
クレジットカードは持っているけれど支払いは現金が多いという“現金主義”の人は意外に多い。しかし、クレジットカード利用のメリットをしっかり理解すれば、可能な範囲でもっと積極的にクレジット支払いしようと思うようになるはずだ。

“現金主義”で世界に取り残される日本

クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、キャッシュレス決済の日本における普及は諸外国に比べて遅れている。これについて経済産業省は、「キャッシュレス・ビジョン」というレポートの中で「日本だけが取り残されてよいのか」と警鐘を鳴らしている。

同レポートでは具体的な数字も挙げられており、それによると、キャッシュレス決済の比率は韓国で約90%、中国で60%、カナダ・イギリス・オーストラリアで50%台、スウェーデン・アメリカで40%台に達している一方、日本では18.4%にとどまっている。

経済産業省はキャッシュレス決済の普及には「国力強化につながる様々なメリットが期待される」と主張するが、日本でいまだ“現金主義”が根強いのにも当然理由がある。

たとえば、治安のいい日本では盗難が少なく、もし財布を落としても中の現金ごと戻ってくることが多い、そして、ニセ札に出会うこともまずない。つまり、現金を持ち歩くことの危険性がほかの国に比べて低いというのが理由の第一だ。

さらに、紙幣や硬貨を投入すると自動的に数えてくれるハイスペックなレジが普及しており、すばやく現金支払いが済んでしまうこと、そして、至るところにコンビニATMがあり現金の入手が容易なことなども理由となっているだろう。

近い将来、日本もキャッシュレス社会になる

このように日本では諸外国に比べて“現金主義”のデメリットが小さく、さらに、個人経営の店舗などでは今でもクレジットカードや電子マネーが使えないところも多いため、それもまたキャッシュレス社会へ移行する上での重しとなっている。

だが、中国をはじめとするアジア諸国からの観光客の増加に伴う、インバウンド消費(訪日外国人による日本国内での消費)への対応としてキャッシュレス決済の普及が急務となっていることから、近い将来にはキャッシュレス決済に対応した店舗は今よりもずっと増えていると考えられる。

クレジットカードのメリットは数多い

その来るキャッシュレス社会を見越した上で、これまで“現金主義”だった人もぜひキャッシュレス決済、特にクレジットカードの便利さやおトクさを知っておきたい。次にクレジットカードの9つのメリットを順に解説する。

クレジットカードのメリット①「ポイントが貯まる」

現金で支払ってもリターンはないが、クレジットカードで支払うとポイントという形でリターンがある。電子マネーやQRコード決済でもポイントは貯まるが、ポイント還元率の高いクレジットカードを選べば、使っているうちに返ってくるおトクも大きい。

たとえば、ポイント還元率1%のカードで年間100万円のクレジット支払いをすると、1万円分のポイントが貯まり、200万円なら2万円分となる。現金支払いなら決して貯まらなかったお金(ポイント)だ。

年間200万円も使わないと思うかもしれないが、光熱費や携帯料金、プロバイダー代、家賃、スーパーやコンビニでの購入、ガソリン代、税金などクレジット支払いできるものはすべてそうすることで200万円くらいには軽く達する。

スーパーやコンビニなどでの少額の支払いでクレジット支払いするのは面倒そうだ、と思うかもしれないが、そういった店舗ではサインも暗証番号の入力も不要であることが多く、また、カード会社でも電子マネー感覚で支払いできるタッチ決済の仕組みを広めようとしているので、むしろ財布から現金を出すよりもすばやい支払いが可能となっている。

クレジットカードのメリット②「クレヒスを形成できる」

クレヒスとは「クレジットヒストリー」のことで、過去のクレジット支払いなどの記録と考えればよい。これは、「お金をきちんと返す人である」という信用を証明するもので、これまでクレジット支払いも借金もローンも組んだことのない人では、そのクレヒスがまったく存在しないという理由から、住宅ローン等などの審査で不利になることがある。

たとえ、“現金主義”で“無借金主義”の人であっても、住宅ローンなどを組む必要が出てくることはあるだろう。そこで、そのような状況に備え、何かしらクレジット支払いをしてクレヒスを蓄積しておくことをおすすめしたい。ただし、万が一返済を遅延してしまうと逆に信用を大きく損ねてしまうので、その点は注意を。

なお、30代以降になると、それまで1度もクレジットカードを作ったことのない人は、クレヒスがないという理由からカードを作りにくくなってくるといわれている。そこで、クレジットカードを作りたいなら、なるべく早急に審査のハードルが低いといわれているカード(楽天カードなど)を申し込んだほうがよい。いったんカードを作り、クレヒスを形成すると、ほかのカードも作りやすくなるだろう。

クレジットカードのメリット③「現金よりも安心」

クレジットカードは数十万からカードによっては数百万単位の支払いができることから、持ち歩くのは危険だと考える人もいるようだが、それは大きな誤解だ。

実際には盗難されたり紛失したりしたカードが不正使用されたとしても、盗難保険が適用されて、その不正使用分の支払い義務はない。現金は失くしたらそこで終わりだが、クレジットカードは失くしたとしてもカードの再発行手数料くらいしか損はしないと考えていいだろう。

海外で財布を盗まれたり失くしたりした場合でも、現金ならまず戻ってこないが、海外での緊急発行に対応しているカードなら、その再発行したカードで旅行の残り日程を過ごすことができる。

ただ、カード会員本人に重大な過失がある場合は話が別で、カードの裏面に署名がない、誕生日や住所の番地など分かりやすい番号を暗証番号にしている、暗証番号を他人に教えたことがある……などの事実があれば、盗難保険が適用されないこともあるので注意してほしい。

クレジットカードのメリット④「蓄えがなくても買い物できる」

「ボーナスが入ったら買えるけれど、それまで待っていたら売り切れてしまう」といった状況のとき、十分な現金がなくても、クレジットカードのボーナス払いなら購入できる。

また、夏季休暇や年末年始など出費が多くなる時期には、クレジットカードの2回払いやボーナス払い、リボ払いなどを利用して出費を分散し、万が一のときに必要となる現金を一定金額確保するという使い方も可能だ。ただし、これには金利なども絡んでくるため、計画的な利用が必要となる。

ちなみに、これまでクレジットカードを持ったことのない人は勘違いしているかもしれないが、クレジットカードの一括払いには金利はつかないので、年会費無料カードで一括払いのみをしている限り、カード会社に手数料や金利を取られることはない。

クレジットカードのメリット⑤「ショッピング保険が付帯する」

一部のカードにはショッピング保険といって、購入した商品が盗難にあったり過失で壊してしまったりした場合に購入代金の一部が戻ってくる保険が付帯している。現金支払いだと、商品の不具合などを除いて代金が戻ってくることはないため、このショッピング保険のメリットはかなり大きい。

クレジットカードのメリット⑥「経費計算が楽になる」

クレジットカードの利用明細データと家計簿ソフト・会計ソフトを連動させることで、経費などの計算が楽になる。現金支払いではレシートや領収書を見ながら電卓で計算して帳簿に書き入れたり、表計算ソフトに入力したりする必要があることを考えると、かなりの省力化となるだろう。

クレジットカードのメリット⑦「支払い手数料がかからない」

通販などの支払いを現金で行う場合、銀行振込手数料や代引手数料、あるいはコンビニ払い手数料などが必要だが、クレジット支払いなら手数料は販売店側の負担となり、購入する側にはかからない。

クレジットカードのメリット⑧「ネットコンテンツ・サービスの購入が楽に」

スマホアプリやネットTV、オンラインゲームなど、さまざまなネットコンテンツ・サービスの購入ではコンビニなどでの現金支払いも可能だが、クレジットカード支払いならネット上で購入から支払いまで一度に済んでしまうので便利だ。

クレジットカードのメリット⑨「旅行傷害保険が付帯する」

クレジットカードの中には旅行傷害保険が付帯するものがある。特に、海外では医療費が非常に高額になるケースがあるため海外旅行傷害保険は必須。その意味で、海外旅行傷害保険が付帯するクレジットカードは重宝する1枚となる。

補償内容が不十分な場合は、新たな保険を追加で契約したり、複数のクレジットカードの保険を組み合わせて補償内容をより充実させたりすればよい。

確実にポイントが貯まる仕組み作りからトライ

上に挙げたクレジットカードのメリットを見ると、これまでクレジットカードを持っていなかった人、あるいは、持っていたけれど有効活用していなかった人も、これからは積極的に使う気になるはずだ。

まずは、年会費無料のカードを作り、銀行引落や現金支払いにしていた公共料金などをクレジット支払いに切り替えることで、確実にポイントが貯まる仕組みを作るところから始めてみてはどうだろうか。

文・モリソウイチロウ(ライター)
 

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