普段何気なく使っているクレジットカード。有効期限やセキュリティコードが設けられている理由を知っているだろうか?今回は、クレジットカードに関して、知っておきたい基礎知識を紹介。審査に通りやすいカードとはどんなものか、ゴールドカードの審査に通るためには何が必要か、なども合わせて解説する。

1、審査に通りやすいクレジットカードを見つける3つのポイント

クレジットカードの審査をスムーズに通過するためには、事前に知っておくべきいくつかの重要ポイントがある。

  • ポイント1 間口が広いとされる流通系や信販系のカードに絞る
  • ポイント2 二つ目のポイントは、「年会費無料」や「短期間発行」を強調しているカードを狙うこと
  • ポイント3 「入会キャンペーン」を大々的に行っている時期が狙う

    また、カードの申し込みでは、書類が正しくミスなく記入されていることが最も重要である。まずは住所や生年月日、電話番号、勤務先名といった基本情報を正確に記入することが大切で、特に番地は間違えやすいので注意する。空欄があると審査に影響することも考えられるため、必須項目だけでなく記載されている項目はすべて埋めることを心がけよう。

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    審査に通りやすいクレジットカードを見つける3つのポイント(2018.9.13)

2、クレジットカードの有効期限とは?有効期限が設けられている理由とは

どのクレジットカードにも有効期限が設定されていて、そのクレジットカードを使用できる期間が決まっている。有効期限が設けられている理由は、「カード券面の劣化」や「不正利用の防止」、さらに「会員に対する再与信」などが挙げられる。

ではクレジットカードの有効期限が近づいてくると、更新手続きはどうずればよいのだろうか。基本的には新しいクレジットカードが簡易書留で自動的に届き、更新も自動的にされる。住所などに問題がないにも関わらず、有効期限を過ぎているのに新しいクレジットカードが届かない場合もある。

これには2つの理由が考えられるが、1つ目は「一定期間クレジットカードを利用しなかった」場合だ。また以前の更新から数年が経過しているためカード会社は改めて会員の「再与信」(途上与信)を実施している。借り入れ返済に延滞がないかという利用状況や、自己破産や債務整理をしていないかなどを調査する。自社カード以外の利用情報は金融機関などが会員となって情報共有している個人信用情報機関のデータベースを通じて調査するため、入会しているカード会社では問題がなくても他社で何かあれば自動更新はされず自動的に退会措置の手続きがとられる。

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クレジットカードの有効期限はどこで分かる?(2018.9.13)

3、クレジットカード記載の「セキュリティコード」とは何か?

(写真=wk1003mike/Shutterstock.com)

そもそもセキュリティコードとはカード番号とは別にクレジットカードに記載されている3桁又は4桁の数字のことを指す。この3桁又は4桁の数字があることによって、クレジットカードの安全性が向上しているのである。セキュリティコードはカード番号などとは違い、セキュリティコードだけは磁気ストライプにもICチップにも記録されていないそうだ。カードをスキャンしても読み取れない。基本的にカードが手元にある持ち主のみにしか知り得ることができない情報となっている。

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クレジットカード記載の「セキュリティコード」とは何か? 3桁か4桁の数字(2018.9.13)

4、クレジットカードのサインは何のため? 本名でなくてもいい?

クレジットカードのサインには2つの意味がある。サインはカードの所有者本人であることを示すもので、それにより後払いで商品を購入できるだけの信用に値する人物であることを証明している。また、伝票に記された内容について了承したことを証明するというもう1つの意味もある。

サインについては、フルネームがいいのか、また漢字表記か、ローマ字表記かと迷う人もいるかもしれないが、これについて決まりは特になく、極論を言えば何を書いてもいい。本名とは違う名前をサインとして用いても問題はない。しかし、サインの用途を考えると、クレジットカードの署名欄のサインと伝票に書かれたサインが一致しているものがよいだろう。

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クレジットカードのサインは何のため? 本名でなくてもいい?(2018.12.25)

よく聞く「クレヒス」とは何か?

「クレヒス」とはクレジットカードヒストリー(利用履歴)に記載された個人の信用情報のことで、カード会社や金融機関が審査を行う際の目安だ。どの会社のどんな種類のカードにいつ入会し、いつ解約しているか、カード利用後に返済の遅れや延滞がなかったかなどの情報がクレヒスから分かるからだ。日頃からクレヒスを通じて信用を積み上げることが大切だ。

優良なクレヒスを積み上げるためにはどうしたらよいのだろうか。答えは明確で、まずは1日たりとも支払いが遅れないように、きちんと支払いを続けることが最も重要。次に、自分が毎月支払える範囲で構わないので、できるだけカード利用を増やすことだ。

クレヒスに最も悪影響を及ぼすのは引き落としの遅れや延滞。また短期間での度重なる解約や多重カードの申し込みといった行為も悪影響を及ぼす。

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「クレヒス」をよくするカード利用のコツ クレカを賢く使う(2018.9.13)

5、ゴールドカードの審査は一般カードより厳しい?どうすれば通る?

(写真=gopixa/Shutterstock.com)

ゴールドカードは一般カードよりワンランク上のため、審査基準が厳しいとされている。ただ、さまざまな特典を入手できる上、社会的な信用度も上がるなどメリットも多い。カード会社が公表しているゴールドカードの明確な申し込み資格は、おおむね「年齢」と「年収」である。ただ、この2点を満たしてさえいれば審査を通過できるわけではなく、そのほかさまざまな要素が審査の対象となる。

ゴールドカードのメリットはいろいろあり、特に海外旅行に行く機会が多い人は注目したい。
大きな額の海外旅行傷害保険が付帯しているのをはじめ、空港ラウンジの無料利用や手荷物移動サービスなどの特典が付いている。海外旅行傷害保険は旅行費用の支払いにカードを利用する必要のない自動付帯が多く、家族に適用できる場合もあるなど手厚いことが特長だ。

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ゴールドカードの審査は一般カードより厳しい?どうすれば通る?(2018.9.13)

6、プラチナカードとはどんなカード?

一般的にプラチナカードとは、ゴールドカードよりも1ランク上のカードを指す。ステータスとしては、一般カード→ゴールドカード→プラチナカードの順に高くなる。なお、券面は高級感のあるプラチナカラーかブラックカラー、メタル素材であることも多い。通常、プラチナカードは最上位カードに位置付けられている。

プラチナカードでは、ゴールドカードよりもランクアップした優待やサービスを受けることができる。たとえば、ゴールドカードで国内空港ラウンジが無料で利用できるとすれば、プラチナカードでは海外空港ラウンジも無料で利用できるなどだ。プラチナカードの申し込み条件として、カード会社からのインビテーション(招待状)が必要となるケースがある。クレジットカードの審査基準は各社とも明らかにしておらず、その部分はブラックボックスと言っていい。ただしプラチナカードの場合は、それなりの年収や社会的ステータスがなければ審査をパスできないと考えたほうがいいだろう。

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40代にはゴールドよりプラチナカード?代表的なクレジットカード比較(2018.11.11)

構成・MONEY TIMES編集部
 

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