カードローンの端数を返済する5つの方法 端数とは何か? 返済しないとどうなるのか?

2020.6.21
運用・家計
(写真=Kittiphan/stock.adobe.com)
(写真=Kittiphan/stock.adobe.com)
カードローンでは、返済方法によっては最後に端数が残高として残ることがある。これはいったいどのように扱われ、返済しないとどうなるのだろうか。返済する場合の方法など、端数返済に関する疑問をここですっきり解消しておこう。

目次
1,カードローンの端数とは何か?
2,カードローンの無利息残高に関する注意点
3,カードローンの端数を返済する6つの方法
4,完済後のカードローンの扱い方

1,カードローンの端数とは利息分のこと

カードローンでは、1万円単位、あるいは1,000円単位といったキリのいい金額を借り入れた場合でも、返済総額では1,000円未満の端数が出てしまう。なぜなら、カードローンの利息は「借入残高×金利÷365日×借入日数」で算出されるからだ。

たとえば、カードローンで10万円を7日間、金利18%で借り入れた場合を見てみよう。
10万円 × 18% ÷ 365 × 7日 = 345.2054……
利息は「345円」となり、1,000円未満の端数が生じることがわかる。

毎月の返済では端数が出ないが最後の返済で端数が出る

毎月のカードローンの返済が定額の場合、返済額は元金の返済分と利息分とを調整して端数が出ないように設定されている。そのため、毎月1万円のようなキリのいい金額で返済していると、最後の返済では端数が出てしまう。

たとえば、金利18%で5万円をカードローンで借り、毎月1万円返済していく場合、返済計画は以下のようになる。
 
  返済額 元金 利息
1ヵ月目 1万円 9,250円 750円
2ヵ月目 1万円 9,389円 611円
3ヵ月目 1万円 9,530円 470円
4ヵ月目 1万円 9,673円 327円
5ヵ月目 1万円 9,818円 182円
6ヵ月目 2,375円 2,340円 35円
累計 5万2,375円 5万円 2,375円
※プロミスのホームページより筆者作成

最後の返済額は2,375円であり、1,000円未満の端数が生じてしまう。

カードローンの端数の返済時に問題になるのは、硬貨対応をしていないATMを使う場合

カードローンの最後の返済では、端数も含めて支払うことになる。問題は、コンビニATMや消費者金融カードローンの自社ATMなど、1,000円単位でしか返済できないATMを使う場合だ。銀行ATMでも、土日祝日や平日夜間は硬貨による入金ができない。

その場合、たとえば毎月5,000円を返済してきた人の最後の返済額が5,782円だと、端数の782円は返済できないので、5,000円だけをATMで返済して、782円が借入残高として残ることになる。

完済できるタイミングで端数が借入残高として残った場合、それに利息がついてしまうのだろうか?予定されている返済を行っていないと見なされて、延滞扱いになるのだろうか?

結論を言えば、ほとんどのカードローンにおいて、最後の返済時に残ってしまった端数の借入残高は「無利息残高」となる。

これは、言葉のとおり利息の付かない残高だが、すべてのカードローンの端数が無利息残高になるとは限らない。すでに借り入れがある人は、最後の返済までに自身のカードローンにおける端数の扱いについて調べておいたほうがいいだろう。

2,カードローンの端数=無利息残高に関する注意点

ここからは、最後のカードローン返済時の端数が「無利息残高」になる前提で話を進める。

無利息残高には支払い期限がない

すでに説明したように、カードローンの「無利息残高」には完済予定日以降も利息は発生しない。また、支払い期限がないためローン会社からの請求はなく、延滞扱いにもならない。そのまま放置しておいても、カードローン会社からの請求がないため問題はない。

次回のカードローン借り入れ時に自動的に精算される

同じカードローンで再び借り入れる場合は、最初の返済時に前回の「無利息残高」分が精算されるので、その意味では「無利息残高」を特に返済する必要はない。カードローン会社の中には、「お支払いただく必要はありません」と明言しているところもある。ただし今後の借り入れ予定がなく、完済の意思があるなら、「無利息残高」を完済しておいたほうがいいだろう。

信用情報上は借金が残っている状態になる

端数が残っていても事実上の完済と考えることもできるが、実際に完済したわけではない。そのため、信用情報機関に登録されている個人の信用情報上は借入金、つまり借金が残っている状態になる。利用していたカードローンを解約したい場合でも、完済していないのでそれができないのだ。

新たなローンを検討している場合は完済したほうがいい

「無利息残高」を完済したほうがいいケースに、新たに住宅ローンや自動車ローン、他社カードローンなどの申し込みを検討している場合が挙げられる。1,000円未満の残高とはいえ、信用情報上では借入金のある状態なので、ローンの審査でマイナスに働く可能性があるからだ。

3,カードローンの端数を返済する6つの方法

では、カードローンの最後の返済時の端数である「無利息残高」を返済する6つの方法と、それぞれのメリット・デメリットを紹介しよう。

(1) カードローン会社専用のATMによる返済……多めに返済すると「完済」に

ATMによる返済では端数を返済できないため「無利息残高」が生じると説明したが、実はそれを回避して完済する方法がある。それは、端数を1,000円単位に切り上げた金額をカードローン会社専用のATMに入金することだ。

たとえば先に挙げた「5,782円」を返済する場合は、「6,000円」を入金すれば晴れて完済となる。

この場合、差額の218円を多く支払ったことになり、これは「マイナス残高」と呼ばれる。マイナス残高は金融機関口座への振込などの形で返金されるか、あるいはカードローン会社に預けている状態になる。後者の場合は、次回の借り入れの際に精算される。

カードローン会社に預けた状態で次の借り入れがない場合、解約時には返金される。

なお、カードローン会社のATMではなく提携ATMで返済する場合は利用手数料がかかるので注意したい。

・メリット
これまでATMで返済してきた人なら、いつもの操作で簡単に完済できる。

・デメリット
返金してもらう場合は、手続きが必要になる。また提携ATMで返済する場合、利用手数料がかかってしまう。

(2)ATMや金融機関窓口からの口座振込による返済……手数料がネックになる場合もある

都市銀行や地方銀行など実店舗を持つ銀行からカードローン会社指定の返済用口座へ振り込む形で返済する場合は1円単位で返済できるため、「無利息残高」が生じることなく完済できる。

・メリット
1円単位で返済できるので、最後の返済時に完済できる。多く支払うことによるマイナス残高も生じないので、返金手続きなども不要だ。

・デメリット
振込手数料がかかり、その分だけ多く支払うことになる。また窓口を利用する場合は、平日昼間に金融機関へ足を運ばなければならない。

参考までに、みずほ銀行における他行宛て振込手数料を紹介する。
 
取扱区分 3万円未満 3万円以上
窓口 770円 990円
ATM 現金 440円 660円
ATM キャッシュカード 330円 440円
テレホンバンキング 330円 440円
※みずほ銀行の公式ホームページを元に筆者作成

振込操作からカードローン会社の口座への入金までにタイムラグがあり、特に土日祝日や平日夜間の振込では翌営業日扱いとなることもデメリットと言える。

(3)インターネットでの返済……いつでもどこでも返済できる

インターネットバンキングやネット銀行で、自身の金融機関口座からカードローン会社指定の返済用口座に振り込む方法もある。インターネットバンキングとは、インターネットを通じて振込や残高照会などの金融取引が利用できるサービスだ。ネット銀行とは、自前の店舗やATMを持たない、インターネット専業銀行のことである。これらは1円単位で返済できるので、端数が「無利息残高」として残ることはない。

・メリット
インターネットバンキングでの振込は、窓口やATMよりも手数料が安い。たとえばみずほ銀行の場合、3万円未満なら220円、3万円以上なら440円だ。ネット専業銀行の中には、同行宛て振込手数料が無料のところや、月ごとに振込手数料が無料になる回数が設定されているところもあり、場合によっては手数料を支払うことなく返済できる。

わざわざ銀行などへ出向く必要がなく、スマホなどを使えばいつでもどこでもカードローンを返済できることもメリットと言えるだろう。

・デメリット
ネット銀行を利用したことがない場合、口座開設を申し込む手間と時間がかかってしまう。ネット銀行以外ですでに利用している銀行口座があっても、ネットバンキングを申し込んでいなければ、別途申し込まなければならない。

(4)カードローン会社の店頭窓口での返済……返済について質問することもできる

カードローン会社の店頭窓口なら、その場で端数を残すことなく完済できる。端数分の小銭を持ち合わせていなくても、お釣りをもらうことができる。

ただし、店頭窓口での返済を受け付けていないカードローン会社もあるため、窓口での返済ができるかどうか事前に調べる必要がある。有人店舗の数が少ない地域もあるので、近くに有人店舗があるかどうかを確認したほうがいいだろう。

・メリット
振込手数料などの負担は一切なく、返済に関して不明点などがあればその場で質問できる。また完済と同時に解約したい場合は、その手続きも一緒に行うことができる。

・デメリット
近隣に店頭窓口のある店舗がない場合、移動のための時間と交通費がかかってしまう。消費者金融カードローン会社の場合、店頭窓口のある店舗は少なく、たとえばアコムは全国に4店舗しかしない。プロミスは東京に214店舗あるが、店頭窓口がある店舗は1つだけだ。

(5) Pay-easyでの返済……振込手数料なし

インターネットを介して公共料金などを支払う「Pay-easy(ペイジー)」の仕組みを利用して、振込手数料無料で返済することができる。土日祝日や深夜でも1円単位で返済できるため、「無利息残高」を残すことがない。

カードローン会社の公式サイトから返済を申し込み、自身のインターネットバンキング口座にログインして手続きを行う。手続き完了後、早ければ10秒、長くても30分以内で返済が実行される。代表的なカードローンの中では、アコム、プロミス、レイクALSAがPay-easyでの返済に対応している。

・メリット
時間や場所を選ばず、振込手数料なしで、すみやかにカードローンを返済できる。

・デメリット
Webサイトから支払う場合は、事前にインターネットバンキング口座を開設する必要がある。また、Pay-easyに対応しているかどうかを調べる手間がかかる。

(6) Famiポートでの返済……土日祝日でも返済できる

Famiポートとは、ファミリーマートに設置されている、各種支払いサービスを利用できるマルチメディア端末のことである。アイフル、プロミス、SMBCモビットではFamiポートを利用することで、端数を残さず返済することができる。Famiポートで発券した申込券を使ってレジで支払う方法でり、全国のファミリーマートで利用できる。

・メリット
店舗数が1万6,613店と多く、申込券の発券時間も7時~23時と長いところが多い。銀行と比べて、利用しやすいと言えるだろう。

・デメリット
申込券の発券から30分以内に支払いが完了しないと、発券から50分間は再び発券することができない。

4,完済後のカードローンの扱い方

ここまで説明してきたように、「無利息残高」となっていた端数分を返済すると完済となるわけだが、完済後はそのカードローンを解約すべきだろうか?

解約すると、次に利用したいときには再び審査を受けなければならないので、利用する可能性があるなら、カードローンは解約しないほうがいいだろう。

ただし、将来住宅ローンや自動車ローンなど金額の大きい目的別ローンを利用する予定のある人や、ハイステータスなクレジットカードを作りたい人は、解約することをおすすめする。

カードローンを利用していたことは信用情報機関に登録され、新規で申し込むローンやクレジットカードの審査において検討材料となるからだ。カードローンを解約しても、最長5年間は信用情報機関にその情報が残る。

カードローンの利用履歴が審査において必ずマイナスに働くわけではないが、審査に通過する可能性を高めたいなら、必要のないカードローンは解約しておいたほうがいいだろう。
 
執筆・

「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
 

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