東証1部上場の紳士服販売大手の青山商事は2020年3月11日、2020年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。売上高は2190億円(修正前は2355億円)、営業損益は4億円の赤字(修正前は90億円の黒字)、当期純損益は203億円の赤字(修正前は20億円の赤字)に下方修正した。新型コロナウイルス感染症の影響で、繁忙期である3月の売上が大きく減少することが見込まれ、そのため下期の既存店売上前期比は75%程度になりそうだ。また、靴修理店「ミスターミニット」を運営する連結子会社のミニット・アジア・パシフィックの日本事業に係るのれんの減損損失40億円を計上する。スーツを着ない男性、ヒールを履かない女性が増えたことや、新型コロナウイルスの影響で卒業式や入学式の取りやめが相次いだことが業績に響いた。同社の通期での最終赤字は創業以来、初となる。

 

文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO

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