「ANA」の平均年収はいくら?事業の多角化に注力する就職人気企業の今後の動向

2019.11.1
BUSINESS
(写真=thipjang/Shutterstock.com)
(写真=thipjang/Shutterstock.com)
マイナビと日経新聞が発表する「2020年の卒業生の就職企業人気ランキング」で文系総合2位にランクインしたANA(全日空運輸)。文系学生を中心に就職人気が高い航空会社だ。売上面では航空業界日本一であるANAの平均年収はいくらなのだろうか。

ANAホールディングスの平均年間給与は約777万円

2019年3月期の有価証券報告書によればANAホールディングスの平均年間給与は776万6,000円となっている。また平均年齢は45.5歳で、平均勤続年数は3.35年だ。(2019年3月31日現在における提出会社単体の数字)平均年収は2015年から2019年にかけての5年間で750万円~850万円の間を行ったり来たりしている。

ANAは2013年度よりホールディングス制に移行したため、現在は持株会社であるANAホールディングスのみ有価証券報告書を提出している。移行前の2013年3月期の有価証券報告書から平均年収を見ると一般従業員が679万9,000円、客室乗務員が449万5,000円、運航乗務員(パイロット)が1,934万4,000円と、職種によって平均年収も異なっていることが分かる。

<ANAホールディングスの過去5年間の平均年収推移>
(単位:千円)
※ANAホールディングスの有価証券報告書を元に筆者作成

ANAの子会社を含めた連結ベースの売上高は、2019年3月期は約2兆583億円、4年前の2015年3月期は約1兆7,135億円であり緩やかに上昇している。さらに当期純利益は、2019年3月期が約1,107億円と2015年3月期の約392億円からは約2.8倍の増加と大きくプラス。国際線を中心に事業を拡大してきたことが利益の増加につながっているようだ。

また売上面では、2017年にLCCであるPeachを連結子会社化したことも増収に寄与している。

ANAはアジア路線の拡大に注力 航空事業以外にも展開

ANAに追い風となっているのは、航空旅客需要の増加だ。航空旅客需要は経済成長に連動するといわれており今後もアジア太平洋地域を中心に伸長していくといわれている。ANAは中期経営計画でも国際旅客、国際貨物を中心に売り上げを伸ばすことを目標にしており、この需要の増加はANAにとってもプラスに働くだろう。

2019年9月1日からは成田・パース間、同年10月27日からは成田・チェンナイ間で新たに路線を開設した。2019年2月にはフィリピン航空と業務・資本提携を行うなどアジア圏でのネットワーク構築に力を入れている。

また、ANAは航空事業以外の事業ドメインの確立にも尽力し、2016年には「ANA X」という会社を立ち上げた。マイレージの運用を中心に顧客データの管理・活用を行う事業を開始している。

順調に業績を上げているANAだが、現在抱えている大きな問題の1つは安全性の問題だ。ANAは主力機体としてボーイング社の機体を多く使用しているが、同社の機体は近年システムトラブルやエンジントラブルなどを起こしており、安全性に疑問の声が上がっている。ANAでは他者から機体を導入しようとしているが今後どのように安全な飛行を実現していくのかは注視していきたいところだ。

文・MONEY TIMES編集部
 

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