『The Motley Fool』より

【米国株決算】コカ・コーラの最新決算情報と今後の株価の推移

2021.2.23
ビジネス・キャリア
出典:Getty Images(写真=The Motley Foolより引用)
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コカ・コーラ(NYSE:KO)は清涼飲料水を製造販売する、世界最大の飲料メーカーです。

同社ブランドは500種以上の炭酸飲料、ダイエット炭酸飲料、果汁飲料、紅茶、コーヒー、水、スポーツ飲料、エネルギー飲料と多岐にわたっています。

主要品名には「コカ・コーラ」、「ダイエット・コーク」、「パワーエイド」、「ダサニ」、「ミニッツ・メイド」などがあります。

また同社銘柄は投資の神様とも言われているウォーレン・バフェットが保有するバフェット銘柄です。

本記事ではコカ・コーラの最新決算情報である2020年第4四半期決算の情報と今後の株価の推移などについて見ていきます。

株価および配当について

同社株価は上場から1998年頃まで上昇を続けており、1998年頃の高値は40ドル強となっていました。

その後2010年頃までは軟調な推移を続けていましたが、2010年以降再び上昇に転じています。

コロナショック直前の株価は60ドル前後で過去最高値を記録していましたが、コロナショックによって大幅に下落、一時40ドルを割りました。

その後も大幅な回復は見られず、45~50ドルのレンジで推移していましたが、徐々に水準をあげており、2020年末には55ドルに迫りました。

しかし、2021年に入り値を急激に下げ、50ドルを切る水準で推移しています。

コカ・コーラはNYダウ工業株30種平均とS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時点での時価総額は2,164億ドルとなっています。

同社の直近における配当実績について見ていきます。日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020年11月30日…配当:0.41ドル(配当利回り:3.35%)
  • 2020年09月14日…配当:0.41ドル(配当利回り:3.27%)
  • 2020年06月12日…配当:0.41ドル(配当利回り:3.53%)
  • 2020年03月13日…配当:0.41ドル(配当利回り:3.61%)
  • 2019年11月29日…配当:0.4ドル(配当利回り:2.68%)

直近の配当利回りは3%台で推移しています。

2019年における配当利回りは2%台の頃もありましたが、過去数年の実績を見ても配当利回りは3%台をキープかつ増配を続けており、また連続増配年数は58年となっているなど、非常に魅力的な配当株であると言えるでしょう。

ただ、増配は続けているものの増配率はあまり高くなく、増配余力が減ってきていると考えられます。

いつまで魅力的な配当銘柄として続くかどうかはわかりません。

最新決算情報について

概要

2020年第4四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 純売上高…86.11億ドル(前年同期比5%減)
  • 営業利益…23.38億ドル(前年同期比8%増)
  • 同社に帰属する純利益…14.56億ドル(前年同期比29%減)
  • 希薄化後一株当たり純利益…0.34ドル(前年同期比29%減)

第4四半期における純売上高は前年同期から5%減少した86.11億ドルで、アナリストの予想平均である86.3億ドルに届きませんでした。

これは精鉱の販売が平準化された一方で、価格/ミックスが3%減少したことに起因しています。

Non-GAAPベースでは前年同期比で6%増加した0.47ドルとなり、アナリスト予想平均の0.42ドルを0.05ドル上回りました。

続いて2020年通期の業績概要は以下の通りです。

  • 純売上高…330.14億ドル(前年同期比11%減)
  • 営業利益…89.97億ドル(前年同期比11%減)
  • 同社に帰属する純利益…77.47億ドル(前年同期比13%減)
  • 希薄化後一株当たり純利益…1.79ドル(前年同期比13%減)

希薄化後一株当たりの純利益は前年同期比で13%減少した1.79ドル、non-GAAPベースでは8%減少した1.95ドルとなりました。

同社CEOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

2020年には、コカ・コーラ社とそのボトリングシステムの全社員が、世界的な危機の中で学び、適応するためにたゆまぬ努力をしました。

当社の変革を加速させるための行動を含め、2020年に向けて進めてきたことは、次の年に成長を取り戻す自信を与えてくれます。

目先の不確実性が残る中、私たちは、私たちの目的と生活のための飲料の向上心を原動力に、危機からより強く立ち上がるための十分な態勢を整えています。

同社は新型コロナウイルスのパンデミックの中、販売数量の傾向は概ね堅調に推移していましたが、2020年12月から再びコロナウイルス感染症が再燃したことで、業績にマイナスの影響を及ぼしています。

同社はよりネットワーク化された組織への再構築を含め、パンデミックを通じた戦略的変革を進めてきており、長期的な成功に向けた体制を整えていくとしています。

詳細

続いて同社決算情報をセグメント別に見ていきます。

欧州及び中東・アフリカ地域

  • 純売上高…14.29億ドル(前年同期比7%減)
  • 営業利益…7.35億ドル(前年同期比13%増)

ラテンアメリカ地域

  • 純売上高…10.05億ドル(前年同期比14%減)
  • 営業利益…5.90億ドル(前年同期比14%減)

北アメリカ地域

  • 純売上高…28.91億ドル(前年同期比1%減)
  • 営業利益…8.68億ドル(前年同期比32%増)

アジア太平洋地域

  • 純売上高…10.77億ドル(前年同期比5%減)
  • 営業利益…4.06億ドル(前年同期比2%減)

グローバル・ベンチャーズ

  • 純売上高…6.10億ドル(前年同期比14%減)
  • 営業利益…△0.09億ドル(データなし)

ボトリング・インベストメンツ

純売上高…18.69億ドル(前年同期比3%減)
営業利益…1.78億ドル(前年同期比35%増)

合計

  • 純売上高…86.11億ドル(前年同期比5%減)
  • 営業利益…23.38億ドル(前年同期比8%増)

年間では、NARTD飲料全体のバリューシェアが減少しましたが、これは主にほとんどのカテゴリークラスターでシェアが減少したことによるもので、スパークリング清涼飲料のシェア増加によって一部相殺されました。

続いてラテンアメリカ地域セグメントの売上高は、前年同期比で14%減少した10.05億ドル、営業利益は14%減少した5.90億ドルとなりました。

ケース販売数量は、ブラジルの発泡性清涼飲料水の堅調な業績に牽引されたことで2%増加しました。

一方で25 ポイントの為替の逆風により減収減益となりました。

北アメリカ地域セグメントのケース販売数量は、家庭用チャネルでの発泡性清涼飲料水の好調な伸びとAHA、フェアライフ、パワードゼロの伸びが、ファウンテン事業の減少によって相殺されたため、当四半期は 7%減となりました。

アジア太平洋地域セグメントは減収減益となっていますが、これは主に東南アジアの悪天候に加えて、同地域のほとんどの市場でコロナウイルスに関連した自宅から離れたチャネルでのプレッシャーがあったことによるものです。

また、グローバル・ベンチャーズセグメントは減収減益となりました。

要因は主にコスタ小売店に対するコロナウイルス関連の圧力によるものです。

最後にボトリング・インベストメンツセグメントは減収増益となっており、これはほとんどの市場で価格設定と販売促進の最適化が行われたことが要因です。

業績ガイダンスについて

2021年通年業見通しについて、non-GAAPベースにおける既存事業収益の成長率が一桁台の高水準で推移すると予想しています。

同社は比較可能なEPS(non-GAAPベース)が2020年の1.95ドルに対し、1桁台後半から2桁台前半の成長率を達成すると予想しています。

また同社は、少なくとも100億ドルの営業キャッシュフローと約15億ドルの設備投資により、少なくとも85億ドルのフリーキャッシュフロー(non-GAAPベース)を達成すると予想しています。

2020年第4四半期決算発表を受けて

第4四半期決算の前日にあたる09日の終値が49.70ドルであったのに対し、10日の始値は50.41ドルと上昇して始まりました。

しかし寄り付き後すぐに値を戻し、日中は下落を続け、終値は49.60ドルとなりました。

同社の収入はレストランや娯楽施設などの商業向け製品に依存している側面があり、新型コロナの拡大を抑制する措置として、レストランや映画館などが営業停止となり、スポーツイベントなどが中止されたことで業績に大きくマイナスの影響が出ました。

2021年の通年業績見通しでは、利益の成長率が1桁台後半から2桁第前半になると予想していますが、市場はあまり好感を持たなかったようです。

年初以来、同社株価は値を下げており、今回の決算内容では材料不足ということで、しばらくはこの水準で停滞すると予想されます。

大胆なコスト削減など企業努力によって業績を改善してきているものの、やはり新型コロナウイルスおよびそれに伴う経済の低迷が大きく影響を及ぼしています。

外部の環境変化に注意しながら慎重に投資判断をすると良いでしょう。

提供元・The Motley Fool Japan

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