「ユニクロ(UNIQLO)」や「GU(ジーユー)」を展開するファーストリテイリングは1月14日、2021年8月期第1四半期決算を発表した。売上高にあたる売上収益は6197億円(前年同期比0.6%減)、営業利益は1130億円(同23.3%増)と減収増益だった。国内と中国でのユニクロ事業が好調で、業績を押し上げた。

国内ユニクロ事業は、売上収益は2538億円(同8.9%増)、営業利益は600億円(同55.8%増)と大幅な増益だった。海外ユニクロ事業は、コロナ禍の影響で北米は大幅な減収で赤字になったが、中国大陸と台湾の業績が好調で売上収益は2606億円(同7.2%減)、営業利益は414億円(同9.5%増)と増益を達成した。

また、ジーユー事業は、売上収益は765億円(同4.9%増)、営業利益は136億円(同9.9%増)と増収増益だった。在宅需要にマッチした商品の販売が好調だった。

ファーストリテイリングの株価は、1月14日に2800円を超える急騰となり9万5310円まで上昇、時価総額は一時10兆円を超えた。同社の時価総額が10兆円を超すのは初だ。「ザラ(ZARA)」を擁する年商3兆円超のナンバーワンSPA企業インディテックスの時価総額は1月13日の終値で約10兆1100億円で、インディテックス超えは射程距離に入っていると言えよう。

文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO

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