官民が一体となり、急ピッチで進められているキャッシュレス決済の普及促進。数年前まで認知度も高くなく世間にあまり浸透していなかったQRコード決済も、2021年を迎えた今では利用者は格段に増え続けている。キャッシュレス決済は、「お金に触れなくてよい」「ポイントが貯まる」「会計が早い」など、多くの利点がある。そんな中で大きな躍進をしているのがQRコード決済の王者「PayPay」。「100億円あげちゃうキャンペーン」など注目度の高い還元企画により、認知度を一気に向上し、利用者を増やした。しかし、2021年は「楽天ペイ」がPayPayを追い越す可能性がある。
今回は、QRコード決済のシェアと楽天ペイの可能性に迫っていきたい。

PayPayの利用率は今どうなっている?

 株式会社インフキュリオン(本社:東京都千代田区、代表取締役:丸山 弘毅)は、「決済動向2020年12月調査」を実施。今回は、全国の16歳~69歳男女5,000人を対象に、各キャッシュレス決済の利用動向(利用金額や利用回数)やニューノーマルにおけるデジタルシフトに関して調査した。

 インフキュリオンは、QRコード決済の利用率が調査開始以来、はじめて50%を超え、若年層だけではなく、幅広い年齢層で利用が定着していると見解を述べている。データでも着実にQRコード決済の利用者が増えていることがわかる。
 そんな中、QRコード決済各アプリの利用率の推移では、今回の調査では1位のPayPayが34%、2位の楽天ペイが15%だった。これまでのPayPayの利用率は2019年3月6%、2019年10月23%、2020年6月33%と、当初はうなぎ登りに利用率が上がっていたが、2020年6月と12月ではわずか1%しか増えていないのだ。

楽天ペイが猛追できそうなわけとは……

(Image:Sundry Photography / Shutterstock.com)
楽天ペイ・楽天カードの顧客満足度は相当なものだ(写真=オトナライフより引用)

 

 PayPayの利用率が頭打ちかのような形を見せている中、楽天ペイもまた前年に比べ2%しか利用率が上がっていない。しかし、楽天ペイのすごさは他にある……。
 あなたがポイントを貯めることが好きな人であればご存知かもしれないが、楽天ペイには楽天経済圏というとっておきがある。楽天市場で楽天カードなどを使用し、楽天ポイントを貯める。貯めた楽天ポイントを使用して楽天市場でまた買い物をするという、楽天経済圏を使い倒すために、日々利用者は賢い買い物をしている。そんな楽天経済圏の主翼を担う楽天カードは、なんとインフキュリオンの今回の調査で全キャッシュレス決済サービスのうち、最も利用されているサービスとなっている。

 2021年、楽天ペイは単体ではなく、楽天カードなどを含めた楽天経済圏でPayPayを追い越すかもしれない。今後のシェア争いに、しっかりと注目していく必要がありそうだ。

参照元:QRコード決済の利用率が初めて50%を突破-インフキュリオン、「決済動向2020年12月調査」を発表【インフキュリオン】

※サムネイル画像(Image:Tada Images / Shutterstock.com)
 

 

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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