働き方が多様化し、以前よりもカジュアルにフリーランスとして働く人が増えてきた昨今。「でも、フリーランスになるのって、税金とか大変そうだし…お金かかるんじゃない?」って不安な方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、フリーランスが独立する際にやるべき10のことを紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

独立前にやっておいた方が良いことは3つだけ!

まずフリーランスになる前に行なった方が良いことは3つ。

1-1枚も持っていないならクレジットカードを作る

もしも1枚も持っていないとしたら、万が一に備えてクレジットカードを作っておきましょう。クレジットカードは、信用があってこそつくれるもの。そのため、職業欄に「フリーランス」や「自営業」と書くよりも、「会社員」と書いた方が圧倒的に審査が通りやすいです。会社員という身分が書けるタイミングで申込書を記入することをおすすめします。

2-引越の予定があるなら引越をする

クレジットカードと同じく、信用が第一な不動産。そのため、家を借りる、買うとなった時に審査に通らず引越ができないなんてことも良くある話。実際に毎月100万円以上稼いでいる人ですら「職業はフリーランスです」と言ったとたんに、不動産屋さんから「あーそれはちょっと厳しいですね…」と断れたことがあるという話を聞いたこともあります。もし、引っ越したい方はこれもぜひ会社員の内に!特に引っ越す予定はないけど、更新が迫っている方は家賃を抑えられないか見直してみましょう。

3-生命保険や医療保険に入っておく

フリーランスになって一番困るのは、有給という制度がないこと。もしも長期で入院することになった時は、当然お給料が発生しない上に出費がかさむ一方。ちょっと病気になっただけで、一文無しなんてこともありえなくはありません!だから、貯金ができない人ほど加入することがおすすめなのです。
だから、特別高いものに入る必要はなくとも、民間の保険制度に加入しておくことをおすすめします。今やネットから加入できるものも多く3000円以下で万が一の時に備えられるので、ぜひ検討してみてください。すでに入っている人は本当に必要な保障なのかを一度見直してみて、月々の出費を考え直すとよいでしょう。(その際は、ぜひFPにご相談を!私も相談受け付けてます!(笑))

独立したらマストでやるべき4つの手続き

独立したら必ずやっておくべき手続きは4つあります。

4-公的健康保険の手続き

公的健康保険には、国民健康保険、扶養家族枠での健康保険、社会保険の任意継続、健康保険組合の健康保険があります。

国民健康保険は、自治体で加入できるもの。なんだかんだで一番楽な印象です。ただその一方で、高いといった声もありますが、確定申告の時に控除できるメリットもあります。もしも病気で会社を辞めた場合には、保険料を抑えることもできるので、一度調べてみることをおすすめします。

もし、結婚していてパートナーが会社員の場合は、健康保険の扶養家族枠に入りましょう。ただ、これはご自身の年収が年間38万円以下の所得額の方しか入れないので、ご自身でがつがつ稼ぎたい人には不向きでしょう。

会社員の頃の社会保険を任意継続したい方は、退職してから20日以内にお手続きすることをおすすめします。しかし、任意継続できるのは2年間だけなので注意が必要です。

健康保険組合は、クリエイターの方で文芸美術国民健康保険組合などに入っている方に適用されるもの。ただ、加入には制約や審査、加入料が必要となるので、その点を加味した上で安いかどうかを見極めたほうが良いかもしれません。

5-国民年金の手続き

老後、国からもらえる年金。そのためには今から毎月備えておく必要があります。会社員の時は厚生年金に加入していますが、退職に伴い脱退することになるので、国民年金への切り替え手続きを行なわなければなりません。手続きはご自身がお住いの役所で行ないます。退職した日から14日以内に行なわなければいけないので、年金手帳や退職日がわかるものなどを持って必ず手続きに行きましょう。

6-開業届と白色/青色申告を提出する

税務署に行って行なう手続きは、個人事業の開業届の提出と青色申告承認申請書の提出。開業届は開業から1ヶ月以内、青色申告は開業から2ヶ月以内に手続きをしなければならないので要注意です。
また、青色申告にするか白色申告にするかといった問題ですが、私は圧倒的に青色申告をおすすめします。たしかに帳簿の付け方がめんどくさいなどのデメリットもありますが、最大65万円の特別控除を受けられるだなんて、頑張れちゃいますよね(笑)でも、「どーーーーしても数字が苦手だから無理!!!」なんて方もいらっしゃることでしょう。でも考えてみてください、税理士の方にお任せしたとしても65万円は安いですし、いまや会計ソフトが超発達している時代、今年からは簡単に確定申告もできるのですから…ぜひ!

とはいえ、1年目は仕事をこなすので手いっぱい!そんなに稼げる自身もない!という方は、白色申告から始めてみても良いかもしれませんね!

7-事業用通帳を作る・会計ソフトを使う

日々の会計業務を楽にするのにおすすめなのが、事業用通帳を作ることと会計ソフトを使うこと。事業用通帳と会計ソフトを連携させることで、お金の流れがわかりますし、確定申告の際に改めて収入を入力したり、計算したりする手間が省けます。
また、生活費の口座と事業用通帳を別にすることで「これは関係ない出費」と選択するのがいちいちめんどくさいといったデメリットからも解放されます。月1000円弱で始められる会計ソフトで十分なので、ぜひ日頃から登録を!そして経費もレシートを貯めておくだけでなく日ごろから入力しておけば確定申告の時に焦ることもありません!

時間を取ってでもやるべき3つのことで準備万端に!

ここまではお金や手続きなど、避けては通れない手続きを紹介しました。ここからは時間を取ってでもやるべき、フリーランス生活を左右する3つの準備を紹介します。

8-スキルやキャリアの整理

千と千尋の神隠しのように「ここで働かせてください!!!!」の一点張りで、働かせてくれる企業は少ないでしょう。「ここで働かせてください!!!!」と言ったら、「君何ができるの?」と聞かれるのが一般的です。その時に「あれもできるし、これも…あ、それも!」と言うのは、あまりにも非効率的。
だから、聞かれる前に「私はここで働きたいです。できることはこれです」と提出できるポートフォリオや自己紹介ページを作っておくことをおすすめします。ちなみに私はポートフォリオをまとめなきゃと思いつつも後回しにしてしまっており、とりあえずnoteにまとめているのですが、それを見てご連絡をくださる企業もあるので、とにかくまとめておくことは大事だなーっと実感しています。

9-メールアドレスを作る

誰でも一つは、Gmailなどでメールアドレスを持っているもの。でも、今持っているメールアドレスでお仕事をするのはあまりおすすめしません。だって、ECサイトからの大量のメールに埋もれるとか見落としちゃうじゃないですか。それに「まいめろだいすき@g●ail.com」なんてアドレスでお客様とやり取りするのはちょっと恥ずかしいですよね(笑)
そんなわけで、お仕事用のメールアドレスを作成することをおすすめします。

10-SNSを作る

以前、こちらの記事でも言いましたが、SNSを作ることで仕事の幅が広がります。実際に、フリーランスになって10か月弱ではありますが、今は私は自分から営業をかけておりません。継続と紹介と、SNS経由でのご依頼がほとんどです。それにフリーランサー同士でのつながりも増えるので、孤独感の払拭もできるでしょう。本当に振り返るとSNSには感謝しかありません…ぜひ仕事用のSNSを作ってみましょう!

まとめ

今回はフリーランスになったらやるべき10項目について紹介しました。

私自身、フリーランスになったころは、手続きの多さに悩まされましたし、今でも友人から「フリーランスになりたいけど、税金とかめんどくさいでしょ?」なんて言われます。

でも、正直、そんなの一瞬の話!税金なんか会社にいても引かれるわけですし、つべこべ言わずに手続きしちゃえば毎月引き落としされるだけ!(笑)

あとは、自分の好きなように働けるのですから、ちょっとだけ頑張ってみてください!ぜひ計画的に独立準備を始めてみてくださいね。

皆さんが快適なフリーランスライフを送れることを応援しています!

文・於ありさ/提供元・Fledge

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