7月は気温が高くなり、冷房で冷えた室内と暑い屋外の温度差などで体調を崩しやすくなる季節でもある。仕事の合間に楽しみながら学べる、40代なら知っておきたい、2019年7月に関する経済・マネー系の一般教養的知識をクイズ形式で紹介する(回答は記事の下部)。

第1問 7月11日は「世界人口デー」だが、2017年のデータで人口増加率の最も高い国は次のうちのどれ?

(1) オマーン国
(2) 赤道ギニア共和国
(3) コンゴ民主共和国
(4) タンザニア連合共和国

第2問 弁理士とは、知的財産(特許権・商標登録など)に関する専権業務事項を持つ国家資格である。その弁理士が日本で誕生したのはいつ?

(1) 慶応3(1867)年
(2) 明治17(1884)年
(3) 明治32(1899)年
(4) 大正4(1914)年

第3問 7月8日は語呂合わせで「質屋の日」だ。最近あまり見かけなくなった質屋だが、平成29年に警察が発表した、古物商及び古物市場主の許可件数はどれ?

(1)   9万6,329件
(2)   29万0,210件
(3) 56万7,012件
(4) 78万4,677件

第4問 7月12日は人間ドックの日だが、これは1954年に国立東京第1病院で始まったことが由来となっている。ところで、2016年に発表されたオプション検査の1位は次のうちどれ?

(1) 骨/骨密度検査
(2) PSA(※前立腺がんに関する)検査
(3) 乳房触診+乳房画像診断
(4) 脳神経/頭部MRI・MRA

第5問 最近では海外も多くなった修学旅行。その費用に頭を悩ませる親も多いと思うが、平成28年度の公立中学校における修学旅行・遠足などにかかる費用は次のうちどれ?

(1) 2万5,038円
(2) 3万4,892円
(3) 5万4,096円
(4) 7万4,169円

以下に回答と解説をまとめているので、確認してみてほしい。

第1問 7月11日は「世界人口デー」だが、2017年のデータで人口増加率の最も高い国は次のうちのどれ?

正解は(1)のオマーン国。アラビア半島に位置するオマーンはオイルマネーで豊かになった国で、人口増加率は4.7%だ。大国に目を向けてみると、アメリカは景気後退の影響などで0.7%、ひとりっ子政策の中国は0.6%であった。日本はマイナス0.2%と大変低い数字だが、これは2007年に財政破綻したギリシャなどと同じレベルである。

ちなみに国連予想によると、現在77億人の世界人口は2050年には97億人に達するという。

第2問 弁理士とは、知的財産(特許権・商標登録など)に関する専権業務事項を持つ国家資格である。その弁理士が日本で誕生したのはいつ?

正解は(3)の明治32(1899)年。日本に初めて欧米の特許制度を紹介したのは、慶応3年に発行された福沢諭吉の『西洋事情外編』である。明治17年に商標条例が公布され、翌年「専売特許条例」が発布、施行された。明治32年に「特許代理者登録規則」が施行された日(7月1日)を、後の日本弁理士会が「弁理士の日」に制定。大正4年にはその「日本特許弁理士会」が設立された。

ちなみに平成30年度の弁理士試験では、受験者3,587人に対して合格者は260人であり、合格率は7.2%と難易度の高い資格である。

第3問 7月8日は語呂合わせで「質屋の日」だ。最近あまり見かけなくなった質屋だが、平成29年に警察が発表した古物商及び古物市場主の許可件数はどれ?

正解は(4)の78万4,677件。平成29年は前年比8,954件の増加であった。近年ネットを介した個人取引「メルカリ」などが台頭しているものの、不況下ではリサイクルショップが多くの消費者から支持をされるという。実は平成22年から過去6年間、リサイクルショップは緩やかに増加している。1970年代から質屋の数が減ってはきたが、古物を取り扱うリサイクルショップは増えているのだ。

第4問 7月12日は人間ドックの日だが、これは1954年に国立東京第一病院で始まったことが由来となっている。ところで、2016年に発表されたオプション検査の1位は次のうちどれ?

正解は(1)の骨/骨密度検査。厚生労働省によると、2017年度の特定健診の対象者約5,388万人に対して、受診率は前年度より1.7ポイント上昇して53.1%だった。施行された2008年度から14.2ポイント上昇するも、目標の70%には遠くおよばなかった。また共済組合や健康組合の実施状況が77%以上であるのに対し、市町村国保は37.2%で、例年と変わらず実施率の二極化が目立つ。

第5問 最近では海外も多くなった修学旅行。その費用に頭を悩ませる親も多いと思うが、平成28年度の公立中学校における修学旅行・遠足などにかかる費用は次のうちどれ?

正解は(1)。平成28年度の中学校における修学旅行・遠足などにかかる費用は、公立で2万5,038円、私立で7万4,169円と3倍近くもの差がある。小学校でも3万5,000円以上の差があったが、それが高校になると2万円程度に縮まる。

学校によっては入学時から「修学旅行積立」を行って家庭に負担がかからないようにしているが、金銭的に積立が難しい家庭があるのも事実だ。そのような場合、修学旅行費の負担を軽減する制度として「就学援助」や「奨学給付金」を利用できる。

いかがだっただろうか。7月下旬に梅雨が明けると、その先には夏の長期休暇が待っている。夏休みを迎えた子どもたちと一緒に、普段はなかなかできない旅行やお出掛けなどのプランを考え始めている人も多いだろう。令和最初の夏、セミの声を聞きながら、たまには童心にかえってみるのもいいかもしれない。

文・高塔琳子
 

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