『The Motley Fool Japan』より

【米国株決算】今、マイクロソフトに注目するべきか

2020.11.26
ビジネス・キャリア
(画像=The Motley Fool Japanより引用)
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出典:Getty Images
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モトリーフール米国本社、2020年10月31日投稿記事より

マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)の新年度は、華々しくスタートしました。

45年の歴史を持ちソフトウェアの象徴でもある同社は、2021年度第1四半期となる今年9月30日までの3カ月間の売上高が372億ドル、純利益が139億ドルと発表しました。

前年同期比では売上高が12%増、純利益は30%増です。

サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)の指揮の下、同社はクラウドビジネスを通じて、何十年も続く成長ストーリーを維持してきました。

ただし株価は12ヵ月実績株価収益率(PER)で30倍を大幅に上回っており、果たして今、買いを検討するべきでしょうか。

成長と高利益率を堅持

マイクロソフトの最新決算報告書によれば、過去1~2年の流れと同じく、道を開いたのはクラウドをベースとするサービスでした。

製品売上高は全体で前年同期比横ばいの158億ドルでしたが、サービス収入は同23%増の214億ドルでした。

需要が急増中のビデオ会議ソフトTeamsから、クラウドサービスのAzureが原動力となるAI(人工知能)システムまで、どのサービスもが決算を下支えしました。

3つの決算セグメントの概況は、以下の通りです。

・「プロダクティビティ・ビジネスプロセス」セグメント:Office 365や関連サブスクリプションが伸び、売上高は前年同期比11%増の123億ドル。世界最大級のビジネス特化型SNSであるLinkedInの売上高は同16%増。

・「インテリジェント・クラウド」セグメント:一般向けクラウドコンピューティングのAzureを含み、売上高は前年同期比20%増の130億ドル。

・「モア・パーソナル・コンピューティング」セグメント:売上高は前年同期比6%増の118億ドル。Windows売上高が同5%減となったが、Xbox売上高が同30%増、Surface売上高が同37%増に拡大して減少分を吸収。

決算で非常に印象的なのは、長期にわたり高い利益率の維持を可能にするテクノロジーのパワーです。

売上げの成長に加え、利益率は以前にも増して上昇を続けています。マイクロソフトには無数の競争相手がいるにも関わらず、同社は自社のクラウドトランスフォーメーションにおいて価格決定力を維持できており、新サービスのコストを減らして、利益率を向上させています。

以前からあるビジネスとはいえ売上高営業利益率は40%に近く、はるかに歴史の浅い、あるいは小規模の同業他社は手が届かないのです。

これは、様々な小規模のクラウド企業の株価バリュエーションが、極めて高い理由を教えてくれます。

競争が熾烈であっても、適切なタイミングで適切な投資を続ければ、テクノロジー企業は時間が経っても成長を維持できるのです。

5年前にマイクロソフトの収益力を再び上向かせたのはクラウドであり、その後の発展の土台を築いたのです。

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