研究対象の地域には人が行くには危険を伴う地域がある。そこでワシントン大学の研究者は、センサーを蛾などの昆虫やミニドローンに運んでもらう方法を思いついた。

目的地に着くと、センサーは空から放たれるわけだが、その際アリが高所から落下しても無傷な原理で安全に着地する。

センサーは将来的に、森林に配置や農地全体に配置することが可能になり、さまざまなデータの収集に寄与しそうだ。
 

TECHABLE
Credit: Mark Stone/University of Washington(写真=TECHABLEより引用)

空気抵抗を利用して安全に着地

身体の軽いアリは、空気抵抗により落下速度が遅くなる。同様にセンサーは軽量で空気抵抗を受けやすい設計になっている。

新しく開発されたセンサーの重量は98mgと超軽量。最も重いパーツはバッテリーになるが、これを隅に配置することで、落下すると回転してさらなる空気抵抗を生むしかけだ。

これにより、最大落下速度を時速18km程度にまで抑えて、センサーが安全に着地できるようにしている。なんとセンサーは、ビルの6階(約22m)から落下しても壊れないのだという。