家電量販店の棚からウェブカメラやイヤホンマイクがごっそり消えたように、この春から夏にかけてリモートワークのための商材が大いに売れました。昨年のWindows 7サポート終了に伴う更新時期が過ぎ、今年は反動減が確実視されていたPC市場でも、在宅勤務用のノートPCが売れて前年同期から出荷を伸ばすメーカーが出るなど、リモートワーク特需ともいえる波が押し寄せました。

 秋になって、オフィス勤務を再開する企業が徐々に増えてきました。リモートワーク関連商材の動きも落ち着くかと思いきや、これから本格需要期を迎えると考えるベンダーも少なくないようです。この半年間に新しい働き方は社会にすっかり定着し、新型コロナ禍が過ぎてもリモートワークは継続すると考えられます。これまではとりあえず急場をしのぐための端末やウェブ会議ツールが需要の中心でしたが、今後は場所を選ばず働けるITインフラ構築の動きが活発化するという見立てです。

 また、「リモート」というと社外の業務環境の整備を想像しがちですが、在宅と出社の社員のコラボレーションを円滑に進めるためには、オフィス側のIT環境にも強化が欠かせません。例年であれば年度の変わり目に需要が高まる無線LANアクセスポイントや大型ディスプレイといった商材が、今の季節に活発な動きを見せているという声も聞かれます。

文・日高 彰/提供元・BCN+R

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