星野リゾートの星野佳路代表は10月13日にオンラインで会見し、「9月の実績では27施設が昨年レベルに回復している」などと話した。営業を再開している40の宿泊施設の約7割を占める計算。一定の効果が出ているGoToトラベルキャンペーンについては、東京除外が解除された10月以降の効果が顕著で、遠方の旅行となる北海道や沖縄の施設の需要が戻ったのもこの時期という。

 ただ、感染者が増えると予約が鈍化するなど、感染状況に応じて需要が変動する状況にある。回復が遅いのは星のや東京など都市に立地する施設。コンサートや観劇、野球観戦などイベントに行く目的で利用する場合が多く、イベント需要が戻ってこない限り、回復は難しいと見通した。

 また、星野代表はキャンペーン後について考える時期だとの考えを示し、「GoToは需要の後ろ倒しか前倒しかを検証する必要がある」と述べた。

提供元・トラベルジャーナル

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