転職活動でに役立つのが、転職サイトや転職エージェントだ。代表的な転職サイトを7つ挙げてそれぞれの特徴などを説明するほか、転職サイトと転職エージェントの違いについても解説する。

転職サイト(1) 抜群の知名度を誇るリクナビNEXT

転職サイトとして知名度が高い「リクナビNEXT」では、「職種」や「キーワード」、「勤務地」から求人・転職案件を調べることができる。

職種では、「営業」「事務・管理」「企画・マーケティング・経営・管理職」「Web・インターネット・ゲーム」など14種類の大カテゴリにまず分類され、それぞれのカテゴリに含まれるさらに細分化された職種を選んでいくことが可能だ。

勤務地では、まず「関東」「関西」「海外」など広域エリアのどれかを選ぶ。その後、エリア内の各都道府県における主要都市などが表示され、希望する都市を選択する仕組みとなっている。都市名の横に現在の求人数が掲載されているのも分かりやすい。勤務地では「海外」を選択することもできる。

リクナビNEXTのサイト内でも、求人・転職特集が組まれている。例えば「女性の転職特集」では「年間休日120日以上」「月間残業20時間以内」「産育休取得実績あり」などの条件を指定して検索することができるため、転職先を探す際に自分が希望する条件とマッチした案件にたどり着きやすい仕様となっている。

サイト内では「全職種:みんなが転職を検討している企業ランキング」も閲覧することができる。利用者が案件情報を保存した件数で順位をつけており、ランキング上位50企業を確認することが可能となっている。

転職サイト(2) 求人特集盛り沢山のDODA(デューダ)

転職サイトの「DODA(デューダ)」は、主に「求人検索」「エージェントサービス」「スカウトサービス」の3つのサービスを提供している。サイト内のチャットフォームからすぐ担当者に質問ができることも特徴だ。

求人検索では、約4万6,000件(2018年5月28日現在)の案件を掲載しており、職種と勤務地を指定し、ユーザーが希望する転職先の候補を絞ることが可能だ。

求人特集としては、DODAにしか掲載されていない「DODA限定」の案件や「月給25万」「U・Iターン」「短期選考」などのカテゴライズのほか、仕事満足度が高めの職種の求人・転職案件をまとめて紹介しており、希望に合った案件を探しやすい。

エージェントサービスで強みとして掲げられているのが、年間1万8,000人以上の転職支援実績のほか、専門知識やサポート経験が豊富なスタッフの層が厚いことだ。転職先を探している人にサイトには掲載していない「非公開求人」も含めて紹介し、よりよいマッチングとなるように努めている。スカウトサービスでは、大手企業や優良企業から直接スカウトを受けることができる。

転職サイト(3) 想定オファー年収を知ることができるMIIDAS(ミーダス)

「MIIDAS(ミーダス)」も転職サイトの一つで、簡単な経歴登録で企業側に情報を公開することができるのが特徴の一つ。公開先企業数は1万以上とされており、商社や広告代理店、IT・コンピュータ、自動車メーカーなどの大手企業も含まれている。

自分の市場価値を調べ、それに見合った想定オファー年収を算出してくれることもミーダスの強みの一つと言える。想定オファー年収は、経歴登録した人と似た経歴や能力を有している人に実際に届いたオファー年収から計算される仕組みだ。

また、オファーがあった件数や職務経歴書のリクエストがあった件数、プロフィールが閲覧された回数、希望条件に合致する企業数などを簡単に確認することもでき、転職活動を進める上で参考にすることができる。

プライバシーにも配慮していることも特徴だ。氏名や住所を入力する必要はなく、電話番号やメールアドレスも非公開となっている。

転職サイト(4) エグゼクティブ向け案件ならBIZREACH(ビズリーチ)

転職サイトの「BIZREACH(ビズリーチ)」は、エグゼクティブ向けの会員制転職サービスを提供しており、エグゼクティブ向けでは国内最大級のサービスとして知られている。求人検索ができるほか、登録した職務経歴書を見たヘッドハンターからのスカウトを直接受けることも可能となっている。

スカウトサービスでは、一般公開していないポジションなどのオファーを受けることができることもある。それらのオファーによって本人の市場価値を判断することもでき、転職先の企業選びと条件の折り合いなどをつける際の参考にすることもできる。

転職・求人案件の検索では、無料と有料プランによって閲覧できる内容が異なる。無料プランの「スタンダード」では、「公募求人」と「特集求人」を検索することができるが、有料プランの「プレミアム」ではそれらに加えて、「企業が掲載している求人」と「ヘッドハンターが保有している求人」も調べることが可能だ。

ビズリーチのサイトに掲載されている情報によれば、ヘッドハンターは2,500人以上おり、登録企業数も累計で8,200社以上に上るという。サイト内では、担当業種や経験年数から気に入ったヘッドハンターを検索して見つけることもできる。

転職サイト(5) 残業時間目安で絞りこめる@type(アット・タイプ)

さまざまな職種から転職・求人案件を検索できる転職サイトが「@type(アット・タイプ)」だ。「職種」と「勤務地」、「年収」を指定して案件を検索することができるほか、フリーキーワードで探すことも可能だ。

ユニークな機能が、残業時間目安や月給順で転職・求人案件を絞りこむことができること。残業時間目安では「10時間以内」「20時間以内」「30時間以内」の3つの中からどれかを選択する形となる。また、よく使われている条件として挙げられている「大規模開発に関わる」「1次請け7割以上」「自己PR不要」などを選択して案件を絞りこむことも可能だ。

@typeの転職サイト内では、転職のノウハウなどをまとめたコンテンツも充実している。例えばオリジナルマンガ「お仕事あるある」や「人事担当者がこっそり教える採用ウラ話」「職務経歴書50選」などで、転職活動の前後にさまざまな知識やノウハウを知ることができるようになっている。

匿名で能力・経歴などを登録することにより、企業側からスカウトやダイレクトメッセージを受けることも可能で、検索かスカウト待ちか、自分に合った方法で転職活動を進めていくことができる。

転職サイト(6) ITやウェブ系求人に強いFind Job!(ファインドジョブ)

転職サイトの「Find Job!(ファインドジョブ)」は、特にIT・ウェブ系の転職・求人情報が多めに掲載されていることが特徴だ。そのためウェブディレクターやエンジニアなどの案件が多く、実際の利用者もIT業界の人が多数を占めているようだ。

サイト内で掲載されている求人特集も、「Webディレクター求人特集~プロジェクトを支える道標になる!」「ゲーム業界の求人特集~世の中に楽しい!をつくりだそう」「エンジニア求人特集~新規事業に携わる!」などとIT・ウェブ系に特化しており、本人のスキルや目的にあった転職・求人情報を探す一助になっている。

サイト内では「転職ガイド」欄もあり、転職活動を4段階に分けて役立つ情報を提供している。ステップ1の「転職準備サポート」では転職活動を始めるタイミングや転職活動で具体的に取り組むこと、ステップ2の「仕事探しサポート」では会社選びのコツや求人情報を見極める視点などについて解説している。

ステップ3は「履歴書サポート」で、書類選考の通過率の高め方などを説明している。ステップ4の「面接サポート」では実際の面接時のOK集とNG集を紹介しているほか、業界ごとの面接のコツなどを解説している。

転職サイト(7) IT系フリーランスに特化したレバテックフリーランス

フリーランスの人に特化した転職・求人サイトも存在する。それが「レバテックフリーランス」だ。

特にIT・Web系の転職・求人案件に強みがあり、サーバーエンジニアやデータベースエンジニアなどの「職種別」、ウェブサイトなどの作成に必要なPHPやHTML5などの「言語別」で案件を検索することができる。「単価」や「業界」、「エリア」で転職・求人案件を絞ることも可能になっている。

サイト内では、顔写真付きでコーディネーターも紹介されている。各コーディネーターのページを開くと、それまでに担当した案件の一覧を確認することができる。コーディネーター本人からのメッセージも添えられている。希望のコーディネーターに直接相談できることも、この転職・求人サイトの特徴の一つだ。

特にテクニカルカウンセラーと呼ばれる専門スタッフは、技術の話や業界の動向にも精通していることから、より希望と近い案件とマッチングするための強い味方であるとも言える。

転職エージェントとは?

転職活動においては、転職サイトのほかに「転職エージェント」を利用するという方法もある。一般的に転職サイトでは本人が求人検索をしながら気に入った案件に応募するケースが多いが、転職エージェントを利用した場合には、担当のキャリアアドバイザーがつくなどして転職活動が進んでいく。

「マイナビエージェント」や「JACリクルートメント」、「パソナキャリア」などが代表的な転職エージェントとして挙げられる。

例えば転職エージェントであるマイナビAGENTを利用する場合は、まずは無料転職サポートに申し込むことが第一歩となる。その後に専門のキャリアアドバイザーと面談し、キャリアカウンセリングを受ける形となる。

キャリアアドバイザーは転職先を探している登録者から経歴や希望などをヒヤリングし、抱える求人情報などの中から転職先を紹介する。応募先が決まったらキャリアアドバイザーとともに応募書類の記載や面接対策などを進め、その後に実際に企業の面接を受ける流れとなる。

自分に合った転職サイトや転職エージェントを選んで、うまく新天地で活躍する道筋をつけることが重要だ。

文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)/ZUU online

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