9月15日、東京都は23区内の酒類を提供する飲食店に出していた時短営業の要請を終了した。さらに、これから「Go Toイートキャンペーン」が始まることもあり、今後の外食利用増加に期待を寄せている飲食店も多いだろう。そこで今回は、株式会社ぐるなびが発表した、外食利用動向に関する調査結果を紹介。コロナ禍での店づくりの参考にしてほしい。

■調査概要
調査期間:2020年8月18日(火)~8月20日(木)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国
回答者 :20代~60代のぐるなび会員1,000名

「月に1回以上の外食」は8割以上

まず、アンケートでは外食の頻度について、「緊急事態宣言中(4~5月)」「6月」「直近1か月(7月中旬以降)」の期間ごとに調査。「月に1回以上外食をした」と回答した人が、緊急事態宣言中は46.1%だったのに対し、6月は70.7%、直近1か月は82.6%と、徐々に増加していることが明らかになった。

また、外出自粛が要請されていた緊急事態宣言下と、直近1か月の飲食店利用の頻度を比べると、1.8倍もの違いがある。こうしたことからも、緊急事態宣言中に外食を控えていた人たちが、少しずつ飲食店を利用し始めている様子がうかがえる。

徐々に飲食店の利用は増えている(写真=Foodist Mediaより引用)

他業種に比べ「居酒屋」「焼肉」の利用増

次に、どのような業態のお店で外食をしたのかという質問では、いずれの期間も「寿司(24.3%、25.2%、26.3%)」(緊急事態宣言中、6月、直近1か月)を食べに訪れた人が最も多く、次に「ファミリーレストラン(23.6%、21.5%、25.2%)」が続く結果となっている。

さらに、緊急事態宣言中と直近1か月の利用状況を見てみると、「焼肉(+7.7ポイント)」と「居酒屋(+6.5ポイント)」が他業種に比べて利用が増加していることが明らかになった。

新型コロナの影響を強く受けた居酒屋業態も少しずつ回復してきているようだ(写真=Foodist Mediaより引用)

ソーシャルディスタンスの確保&衛生管理を徹底した店づくり

新型コロナウイルス感染防止のため、新たな生活様式を取り入れている飲食店も多いだろう。今回の調査では、客側が外食の際に意識していることについても尋ねている。最も多かったのが「少人数で利用する(58.0%)」という回答で、次に「密が避けられる場所を選ぶ(56.4%)」という回答が続く。さらに、「長時間滞在しない(45.7%)」や「衛生管理を徹底しているお店を選ぶ(42.4%)」、「換気の良いお店を選ぶ(37.7%)」を意識する人も多いようだ。

やはり「密を避ける」という外食利用者は多い(写真=Foodist Mediaより引用)

このことから、コロナ禍では「客席のソーシャルディスタンスの確保」や「衛生管理の徹底」ということが飲食店選びのポイントとなっていることがわかる。SNSやグルメサイト、自店舗の公式サイトなどを通して、新型コロナウイルスに対する取り組みを積極的にアピールすることも、集客に有効な手段と言えるだろう。

先行きが見えない状況に不安な飲食店も多いと思うが、今回の調査では緊急事態宣言解除後、徐々に外食を楽しむ人たちが増えてきていることが明らかになった。一方、外食利用者が店内の衛生管理に対して厳しい目を向けているのもわかった。まずは「安心・安全」を提供できるよう、感染予防対策をしっかりと行った上でお客様を迎え入れたいものだ。

文・サトウカオル/提供元・Foodist Media

 

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