副業にも最適。「個人貿易」で英語力向上!

英語をモノにするには、持続する勉強目的が必要です。試験勉強でもない、短期留学でもない、英会話スクールでもない、稼げる英語学習のスタイルを提案するとともに、その舞台となる個人貿易というワークスタイルをご紹介します。

「収入を得ながら英語を学ぶ」。だから続く!

「英語を使えるようになろう」と一念発起して、英会話スクールや、TOEIC問題集に、お小遣いを使いながら、なぜ、いつも長続きしないのか、考えたことがあるでしょうか。

英語の勉強が長く続けられない……。最大の原因は、目的が短期であることです。目的が短期だから、勉強期間も短期になるのです。

TOEICや英検対策は、目標を達成してしまえば目的は消えてなくなってしまいます。短期留学は文字通り短期の目的です。

言葉を返せば、英語の勉強を長く続けるには、長期の目的が必要だということなのです。

では長く続く目的とは何でしょうか?

多くの人にとって、それは「収入を得る」ということではないでしょうか? 収入を得るということは生活の一部になりますから、短期間で生活から切り離すことはできなくなります。

「英語で収入を得る」という目的を設定することで、英語を長く勉強し続けるモチベーションが持続し、英語力アップと収入アップの一石二鳥が可能になるのです。

10年以上にわたり中学英語で収入を得る筆者の生活

筆者自身がまさにそうです。英語で収入を得るようになってから、10年以上が経過し、英語に触れない日はありません。最初は副業で始めましたが、今は本業となり、さらには人様に、英語で稼ぐ方法である個人貿易ビジネスを教える教育者の立場になっています。

ところで、英語で収入を得るといっても、私が実務で使っている英語、特に文法は、中学で習う基礎的なものばかりです。例えば先日、商品を出荷した後にお客様から以下のメールが来ました。


hello,
where is the item from you?

regards

たったこれだけです。スマホからメッセージを送っているのでしょう。先頭の文字が大文字になってすらいません。これくらいフランクなやりとりです。

「あなたから(買った)の商品はどこ?」という意味で、到着が遅いということです。whereの疑問文は、中1か中2で習う文法です。

これに対する筆者の返事は次の通りです


You can track it from the following URL.
https://xxxxxxxxxxx

Thank you for waiting so long.

(訳)
次のURLで追跡できます。
https://xxxxxxxxxxx
長らくお待ち頂き、ありがとうございます。

以上、至極シンプルな返事です。

すべて「中学英語」でOK

canは助動詞で「〇〇できる」、ここでは「追跡できる」という意味です(中1)。

followingは、前にbe動詞がないので進行形ではなく現在分詞ですね。直後の名詞を修飾する形容詞として働きます(中3)。

Thank you for ~は、forが前置詞なのでその後ろの~には名詞が入り、感謝する理由を記載します。ここでは「長く待っている」という動詞が理由なので、動詞を名詞として活用した動名詞~ingが入ります(中2・3)。

このように、中学レベルでビジネスの会話が成り立ち、英語で収入が得られるレベルになることは、想像するほど難しいことではないのです。

かならずしも高いハードルを設定しなくとも、現在のお仕事を続けながら、英語でプラスアルファの収入を得る、そんな方法があるとしたら、どうお感じになるでしょうか?

個人貿易ならではのメリットとは?

個人貿易はネットを使って、自分の愛着ある商品を海外販売する仕事です。私の場合は、ビンテージカメラを扱っています。要は海外向けネットショップですが、お客様が海外にいる点で、英語を使う最適の機会となります。

仕事のボリュームは自分の判断次第なので、副業から始められます。メールやWeb上での情報発信なので、会話のようにあたふたすることなく、自分のペースで取り組めるメリットもあります。

個人貿易で必要な英語を大別すると、1商品説明と、2お客様対応の2種類です。

商品説明の英語は、自分が好きな商品なので、英語が苦になりません。むしろ「これって英語でなんて言うのかな?」と英語への興味が深まります。

また、商品販売で使う英語は、商品のスペックについては数字、外観は写真で表現するなど、英語以外の伝達方法も多いので、中学レベルの基礎的な英語で、十分にビジネスが成り立つのです。

お客様対応の英語は、取引条件の話題が多く、決まり切ったパターンがあります。例えば、商品への質問や、値引き交渉、発送方法の確認などです。

文脈が限定的なので、英語初心者は、テンプレートを用意しておくと心理的に楽になります。

ただその場合でも、中学レベルの文法を理解しておくことが大事です。場面に合わせてテンプレートをアレンジし、自分なりの表現で、お客様への誠意を伝えることが可能になるからです。

好きな商品を扱うからこそ、英語力もアップする

個人貿易の現場では、しばしば商品への愛情をコンコンと語るお客様がいて、そうした方とプライベートな会話(メール)が弾むこともしばしばです。これはこれで、人生が豊かに感じられる瞬間でもあります。

以前、販売したミノルタのレンズで撮影されたアラスカの動物の写真を、お客様からプレゼントされたことがあります。日本にいながら、好きなものを通じて気持ちが世界に広がります。

このほか、私の場合は、実際に商取引というビジネスの現場で英語を使うようになってから、TOEICに出てくる英語表現なども、ますます勉強したくなるという効果も得られ、点数だけを目的にしない生きた英語学習の機会が得られました。やはり実践の機会があってこそのモチベーションUPであるわけです。

起業家精神が英語学習にも必要な時代に

以上のように、個人貿易を通じて英語を実際に使う機会を自分の生活の中に作りだすことで、自らの英語学習を動機付け、英語学習の中身を、実のあるものにできます。

現在は、ネットやスマホの普及で、個人が世界を相手にビジネスができる時代です。

他方で、日本は消費税増税、社会保険料の値上げ、年金の支給年齢の引き上げなど、厳しい社会環境の中にあります。

こうした厳しい時代だからこそ、稼ぐことを勉強目的として設けることで中学英語という武器を身につけ、たくさんのビジネスチャンスをものにしつつ、自分を磨く機会として、個人貿易にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

志村康善
Cool Japan個人貿易学院 学長
慶應義塾大学環境情学部卒業。TOIEC910点。カリフォルニア州立大学にて会計単位を取得。米国公認会計士BEC科目合格。大学卒業後、税理士事務所などに勤務。フランス、英国、米国など世界各国を飛び回り、国際会計業務に従事。2009年、海外出張の際に内外価格差に気づき、英語力と会計・税務知識を武器に、副業で始めたeBay個人貿易で成功し、その後、貿易事務所として独立。起業5カ月目にして月間利益120万円を達成。その成功体験をもとにeBay講師として活躍中。現在は貿易事業の傍ら、中学英語を使って、自由に豊かに生涯現役で働ける貿易起業家の育成を使命として、Cool Japan個人貿易学院を設立し、教育事業を展開している。個人貿易で成功する「中学英語起業家」を多数輩出。「中学英語で世界を舞台に自由に生きる」がモットー。(『THE21オンライン』2020年04月03日 公開)

提供元・THE21オンライン

【関連記事】
仕事のストレス解消方法ランキング1位は?2位は美食、3位は旅行……
日本の証券会社ランキングTOP10 規模がわかる売上高1位は?
人気ゴールドカードのおすすめ比較ランキングTOP10!
つみたてNISA(積立NISA)の口座はどこで開設する?
【初心者向け】ネット証券おすすめランキング