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登山計画書って書くべきなの?計画書を書く目的とは。
登山計画書の提出の有無が、遭難時に生死を分ける。

登山経験者も意外と書いたことがない登山計画書。最悪の緊急時に役たつことはもちろん、計画をたてるときにも便利です。この機会に登山計画書について学びましょう。

登山計画書って書くべきなの?計画書を書く目的とは。

登山計画書って何だろう?それは緊急時の最後の命綱。
(画像=出典:YouTube、『FUNDO』より引用)

「登山計画書」は、別名を「登山届」「入山届」とも言い、登山の際の日程や登山者名、持ち物、緊急連絡先等を記入しておくものです。登山計画書を書く目的は、大きく分けて2つあります。

まず1つ目は、事前に計画を立てることで見通しを付け、無理のない行程か、エスケープルートはどこか、装備は足りているか、等をチェックすることです。登山計画書を書くこと自体が安全な登山の第一歩と言えます。海外旅行に行くとき、出発前に何時の飛行機に乗り、どのホテルに泊まり、一日の予定はどうするかなど旅行の計画を立てますよね。見て回れない程の無謀なスケジュールを組んだりはしないでしょう。それと一緒で、安全な登山を楽しむために計画は欠かせないのです。

登山計画書の提出の有無が、遭難時に生死を分ける。

登山計画書って何だろう?それは緊急時の最後の命綱。
(画像=出典:YouTube、『FUNDO』より引用)

登山計画書を書く理由の2つ目は、実際に事故が起こってしまった時の初動捜査を迅速に行うことと、遭難場所の特定に役立てるためです。登山計画書を見た人がこの人は遭難しているかもしれない、と判断するのは、登山計画書に書かれた予備日を含めた最終下山日を過ぎても帰宅しない場合です。

また、捜索願が出されると警察が捜索を開始しますが、その際どの山に登ったか、どのルートを通ったかは登山計画書に書かれたルートを確認するのです。もし登山計画書を提出しなかった場合、登山口もわからなければ下手するとどの山に登ったのかもわからず捜索のしようがない、という最悪の事態になることがあるのです。