「やらせの口コミ」とは、企業評価を上げたり新規ユーザーに商品を利用してもらったりするために、自社の店舗や商品について架空の「高評価」を口コミサイトなどに書き込み、高い評価を装う行為のことです。

ユーザーの多くはネット上の口コミを参考にして来店や購入を決めていることから、自店舗の口コミ評価が低かったり口コミの数が集まらなかったりする場合、「やらせの口コミ」はつい手を出してしまいたくなるような施策です。

しかし、「やらせの口コミ」には違法性やガイドライン違反といった問題が発生することがあります。そこで本稿では、「やらせの口コミ」がもたらす問題点について、実際のケースを紹介しながらわかりやすく解説します。

目次
実際にあった「やらせ」口コミのケース

実際にあった「やらせ」口コミのケース

まず、実際に起こった「やらせ口コミ」の例を2件解説します。

ケース1. 従業員に客を装って☆5の評価をつけるよう指示する

ある飲食店では、店長が従業員に対して客として利用したかのように装い、☆5の高評価をつけた口コミを投稿して欲しい、と指示しました。

その指示を受けた従業員が、Googleビジネスプロフィールのコミュニティに「従業員による口コミ投稿に危険性はないのか」と質問しています。

質問内容によると、従業員が高評価を意図的につける「やらせ口コミ」で対応しようとしているようですが、質問者が「悪い口コミで溢れているのはその根拠があるからです」と述べる通り、サービス内容を改善しないことには「やらせ」の口コミが数件あったところで状況は改善しないでしょう。

ケース2. 口コミ代行の業者に対価を支払い、大量の高評価を獲得する

店舗が悪徳業者に依頼し、不正に高評価をつける「やらせ」行為も見られます。この場合の悪徳業者とは、Googleビジネスプロフィールや食べログといった口コミプラットフォームに、実際に体験していないにもかかわらず口コミ投稿を行うことを商売とする業者を指します。

口コミ1件あたりの値段で販売し、事前にアンケートを取って投稿するなどして口コミ内容の「ナチュラルさ」を売りにしているということです。

しかし、このようなサービスを提供する悪徳業者はもちろん、対価を支払った側も法的責任を問われるリスクがあります。なかには、このような手法が法律違反にあたるとは知らずに依頼してしまうケースもあるようです。