【ヨーロッパ】オミクロン株拡大で規制強化、ロックダウンも相次ぐ

ヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しており、11月25日からスロバキアが2週間のロックダウンに入ったほか、チェコも期間30日の非常事態を宣言しました。

イギリス オミクロン株拡大で規制強化、ワクチン接種推進も

イギリスのジョンソン首相は11月27日、オミクロン株の拡大を受けて、イングランドの新型コロナウイルス関連規制の強化を発表しました。

また11月29日には、全成人に対し新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)を実施するほか、12~15歳に対して2回目のワクチン接種を実施することも発表しました。

これまで40歳以上を対象としていた追加接種の対象に18~39歳も含め、さらに2回目接種から追加接種までの期間を従来の6か月から3か月に短縮し、オミクロンによる感染リスクの変化に対応するとしています。

オーストリア 感染拡大で全国民を対象にロックダウン

オーストリアのアレクサンダー・シャレンベルク首相とボルフガング・ミュックシュタイン保健相は11月19日、全国でのロックダウンを11月22日から実施すると発表しました。

11月15日からワクチン未接種者に対するロックダウンが全国で行われていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、対象が全国民へと拡大されました。

ポルトガル ワクチン接種率87%も、警戒強めコロナ規制再導入

ポルトガル政府は11月25日、新型コロナウイルス感染防止対策を12月1日から再び導入する方針を決定しました。

同国ではワクチン接種率が87%と高い水準にあるものの、欧州における感染再拡大の状況を受けて、規制を強化します。

フランス 3回目ワクチン接種を成人全員に拡大

フランスでは感染第5波到来を受けて、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種(ブースター接種)について、2回目接種からの間隔を6か月から5か月に前倒しました。

さらに11月27日から、対象者を従来の65歳から18歳以上の成人全員に拡大しました。

またフランスのマクロン大統領は11月18日、同国はワクチン接種を証明する「健康パス」により感染拡大が抑制されているため、他の欧州各国のようにワクチン未接種者に対する制限措置を導入する必要はないと述べました。

ハンガリー 感染者急増、マスク着用義務付け再導入

ハンガリー政府は11月18日、新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受けて、11月20日から屋内施設におけるマスク着用義務付けを再導入すると発表しました。

同国では7月初旬に、ワクチン接種者数が550万人に達し、マスク着用義務を含む大半の規制を緩和していましたが、10月中旬以降に再び感染が拡大していました。

EU 9月の失業率は改善傾向、GDP成長率予測も上方修正

EU統計局(ユーロスタット)の11月3日の発表によれば、9月の失業率はEU、ユーロ圏ともに前月比で改善し、EU全体では2020年5月以降最も低い失業率となりました。

また欧州委員会は11月11日、2021年のEUとユーロ圏のGDP成長率予測について、ともに5.0%に上方修正しました。

さらに同委員会は、11月25日にEU域外からの不要不急の入域制限解除対象国リストの廃止をEU理事会に提案するとともに、翌26日にはオミクロン株の発見を受けて、EU加盟国に対し、南部アフリカ地域の国からの入国に制限を課すよう提案しました。

デンマーク 感染再拡大でコロナ規制再導入

デンマーク政府は11月8日、屋内飲食の際に新型コロナウイルスワクチン接種証明の提示義務付けを再導入すると発表しました。

同国では、9月にコロナ関連規制を撤廃したものの、直近で感染者数が急増していました。

ドイツ 感染急拡大で規制強化

ドイツのメルケル首相と全16州の州首相は11月18日、新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、全国一律で行動規制を強化することを合意しました。

感染第4波が深刻化しているドイツでは11月5日にも、シュパーン保健相が将来的に全国民を新型コロナウイルスワクチン追加接種の対象とする方針を明らかにしていました。

また11月24日、ドイツの次期連立政権に参加する緑の党が、新型コロナウイルスのワクチン接種を義務化することに支持を表明しました。

オランダ 感染者急増で夜間ロックダウンなど規制厳格化

オランダ政府は11月26日、新型コロナウイルスの感染者数の急増を受けて、11月28日から12月19日まで、夜間のロックダウン実施を含む規制措置を追加すると発表しました。

また同国は11月23日、1.5メートルの社会的距離の確保を24日から再び義務化すると発表していました。

ベルギー オミクロン株受け、南アなど9か国からの入国を制限

ベルギー連邦政府厚生省は11月27日、オミクロン株に対する予防的措置として、南アフリカ共和国など9か国からの入国を翌28日から原則的に禁止すると発表しました。

また同省はあわせて、新型コロナウイルスのワクチン接種について、12月から追加接種(ブースター接種)を段階的に開始することも発表しました。

チェコ 5度目の非常事態宣言発令

チェコ政府は11月25日、急速な新型コロナウイルス感染拡大を受けて、5度目となる非常事態宣言を発令しました。

期間は11月26日から12月25日までの30日間で、飲食店の夜間営業禁止などの措置が取られます。

またチェコ政府は11月19日、国内の全企業に対し、従業員に抗原検査の実施を再び義務付けることを決定しました。

【東欧】ロシア・モスクワでは経済活動再開

東欧では、ロシアの一部地域で職場閉鎖が延長されたものの、モスクワでは経済活動が再開されています。

ロシア 一部地域で職場閉鎖延長、モスクワは経済再開

ロシア南西部のクルスク州やブリャンスク州などの4州は11月3日、新型コロナウイルス対策として職場閉鎖を延長する方針を発表しました。

ロシアでは、全土で11月30日から11月7日までの約1週間を「非労働日」としていました。

いっぽう10月28日からロックダウンが再導入されていたモスクワでは、11月8日から経済活動を再開する方針としています。