200万円の軽EV「サクラ」のスクープ画像を入手
日産と三菱自動車が共同開発している新型EV軽「サクラ(仮称)」。その開発車両が、米国の公道でテスト走行しているスクープ画像を入手しました。
MOBYでも以前ラスベガスで目撃された際のスクープ情報をお伝えしていますが、ナンバープレートを見るに別車両の可能性が高いです。
ライト類やグリル、エアインテークなどの形状は2019年に発表されたコンセプトカー「iMk」に酷似。新しい要素として、ルーフに出っ張りがあり、何かが取り付けられていると見られます。
これが何を目的としたものなのかは不明ですが、以前目撃された開発車両にはルーフの出っ張りはありませんでした。それ以外はほとんど同じ仕様です。
リアはテールランプの一部が露出し、ウィンドウ左右には偽装と思われるパーツが備わっています。iMkではピラー部分にまでウィンドウが続いていたので、市販型ではウィンドウ部分が広がるかもしれません。
ベースになると思われる「iMk」では、運転支援技術「プロパイロット2.0」の最新バージョンをはじめ、スマートフォンと連携して車が自動で駐車を行う「プロパイロット・リモートパーキング」、車から降りると無人で空きスペースに駐車し、必要時に迎えに来る「ドライバーレスバレーパーキング」といった技術が投入されていました。
「200万円の軽自動車」に、こうした魅力的な新機能がどこまで搭載されるかは不明。仮にこれら全てが実装されたとしたら、間違いなく軽自動車として頭一つ抜けたモデルとなるでしょう。
ベースは日産の「iMkコンセプト」
IMkは2019年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカー。
新開発のEVプラットフォームを採用しており、外観が冒頭の開発車両と酷似していることから、サクラのベースであることがほぼ確実とされています。
インパネに物理スイッチは2つだけ?
今回入手したスクープ画像の中に、ステアリングホイールとインパネ部分の一部が写り込んでいました。
撮影したカメラマンによると、スタートボタンとギアセレクター以外の物理コントローラはなかったといいます。
もし本当にスタートボタンとギアセレクターしか物理コントローラがなかったとすると、残る機能はすべてタッチディスプレイなどによる操作になります。たしかにiMkコンセプトの内装もそのような作りをしていますが、実際にこれがそのまま市販化したとして、使い勝手が良いかどうかは疑問。
また、iMkコンセプトには空間上に映像を映し出す「プリズムディスプレイ」を採用していますが、開発車両のインパネ中央の形状は、ディスプレイのようにも見えます。さすがに視認性やコストの関係から従来どおりの液晶ディスプレイを採用すると予想されます。
開発車両とiMkのデザインを比較
こちらの画像は、やや大雑把ながらカモフラージュに浮かんだラインに一部予想ラインを加えたものです。
グリル部分はiMkとほぼ一致していますが、随所に市販化らしい変更が見られます。
例えば、iMkはグリル部分がフラットでライトの装飾がありますが、開発車両ではライトはなく、ラジエータのようなものが露出しています。ただ、このあたりは今後開発が進むにつれて変更が加えられる可能性はあります。
フロント同様にリアについても比較していきます。
まず、テールランプはiMkの横線で形成されるものではなく、従来の市販車らしいデザインに変更されているように見えます。とはいえライトのシルエット自体は近いものになるでしょう。
また、日産エンブレムの突起がないため、iMkや新型ノートのように「NISSAN」の文字が配置される可能性が高いです。
発売は2022年初頭、価格は実質約200万円
日産と三菱自動車は2021年8月27日、軽自動車規格の電気自動車(EV)を2022年初頭に発売することを発表しています。
価格について日産は「実質購入価格は約200万円」としているため、実際は200万円を超えると思われますが補助金などを含めて200万円以内に収まる程度になることが予想されます。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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