スライドドアや広い室内空間、豊富なシートアレンジなどから、子育て世帯の人気を集めているミニバン。特にトヨタは多くのミニバンモデルを販売しており、中でもカッコイイデザインで若い家族の人気が集中しているのがトヨタ・ヴォクシーです。

本記事では、子育て世帯をはじめとしたユーザーに嬉しい機能や内装、使い心地、デザインを備えたヴォクシーの魅力やおすすめモデルについて、日本自動車ジャーナリスト協会理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務めるカーライフ・エッセイストの吉田由美さんが解説します!

目次

  1. 現行のヴォクシーはモデル末期
  2. ファミリーを中心に、特にパパ人気を集めている印象
  3. 私のおすすめはハイブリッドZS!

現行のヴォクシーはモデル末期

吉田由美が解説!子育て世代のパパの強い味方!? ~「トヨタ・ヴォクシー」
(画像=『車選びドットコムマガジン』より 引用)

2001年、初代ヴォクシーが登場しましたが、同じくトヨタの姉妹車(兄弟車?)の「ノア」と併せて「ノア・ヴォク」と呼ばれています。
これは同じトヨタでも販売店の違いということで、フォルムは同じもエクステリアデザインは大きく違います。ざっくり言うと「ノア」は優しい系、「ヴォクシー」はカッコイイ系。

「ヴォクシー」、現在は3代目で、2014年にフルモデルチェンジ。来年2022年に新型が登場するので、現行型は当然モデル末期に当たります。実車を見ても、確かにインテリアなど‘ちょい旧’な印象は否めません。

CMキャラクターは、実はいろいろ変わっていますが、私の中では反町隆史さんの印象が強いです。
2020年からは優香さんが、「親子デートしよう」というキャッチコピーのCMに親子シチュエーションで出演されていますが、私にとってはあの「バカ殿様」の優香姫の印象が強く、しかも設定するお子さんが大きすぎるせいか、なんか違和感があるというかなんというか。時代の流れを感じます。優香さんもお母さんか~的な。

さておき、「ヴォクシー」は5ドアのミニバンですが、トヨタはミニバンのラインアップも豊富です。

同じ3列シートのミニバンでも「アルファードでは大きすぎ」、「シエンタだと小さすぎ」というお客様にはこの「ヴォクシー」はまさにピッタリのサイズ。
ちなみにボディサイズは全長4710㎜×全幅1735㎜×全高1825㎜。モデル末期とはいえ、このサイズ感となると人気のモデルなのは納得です。

ファミリーを中心に、特にパパ人気を集めている印象

吉田由美が解説!子育て世代のパパの強い味方!? ~「トヨタ・ヴォクシー」
(画像=『車選びドットコムマガジン』より 引用)

実は私、この車を今年2021年いっぱいで閉鎖となる東京・お台場の「トヨタ・メガウェブ」に見に行ったのですが、その間もお客様がひっきりなしにこの車を見ています。しかも小さなお子さんを連れたファミリーに人気でした。
子育て世代でも車はスタイリッシュに乗りたいパパさんの気になる車のようです。

メガウェブの方に話を聞いたところ、「ヴォクシー」のボディカラーは全7色。
黒の印象が強いヴォクシーですが、同じ黒でも設定されている黒はパールが入っていない黒なのでお子さんがいるご家庭では「子供の指紋が付く」と敬遠されるのだとか。
しかしオプションではありますが、ヴォクシー専用カラーの「ブラキッシュアゲハガラスフレーク」は、曇り空の時は黒に見えますが、光の加減でゴールドっぽく見えたり、深緑に見えたり。また、汚れや傷が目立たないうえ、そもそも汚れや傷がつきにくいとのことで人気だそう。

「アゲハ」はアゲハ蝶から来ているようですが、ヴォクシーは夜やクラブのイメージ。時代的なものを見ると、東京・木場にあったクラブ「アゲハ」や、伝説のギャル雑誌にも「アゲハ」というものがあったので、そういった部分からのインスパイアもあったのかもしれませんね。

私のおすすめはハイブリッドZS!

吉田由美が解説!子育て世代のパパの強い味方!? ~「トヨタ・ヴォクシー」
(画像=『車選びドットコムマガジン』より 引用)

さて、チェックした車は「ヴォクシー」のハイブリッドZS、7人乗りモデル。フロントフェイスは水平基調のグリルとライトも水平で、全体的に直線のイメージです。

中は3列シートで、後ろのドアはスライドドア。足元はフラットで乗り降りはそもそもしやすいのですが、大きなグリップがあるのでさらに小さなお子さんやご年配の方にも嬉しいサポートです。

吉田由美が解説!子育て世代のパパの強い味方!? ~「トヨタ・ヴォクシー」
(画像=『車選びドットコムマガジン』より 引用)

シートは赤と黒のストライプ、さらに黒い部分の中には角度によってキラキラ光る素材があしらわれています。 しかもこのシートにはメインの素材に消臭機能(イノドールクイック瞬間消臭)が設定されているので、車内の嫌な匂いを撃退。ペットや食べ物のにおいが防げるので、乗り物酔いもしにくくなりそう。

2列目のシートに座ると、前席の背もたれの後ろの部分にテーブルがあり、5㎏までの重さに対応。後席は左右のシートの真ん中部分にもカップホルダー付きの折り畳み式テーブルもあり、こちらは3㎏までOK。

また、後席にもリヤオートエアコン&リアクーラーが装備されているので後席でも快適です。

吉田由美が解説!子育て世代のパパの強い味方!? ~「トヨタ・ヴォクシー」
(画像=『車選びドットコムマガジン』より 引用)

3列目のシートは3人まで乗れますが、座面が硬く、座った瞬間から少し残念な気分になります。真ん中以外ならばドア側に肘を置くスペースがあるので、それほど窮屈感はありませんが、足元は狭いです。

3列目シートから前に降りるときは、2列目シートの間をウォークスルーもできますし、2列目シートの下部分の足元レバーで楽に2列目シートを動かすことができるので移動にはストレスは感じません。

さらにこの2列目は、超ロングスライドも可能なので、3列目に人が乗っていない場合は思いっきり広く使うことも可能です。
シート位置をずらしての使用もできるので、運転席の後ろの2列目シートにチャイルドシートを装着してお子さんを乗せ、お母さんは助手席後ろのシートを少し後ろ気味に、さらに運転席側の3列目シートにお子さんを座らせると、お母さんは両方の子供に目が届く、と行ったことも可能に。

吉田由美が解説!子育て世代のパパの強い味方!? ~「トヨタ・ヴォクシー」
(画像=『車選びドットコムマガジン』より 引用)

ちなみに3列目シートは、バックドアを開けた外側から操作し、両側にはね上げてカーゴスペースを確保することもできます。7人乗りのタイプは、シートアレンジが豊富なのも特徴です。

吉田由美が解説!子育て世代のパパの強い味方!? ~「トヨタ・ヴォクシー」
(画像=『車選びドットコムマガジン』より 引用)

続いて前席のご紹介。運転席のドアは重厚感があります。サイドのベルトラインも低めなので、視界はよく、死角も少なくなります。

気になるのはセンターメーターをはじめとするダッシュボード全体。
段差がかなりあり、ごちゃごちゃした印象を受けます。特に中央にある小ぶりなモニター。残念ながら、ちょっとデザインが古い感じがするのはこのあたり。

個人的な残念ポイントは、ステリングのレザー。これも少しチープに見えるうえ、旧さを感じるポイントです。

さらにACCではなく、クルーズコントロールだけというのは残念。しかし、衝突被害軽減ブレーキやプリクラッシュセーフティなど安全性能は装備されていて、車庫入れなどをサポートする「インテリジェントパーキングアシスト」も。

吉田由美が解説!子育て世代のパパの強い味方!? ~「トヨタ・ヴォクシー」
(画像=『車選びドットコムマガジン』より 引用)

しかし、今ドキな必需品、USBは前席×2つ、後席×2つ。シートヒーターも前席には装備しています。
小物入れも運転席のまわりだけで助手席側と共通ではありますが8つ。助手席側だと同じく運転席との共通のものも入れて9つという充実ぶり。センターコンソールのカップホルダーは2段式でずらして使用も可能というアイデア商品です。

ちなみにドライブモードは、EVモード、エコモード、パワーモードの3つとなっています。

なるほど。未だに「ヴォクシー」が人気なのがわかりました!

提供元・車選びドットコムマガジン

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