ミニ株(単元未満株)への投資が、個人投資家の間で話題だ。ミニ株は、少ない資金で株式投資ができる。株式投資の経験を積みたいが、単元株取引(100株以上の取引)をするほどの資金を用意できない投資家にとって、魅力的な金融商品といえるだろう。

1,ミニ株(単元未満株とは?)

1,ミニ株(単元未満株とは?)
(画像=sakura/stock.adobe.com)
ミニ株(単元未満株)とは?
ミニ株(単元未満株)は、通常の取引では1単元(100株)以上でしか購入できない株を、1単元の10分の1、あるいは100分の1の単位で売買できる制度のことだ。

単元株取引と比べると、ミニ株投資は少ない資金で株式投資を始められるだ。

長谷川保

最初からまとまった資金を投じることをためらう投資初心者にとって、株式投資のスタートを切るきっかけになるサービスといえるでしょう。

ミニ株のメリット

ミニ株のメリット
(画像=編集部作成)

ミニ株のメリットは以下の3つだ。

ミニ株(単元未満株)のメリット
  • 1,少額で取引可能
  • 2,分散投資が容易
  • 3,配当が受け取れる

・ミニ株のメリット1,少額で取引可能

ミニ株取引の最大の特徴は、少額で株式投資ができることです。

投資にリスクはつきものだ。

まとまった資金を投資してうまくいけば大きなリターンを得られるが、思惑どおりにならなければ大きな損失を被る。

例えば任天堂の株価が50,000円だとすると、100株単位での取引では500万円もの資金が必要になる。もし株価が10%下落すると、50万円の損失だ。個人投資家には受け入れ難い損失額だろう。
株式投資で成功するためには、ある程度の時間をかけて経験を積む必要がある。株式投資の技術は、利益と損失を繰り返しながら上がっていくものだ。最初から大きな金額を投資して損失を出すと、経験を積む前に株式取引を続けることが難しくなってしまう。
長谷川保

ミニ株投資を活用し、株式投資を少額から始めて経験を積むことが重要です。

・ミニ株のメリット2,分散投資が容易

ミニ株は少額投資ができるので、大きな資金を用意できない投資家でも、投資の基本である「分散」が可能です。

「分散」が重要だとわかっていても、単元株取引では資金が限られているので複数の銘柄を保有できず、1銘柄のみに資金を投じることしかできないケースがある。

自分が唯一保有している銘柄が下落すれば損失は避けられないが、複数の銘柄を保有していれば、他の銘柄が損失を補ってくれる可能性がある。
ただし、単元株で複数の銘柄を保有するには、大きな資金が必要です。

例えば株価が4,000円の銘柄を5銘柄保有すると、合計で200万円(=5銘柄×4,000円×100株)の資金が必要になる。

少額で投資できるミニ株なら、10分の1の20万円で投資できるので、分散投資のハードルはかなり下がる。

・ミニ株のメリット3, 配当が受け取れる

株式投資で利益を得る方法は2つある。

株価が上昇した時に売却して得られる値上がり益と、会社が株主に利益を分配する配当だ。

ミニ株投資でも、投資家は単元株投資と同じように配当を受け取れます。
株式を発行している企業が事業で利益を得た場合は、株主に配当として利益を分配する。配当を受け取るのは、株主の権利だ。1株でも株式を保有していれば、持ち分に応じた配当を受け取ることができる。

ミニ株のデメリット

ミニ株のデメリット
(画像=編集部作成)

ミニ株のデメリットは以下の3つだ。

ミニ株(単元未満株)のデメリット
  • 1,原則株主優待が受けられない
  • 2,デイトレードが困難
  • 3,約定手数料が割高

・ミニ株のデメリット1, 原則株主優待が受け取れない

株式投資の魅力の一つに、株主優待がある。

株主優待とは?
株主優待とは、株式を発行している企業が株主還元策の一つとして、株主に対して保有株数に応じて自社製品や割引券、優待券などを贈答する制度のことだ。
ミニ株投資では、原則株主優待は受けられません。多くの企業が、「100株以上の保有」を株主優待の条件としているからです。
長谷川保

ただし、株主還元を実施している企業の中には、1株でも株主優待を受けることができるところもあります。

・ミニ株のデメリット2, デイトレードが困難

ミニ株は、デイトレードには不向きだ。

デイトレードとは?
デイトレードとは、1日のうちにポジションを解消し、翌日に持ち越さない取引手法のことで、短い場合は数分、長くてもその日の立会がクローズするまでに建玉を決済する売買手法のことだ。

デイトレードは、取引時間中にいつでも「買いたいタイミングで買い」「売りたいタイミングで売る」という取引ができないと成立しない。

ミニ株は単元株の取引と違い、注文を出してもすぐには約定しません。注文を受けた後で実際にミニ株が約定するのは、寄付や引けのタイミングです。

ミニ株は長期投資でリターンを狙う投資家のように、売買タイミングを重視しない投資家には向いているが、売買タイミングを重視するデイトレードには向いていない。

長谷川保

自身の運用スタイルがミニ株取引に合っているかどうか、よく確認するべきです。

・ミニ株のデメリット3, 約定手数料が割高

ミニ株は少額投資になるため、手数料が割高になる傾向があります。
例えばSBI証券で単元株を売買する場合、約定代金が5万円までの手数料は税込55円、往復で110円だ(スタンダードプランのケース。出典=SBI証券)。SBI証券のミニ株を売買する場合、買付時の手数料は無料で、手数料率の0.55%(税込)がかかるのは売却時のみである。したがって、SBI証券のミニ株取引で支払う手数料は、約定代金が5万円だと275円(=5万円×0.55%)になり、単元株取引で支払う手数料の110円より高くなる。

大きな金額でミニ株を取引すると、手数料が割高になってしまうのだ。

長谷川保

投資資金が大きい場合は、ミニ株と単元株の手数料率を比較して、手数料が割高になるようなら単元株取引に変更するとよいでしょう。

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>>ミニ株(単元未満株)におすすめの証券会社8口座を比較!1株株主優待や注目銘柄を紹介

2,LINE証券とは?

2,LINE証券とは?
(画像=LINE証券)
LINE証券は、モバイルメッセンジャーアプリケーションを開発・運営するLINE株式会社傘下の証券会社です。

LINE証券は野村ホールディングス株式会社が出資し、かつ業務提携している

若年層を中心に広く普及しているモバイルメッセンジャーアプリ「LINE」から投資ができるほか、「LINE Pay」からの入出金が可能で、LINEポイントも投資に使えるなど、「LINE」と親和性の高い証券サービスを展開している。

ミニ株は「いちかぶ」というブランドで展開しており、夜間取引やリアルタイムトレードに対応するなど、ユニークなスマホ専業証券会社として存在感を増している。

「いちかぶ」では取引手数料は無料だが、別途スプレッドが約定価格に上乗せされる

長谷川保

LINE証券では、このスプレッドがミニ株の取引コストになります。

【関連記事】
>>LINE証券はどんな人におすすめ?いちかぶの手数料や口コミ評判、デメリットなど徹底解説!

3,SBI証券とは?

3,SBI証券とは?
(画像=SBI証券)
SBI証券は最大手のオンライン証券会社で、提供するサービスのラインナップはオンライン証券の中でもトップクラスです。

提供するほとんどのサービスにおいて、使いやすさや手数料の面で投資家から高い評価を得ている

ネット証券で口座を開設しようとする投資家の頭に、最初に浮かぶのはSBI証券ではないだろうか。

SBI証券が提供する商品は国内株式や投資信託のみならず、外国株式、外国ETF、FX、金・銀・プラチナなど多岐にわたる。

長谷川保

これから投資にじっくり取り組んで、将来はさまざまな投資商品でポートフォリオを組みたいという投資家にとって、SBI証券はまさにファーストチョイスのネット証券といえるでしょう。

SBI証券は「S株」というブランドで、ミニ株にも積極的に取り組んでいます。

2021年11月から買付手数料を実質無料とし、売却時の手数料も1取引あたり税込0.55%(最低手数料55円)で、ミニ株の手数料も業界最安値水準だ。

「S株」の注文から約定までのプロセスも、使い勝手の良さを感じる。24時間注文を受け付け、約定は1日3回行われるため、競合他社と比べても優位性がある。

【関連記事】
>>SBI証券のメリット・口コミ評判は?デメリットや手数料など業界最大手のネット証券の特徴をわかりやすく解説

4,LINE証券とSBI証券のミニ株取引を比較

4,LINE証券とSBI証券のミニ株取引を比較
(画像=編集部作成)

ミニ株取引ができる証券会社の中から、SBI証券とLINE証券をピックアップして比較する。

取扱銘柄や手数料、約定タイミングなどを比較するので、LINE証券とSBI証券のどちらが自分の運用スタイルに適しているのかを判断するための材料にしてほしい。

取引手数料を比較

SBI証券 LINE証券
取引手数料 買付時:実質無料 売却時:0.55%(税込) 最低手数料:55円(税込) 基準価格に取引コストであるスプレッドを加減算する方式

【グループAの銘柄】

9:00~11:20/12:30~14:50
東証の最良気配に0.2%のスプレッドを加減算

11:30~12:20
東証の前場終値に1%のスプレッドを加減算

17:00~21:00
翌日基準値段に1%のスプレッドを加減算
【グループBの銘柄】

9:00~11:20/12:30~14:50
東証の最良気配に0.3%のスプレッドを加減算

【グループCの銘柄】

9:00~11:20/12:30~14:50
東証の最良気配に0.4%のスプレッドを加減算

【グループDの銘柄】

9:00~11:20/12:30~14:50
東証の最良気配に0.5%のスプレッドを加減算
SBI証券LINE証券のホームページを参考に筆者作成

SBI証券は購入時の手数料を無料とし、売却時のみ手数料を徴収している。

SBI証券は、ミニ株の手数料も業界最安値水準だ。(出典=SBI証券

LINE証券は購入時、売却時ともに手数料は無料だ。

ただし、LINE証券では提示する基準価格にスプレッド(差額)を加減算しています。このスプレッドが事実上の取引手数料と考えてよいでしょう。
LINE証券では取引対象銘柄がグループ分けされており(グループA、B、C、D)、グループごとにスプレッドが設定されている。なおグループAの銘柄群は、取引時間帯によってもスプレッドが変わる。
取引手数料を比較
(画像=LINE証券)
例えばグループAに属する銘柄の株価が1,000円の場合、スプレッドは0.2%なので購入価格は1,002円になる。逆にこの銘柄を売却する場合、売却価格は998円になる。コストは1株の取引なら2円、10株なら20円ということだ。
取引手数料を比較
(画像=LINE証券)
SBI証券は通常の手数料(購入時は実質無料)であるのに対し、LINE証券は銘柄によって変化するスプレッドを加減算する方式なので、両社の取引コストを単純に比較することはできません。

SBI証券でミニ株を売買すると買付時手数料は無料、売却時手数料は0.55%なので、手数料の合計は0.55%だ。

長谷川保

この数字とLINE証券の銘柄ごとに変わるスプレッドを比較して、どちらが有利かを判断すべきです。

取扱銘柄数を比較

SBI証券 LINE証券
取扱銘柄 買付・売却ともに可
東京証券取引所上場銘柄
1部:2,181銘柄
2部:467銘柄
マザーズ:390銘柄
JASDAQ:692銘柄
合計:3,730銘柄

売却のみ可
名古屋証券取引所上場銘柄
1部:189銘柄
2部:80銘柄
セントレックス:14銘柄
合計:283銘柄

福岡証券取引所上場銘柄
(Q-Board含む)
合計:110銘柄

札幌証券取引所上場銘柄
(アンビシャス含む)
合計:58銘柄
買付・売却ともに可
グループA:550銘柄
グループB:716銘柄
グループC:234銘柄
グループD:30銘柄 合計:1,530銘柄
SBI証券LINE証券日本取引所グループ名古屋証券取引所福岡証券取引所](https://www.fse.or.jp/listed/list.php)、札幌証券取引所のホームページを参考に筆者作成
※SBI証券は10月末時点、LINE証券は11月11日時点の取引銘柄数を表示
SBI証券およびLINE証券のミニ株(単元未満株)は、単元株のように東京証券取引所(以下「東証」)、名古屋証券取引所(以下「名証」)、福岡証券取引所(以下「福証」)、札幌証券取引所(以下「札証」)に上場している銘柄のすべてを売買できるわけではありません。
SBI証券で購入できるのはは東証のみで、名証、福証、札証は売却のみ可能です。

ただし、東証だけでも1部、2部、マザーズ、JASDAQの合計で3,730銘柄あるので、名証、福証、札証に単独で上場している銘柄を取引する必要がなければ、東証上場銘柄だけでも投資機会としては十分だろう。

一方でLINE証券は、独自に売買銘柄を設定しています。現在、東証上場銘柄の中で1,530銘柄を取引できます。
長谷川保

LINE証券も東証上場の主な銘柄はカバーしていますが、さらに幅広く投資先を探したい場合は、より多くの銘柄をミニ株で取引できるSBI証券を選ぶべきです。

約定タイミングを比較

SBI証券 LINE証券
注文時間および約定タイミング (注文時間)→(約定タイミング)
0:00~ 7:00 → 当日前場始値
7:00~10:30 → 当日後場始値
10:30~13:30 → 当日後場引け
13:30~24:00 → 翌営業日前場始値
(注文時間)
9:00~11:20
11:30~12:20
12:30~14:50
17:00~21:00

注文後すぐに約定
SBI証券LINE証券のホームページを参考に筆者作成
SBI証券でのミニ株取引は、単元株の売買のように注文後すぐに約定するわけではありません。ミニ株は注文後、次の寄付や引けのタイミングで約定します。

SBI証券のミニ株取引では、「買いたい株価で買う」「売りたい株価で売る」というリアルタイムの取引ができないので、デイトレードなど売買タイミングを重視する手法には向いていない。

一方でLINE証券では、ミニ株取引でも通常の単元株取引と同じように、投資家から注文を受けた後すぐに約定します。
長谷川保

LINE証券は売買タイミングを計って、より有利な価格で約定することを狙う投資家にマッチする証券会社といえるのではないでしょうか。

単元株の取引手数料を比較

ここで、単元株の取引手数料についても確認しておこう。

1注文の約定金額に応じて手数料が決まるプラン

1注文の金額 SBI証券(スタンダードプラン) LINE証券
~5万円 55円 55円
~10万円 99円 99円
~20万円 115円 115円
~50万円 275円 275円
~100万円 535円 535円
~150万円 640円 640円
~3,000万円 1,013円 1,013円
3,000万円~ 1,070円 1,070円
※税込の手数料を表示
SBI証券LINE証券のホームページを参考に筆者作成

1注文の約定金額に応じてかかる現物取引手数料を比較すると、SBI証券とLINE証券の手数料水準はまったく同じだ。

1日の約定金額に応じて手数料が決まるプラン(現物取引)

1日の約定金額(合計) SBI証券(アクティブプラン)
~50万円 0円
~100万円
~200万円 1,238円
~300万円 1,691円
以降100万円増加ごとに 295円追加
※税込の手数料を表示
SBI証券のホームページを参考に筆者作成
SBI証券には、1日の約定金額に応じて手数料が決まるプランがあります。
長谷川保

LINE証券にはこのプランはないので単純に比較することはできませんが、1日の約定金額が100万円を超えない投資家にとっては、さらに取引コストを抑えられるSBI証券の「1日の約定金額に応じて手数料が決まるプラン」は魅力的でしょう。

5,LINE証券のミニ株取引はこんな人におすすめ

5,LINE証券のミニ株取引はこんな人におすすめ
(画像=編集部作成)
ミニ株取引でLINE証券を利用する最大のメリットは、リアルタイムでトレードができることです。

LINE証券のミニ株取引では、注文を出すとすぐに約定するので、単元株取引と同じように「買いたい(売りたい)値段」で取引できる

LINE証券のミニ株の取扱銘柄は限定的だが、東証上場で流動性のある銘柄の多くは取引可能だ。

長谷川保

LINE証券のミニ株取引は比較的流動性がある銘柄に絞って、売買タイミングを重視した取引を行う投資家にとって魅力的な選択肢といえます。

6,SBI証券のミニ株取引はこんな人におすすめ

6,SBI証券のミニ株取引はこんな人におすすめ
(画像=編集部作成)
SBI証券でのミニ株取引では売買タイミングを計れないので、デイトレードのように約定価格を重視する投資家には不向きです。
一方で約定価格をそれほど重視せず、企業価値を重視して長期的な視野でトレードする投資家には向いています。

SBI証券のミニ株の取扱銘柄は東証上場銘柄すべてなので、幅広い投資が可能だ。

長谷川保

SBI証券のミニ株取引は、初心者が少額で株式投資を始め、長期的に幅広く銘柄を研究するのにマッチします。

7,LINE証券の口座開設手順

7,LINE証券の口座開設手順
(画像=編集部作成)

LINE証券の口座開設手順を、スマートフォンの撮影機能を利用して行うケースで説明する。

・(1) 口座開設ページからスタート

7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)
7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)

・(2) 利用規約に同意する

7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)

・(3)必要事項を入力する

7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)
7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)

・(4)本人情報を入力する

7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)

・(5)認証のための電話番号を入力すると認証コードが送られてくる

7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)

・(6) 認証コードを入力する

7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)

・(7) 「スマートフォンでマイナンバーカードを提出する」を選択する

7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)

・(8)本人確認書類を選択するページに移るので、「マイナンバー個人番号カード」を選択する

7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)

・(9)マイナンバーカードを撮影する

7,LINE証券の口座開設手順
(画像=LINE証券)

その後外部サイトに進む案内が出るので、自身の顔写真を撮影して、本人確認書類として選択したマイナンバーカードとともに送信すれば、口座開設手続きが完了する。

後は、口座開設完了の通知が来るのを待つだけだ。

8,SBI証券の口座開設手順

8,SBI証券の口座開設手順
(画像=編集部作成)

SBI証券の口座開設手順を、スマートフォンの撮影機能を利用して行うケースで説明する。

・(1)口座開設を申し込む

SBI証券のホームページで、口座開設ページからメールアドレスを入力して送信すると、認証コードが送られてくる。

認証コードを所定の箇所に入力すると入力画面が現れるので、メールアドレスを登録し、氏名・住所などの情報を入力して、口座開設方法を選択する。

8,SBI証券の口座開設手順
(画像=SBI証券)

・(2)口座開設に必要な書類を提出

マイナンバーカード、もしくはマイナンバー通知カードと運転免許証を用意し、スマートフォンで撮影して送信する。

郵送物の送付や受取がなく、すべての手続きをネット上で完結できる。

これが、最短で取引を開始できる手続きの方法だ。

8,SBI証券の口座開設手順
(画像=SBI証券)

・(3)初期設定を行う

初期設定では、取引開始までに職業や勤務先、振込先金融機関口座などの基本情報を登録する。

これによって、リアルタイム株価やWebサイト限定の投資情報を利用できるようになる。

・(4)口座開設完了通知を受け取る

提出書類の審査などが完了すると、選択した方法で「口座開設完了通知」が送られてくる。

口座開設通知について「メールで受け取る」を選択した場合、取引パスワード設定ページのURLが送られてくるので、そのページで任意の取引パスワードを設定すると取引を開始できる。

9,LINE証券とSBI証券のミニ株(単元未満株)についてよくある5つのQ&A

ミニ株(単元未満株)とは?
ミニ株(単元未満株)は、通常の取引では1単元(100株)からでしか購入できない株を、1単元未満で取引できる便利なサービスだ。最初から大きな資金を投資することをためらう初心者に対して、スムーズに株式投資を始める機会を提供している。
ミニ株(単元未満株)の手数料が安いのはLINE証券とSBI証券のどちらか?
SBI証券で買付時手数料が無料、売却時手数料は約定代金の0.55%だ。往復の手数料で比較すると、LINE証券でスプレッドが0.2%の銘柄を取引する場合は、LINE証券のほうがSBI証券よりも安い。
LINE証券のスプレッド(往復):0.2%+0.2%=0.4%
SBI証券の手数料(往復):0%+0.55%=0.55%
したがって、LINE証券でスプレッドが0.3%以上の銘柄を往復で売買する場合は、手数料はSBI証券のほうが安くなる。
ミニ株(単元未満株)の取扱銘柄数が多いのはLINE証券とSBI証券のどちらか?
SBI証券では、東証1部、2部、マザーズ、JASDAQに上場する合計3,730銘柄(10月末現在)を取引できる。LINE証券は独自に売買銘柄を設定しており、ミニ株取引ができる銘柄は、東証上場の1,530銘柄(11月11日現在)。よって、SBI証券のほうが幅広い銘柄に投資できる。ただし、LINE証券も東証上場の主な銘柄はカバーしているで、多くの投資家はそれほど不便を感じないだろう。
LINE証券の口座開設手順は?
LINE証券の口座開設手順は、シンプルでわかりやすい。LINEアプリからすぐにLINE証券の口座開設ページに移動でき、指示通りに入力すればよい。オンライン上で本人確認ができる「かんたん本人確認」を利用すれば、最短で翌営業日に取引を開始できる。「口座開設完了」の通知もLINEアプリで届く。LINEアプリを利用しているなら、LINE証券の口座開設にストレスを感じることはないだろう。
SBI証券の口座開設手順は?
SBI証券は「ネットで口座開設」に加えて「郵送で口座開設」にも対応している。オンライン証券界でトップを走り続けるSBI証券らしく、あらゆる投資家に配慮していることがわかる。「ネットで口座開設」にもしっかり対応しているので、スマートフォンで撮影して本人確認書類を提出すれば、すべての手続きをネット上で完結でき、最短で翌営業日には取引が可能になる。


長谷川保
執筆・長谷川 保
中央大学卒業後、英国を本拠とするバークレイズの投資銀行部門に入社しロンドンにて勤務。債券や先物・オプションなどのデリバティブを担当。帰国後、外資系資産運用会社に転じ、ブラックロック・ジャパンなどでファンドマネージャーやプロダクトマネージャーとして様々な金融商品に携わる。現在はライターとして資産運用を中心に執筆。自己資金トレーダーとしても活動中。

中央大学卒業後、英国を本拠とするバークレイズの投資銀行部門に入社しロンドンにて勤務。債券や先物・オプションなどのデリバティブを担当。帰国後、外資系資産運用会社に転じ、ブラックロック・ジャパンなどでファンドマネージャーやプロダクトマネージャーとして様々な金融商品に携わる。現在はライターとして資産運用を中心に執筆。自己資金トレーダーとしても活動中。

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