共通ポイントクレジットカードのポイントなどを効率よく集める「ポイ活」が話題だ。ポイントの多重取りが主な手法となるが、無料で貯められるポイントもある。ここでは、楽天グループを中心に街の店舗でも使える「楽天ポイント」を無料で獲得する方法を紹介する。

「楽天ポイント」の概要・基本知識

「楽天ポイント」は、楽天グループの共通ポイント。楽天市場や楽天トラベル、楽天ぐるなびデリバリー、楽天証券などのネットショップ・サービスのほか、クレジットカード「楽天カード」、電子マネー「楽天Edy」、スマホ決済「楽天ペイ」などの利用でポイントが貯まる。いわゆる「楽天経済圏」を主として共通に貯まり、使えるポイントと考えればいいだろう。

貯まったポイントは1ポイント→1円として、楽天グループや楽天ポイントカード加盟店の支払いに充当可能だ。

貯める方法は?

楽天グループ以外でも、「楽天カード」や「楽天Edy」「楽天ペイ」の利用によりポイントを獲得できるほか、「楽天ポイントカード」の提示により、街なかの楽天ポイントカード加盟店でもポイントを貯められる。

商品・サービスの購入以外では、楽天銀行の利用(振込やATM取引、給与受取など)でポイントが付与されることにも注目したい。銀行の利用状況によって会員ランクが上がり、ランクの高さに応じて獲得ポイント数も多くなる。

給与日よりも前に給与を受け取れる「楽天早トク給与」というサービスを利用している企業に勤めていれば、1回の受け取りごとに5ポイント(月3回が上限)が付与される。なお、受取口座が楽天銀行であれば、振込手数料はかからない。

どこで貯まる?

・「楽天カード」で1%還元

年会費無料で作れる「楽天カード」は、クレジット利用額の1%分の「楽天ポイント」が付与される高還元率カードだ。審査も比較的通りやすいといわれるので、「楽天ポイント」を貯めるならぜひ取得しておきたい。入会キャンペーンでのポイント大量獲得も可能だ。

・「楽天市場」で1%還元

「楽天市場」の利用で1%分の「楽天ポイント」が付与。「楽天カード」で支払うと通常のクレジット利用ポイントのほかに特典ポイント1%分が付与され、合わせて3%のポイント還元率となる。

「楽天カード」の決済口座を「楽天銀行」にすると1%分が、「楽天市場アプリ」経由で購入すると1%分がそれぞれプラスされ、全て合わせると5%還元だ。

「楽天市場」以外にも「楽天経済圏」での利用では、こうしたポイント多重取りが容易である。これも、「楽天ポイント」の大きな特徴だ。

・楽天グループの各サービス利用

「楽天市場」と同様に、楽天グループの各サービスにおける購入・支払いで「楽天ポイント」が付与される。中にはサービスの利用登録だけでポイントが付与されるものもある。例えば、「楽天証券」では口座開設で100ポイントがプレゼントされる。

・楽天ポイントカード加盟店での購入・支払い

楽天ポイントカード加盟店での購入・支払いで「楽天ポイント」が貯まる。付与されるポイント数は店舗により異なるが、目安としては0.5%、あるいは1%と考えればいいだろう。

店舗名 ポイント還元率
マクドナルド 0.5%
ガスト
ジョナサン
すき屋
吉野家
ファミリーマート
東急ハンズ
渋谷ヒカリエ ShinQs
ツルハドラッグ/ドラッグイレブン
サンドラッグ
アルペン
スポーツデポ
ジョーシン
ジュンク堂書店
コスモ石油
ニッポンレンタカー 1%
ミスタードーナツ
サンマルクカフェ
大戸屋
デイリーヤマザキ
ポプラ/スリーエイト
松坂屋
ホワイト急便
NPC24H
ビックカメラ 5%
(※楽天ポイントカードのホームページを元に筆者作成)

・楽天カードポイントプラス対象店での購入・支払い

「楽天カード」の優待店である、楽天カードポイントプラス対象店でクレジット支払いすると、ポイント倍付けや抽選によるポイントプレゼントなどを受けられる。

・ポイント交換

各社クレジットカードのポイント(ライフカード、三井住友カード、VJAグループ、NICOS、DC、TRUST CLUB、ダイナースクラブ、JACCS、JCB、MUFG、Orico、アメリカン・エキスプレス)のほか、ANAマイル、一部の電力会社、ガス会社、地方銀行のポイントなどから「楽天ポイント」への交換が可能だ。

交換元となるクレジットカードが多いことから、ポイントをまとめる対象として利便性が高いといっていいだろう。

どこで使える?

楽天グループ、楽天ポイントカード加盟店では基本的に1ポイント→1円として支払いに充当できる。なお、支払い時にポイントを使った場合、その分に対してもポイントが付与される。

ポイントはスマホ決済の「楽天ペイ」でそのまま使えるほか、「楽天Edy」へのチャージも可能だ。

なお、キャンペーンや特典により獲得したポイントは利用できる期間が短い「期間限定ポイント」であることが多い。「期間限定ポイント」は「楽天Edy」へのチャージには使えないものの、楽天グループの多くや楽天ポイントカード加盟店で使えるほか「楽天ペイ」でも使えるので、期間内に使い切るように心掛けたい。

「楽天ポイント」を無料で貯める13の方法

「楽天ポイント」を無料でもらえるサービスの多くは、楽天グループの各サービスへの誘導やプロモーションと連動している。次にそのそれぞれの詳細を紹介しよう。

楽天ウェブ検索

ブラウザーにインストールした検索ツールで検索するたびに「楽天ポイント」が貯まるサービス。仕組みは、いわゆる「ポイント山分けキャンペーン」が毎日開催され、検索口数に応じてポイントがプレゼントされる。

ポイント山分けキャンペーンでは、毎日100万ポイントが検索口数(最小5口~最大30口)に応じて山分けされる形だ(2020年10月20日時点)。

そのほかに初回検索で100ポイント、さらに1日5口以上5日間以上の検索をすると150ポイントがプレゼントされる。

キャンペーンエントリーの上で1日5口以上5日間以上の検索をすると、楽天市場での購入分のポイントが2倍になるキャンペーンが毎月実施されている。

メール de ポイント

楽天ポイントモールからのメルマガ内のポイント獲得用URLをクリックすると、1クリックにつき1ポイントがプレゼントされる。

楽天スーパーポイントギャラリー

アンケート回答や資料請求、見積もりの申し込み、サンプルの取り寄せ、メルマガなどの登録でポイントがプレゼントされるキャペーンがまとまって掲載されている。

楽天インサイト

アンケートモニターに登録後、アンケートへの回答や、座談会などのリアル調査に参加すると楽天ポイントが謝礼として付与される。

楽天スーパーポイントスクリーン

「楽天公式ポイ活アプリ」をうたうこのアプリをインストールすると、スマホにさまざまな商品情報などが届くようになる。各広告を見ると、1ポイントが付与。ボーナスポイントがプレゼントされるミニゲームも遊べる。

DAILY CHANCEくじ

楽天ポイントモールのトップページで1日1回引けるくじで、最大1万ポイントが当たる。

ドリームくじ

楽天ポイントモールやメールマガジン内のドリームくじの獲得リンク(プロモーションなどにリンク)をクリックして、まず抽選券を獲得。抽選発表日に結果が発表されて、当たれば所定のポイントがプレゼントされる。

ゲーム

楽天ポイントモール内のゲームを遊ぶことでポイントを獲得可能。獲得の仕方はゲームにより異なる。「トレジャーBINGO」では1等1万ポイント、「遺跡短剣すごろく」では1等5,000ポイントが獲得可能だ。

スタンプラリー

楽天ポイントモール内の「本日のゲーム」を遊びスタンプを5個集めると、1日1回1ポイントが付与される。

ポイントダンジョン/ポイントダンジョン2

対象のスマホアプリを利用し、条件を満たすことによりまとまった量のポイントを獲得可能。アプリへの課金(月額登録など)を求めるものもあるが、ゲームなどで、あるレベルまでプレイすれば条件が満たされるようなケースも多い。

例えば、ニュースアプリ「スマートニュース」ではインストール後4日目の起動が確認できると225ポイントが付与。Webマンガサイト「ピッコマ」では、インストール当日の読書と翌日の読書完了で125ポイントが付与される。

ゲームアプリでは、大量ポイントの獲得が可能だ。「パズル・サバイバル」ではレベル22の達成で2,550ポイントが、「Golden HoYeah」では3,450ポイントが獲得できる(以上、2020年10月20日時点)。

楽天レシピ

レシピ共有サイト「楽天レシピ」でレシピを投稿すると、毎回50ポイントが付与。「つくったよレポート」の投稿で、毎回10ポイントが付与される。

みんなの保険診断

「みんなの保険診断」に現在加入している保険の契約状況を登録すると、5ポイントがプレゼント。その登録におけるコメントが、抽選と審査により「みんなの保険診断」へ掲載されると50ポイントがプレゼントされる。

楽天チェック

対象店舗に立ち寄るだけでポイントが貯まるポイントアプリ。全国のコンビニ・スーパーなど2,500店舗以上が対象だ。付与されるポイントは、提携店舗によって異なる。

対象店舗の指定エリアでアプリのボタンをタップすると、「チェックインくじ」を引ける。例えば、あるローソン店舗では1日3回くじを引けて、最大50ポイントが当たる。

「楽天ポイント」のポイ活における注意点

「楽天経済圏」で「楽天ポイント」の2重取りや3重取りが容易なことは広く知られているが、無料でポイントを獲得する手段も豊富にあることは意外と知られていない。

無料でポイントを得る方法の中には、楽天グループなどの広告を閲覧するなどの手間がかかるものもある。しかし、もともと「楽天経済圏」では大量の広告や宣伝メールに接することになる。どうせ広告を見るなら、その中でポイントを獲得した方が良い、という考え方もできる。

ただ、広告を見ているうちに、必要ないものまでつい購入してしまうようなことがあれば本末転倒だ。衝動買い傾向のある人は、そういう点に注意した方がいいだろう。

モリソウイチロウ
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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