総務省の統計では、現在日本には1,718の市町村があるということだが、人口の多い県庁所在のように都市機能が充実している自治体から、自然豊かな環境が多い自治体まで、それぞれに特色がある。各自治体は、それぞれの特徴を活かしつつ、人口増と税収増を目指してまちづくりに取り組んでいるわけだが、一体どんな自治体なら「住み続けたい」と思われるのだろうか。

大東建託では、「住み続けたい自治体ランキング<茨城県版>」を発表。茨城県といえば、東京の北東に位置する太平洋に面しており、工業地帯や学園都市、農業地域など、県内の各エリアによって特色がある県だ。どの自治体が選ばれているのか、紹介していく。

都市部への交通アクセスの良さは、住み続けたいと思える重要ポイントか

茨城県の「住み続けたい街」ランキング、3位は牛久町、2位は東海村、1位に選ばれた街は?
(画像=ひたち海浜公園といえば春のネモフィラが有名だが、夏はバラ、秋はコキア、冬はアイスチューリップと、四季の花々が楽しめる、『オトナライフ』より引用)

まずは5位から。「稲敷郡阿見町」で評点は59.5点、偏差値58.7という結果でランクインとなった。阿見町はつくば市の隣で、町の横を上野東京ラインが通っているなど、筑波研究学園都市や東京への通勤もしやすく、ベッドタウンとしての顔を持つ。工業団地も数多く形成しているほか、学生の街としての側面もある。アウトレットモールやロードサイド店舗の開業も進んでおり、いろいろな立場の人が住みやすい街といえるだろう。

4位は「ひたちなか市」で59.9点、偏差値59.6。県央地域に位置する市で、市民の多くが日立製作所とその関連企業に勤めているという。茨城県の県庁所在地でもある水戸市のベッドタウンとしての役割を持ち、水産業も盛んで有名海水浴場を持つエリアだ。国営ひたち海浜公園では夏フェスなど音楽イベントが多く行われている。海や緑といった自然環境と、都市機能が両立している自治体といっていいだろう。