イスラエルは、レストランや映画館、イベント会場の利用を可能にするワクチンパスポート「グリーンパス」の条件の変更を発表しました。
イスラエル保健省によると、2021年10月3日より新たな条件が適用されるということです。
グリーンパスに有効期限、半年以内の追加接種を促す動き
グリーンパスは現在各国で導入されており、レストランやジム、映画館などをはじめとした屋内施設などで提示が求められるもので、イスラエルがいち早く導入していました。
イスラエルは同パスに最大6か月間の有効期限を設け、接種完了から半年以内に3回目のワクチン接種(ブースター接種)を受けない場合、グリーンパスが失効する新ルールを導入しました。
以下の人を新たなグリーンパスの対象者としています。
- ワクチンを3回接種し、3回目のワクチン接種から1週間以上経過した人
- 2回目のワクチン接種から6か月が経過していない人
上記の変更によってグリーンパスの失効を防ぐためには、2回目の接種後、半年以内に3回目のワクチン接種をする必要があります。
よって、2回目の接種を受けてから6か月以上経過した人は、3回目のワクチン接種を受けない限りグリーンパスは失効したままとなります。
一方で、接種回数が1回のみの人は、その後の血清検査(抗体検査)で陽性と診断されてもグリーンパスは適用されません。
イスラエル保健省は、3回目の接種(ブースター接種)は2回目の接種から5か月後を推奨しており、今回の新ルールの導入で、ブースター接種率を向上させる狙いがうかがえます。
ロイター通信によると、同国では人口の約37%がブースター接種を完了しているほか、ここ数日は重症者の入院者数の減少に加え、1日当たりの新規感染者は先月の1万人超えから、4,000人以下に減少しているということです。
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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