福利厚生事業大手のベネフィット・ワンは同業のJTBベネフィットを完全子会社化する。会員基盤とサービスメニューを拡充するとともに、新たにJTBと事業提携を結び、団体旅行やMICE など法人サービスを強化する。10月に全株式を取得予定で買収額は150億円の予定。

 ベネフィット・ワンは約876万人の会員を有し、宿泊や飲食、レジャー、介護・育児サービスなど約140万件のメニューを優待価格で提供している。21年3月期は連結経常利益が過去最高の98.6億円となった。昨年に従業員の人事データや健康情報を一括管理できるプラットフォームを開発し、会員拡大を中長期戦略の1つに位置づけている。

 一方、JTB は抜本的な構造改革を断行中。21年度までにグループ会社を国内で10社以上減らすとしていた。

提供元・トラベルジャーナル

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