世界中の航空会社の製品や安全性を評価し、コンテンツの格付けを行っているオーストラリアのウェブサイト、AirlineRatings.comは、2021年のベストエアラインランキングを発表しました。
1位はカタールのカタール航空が獲得し、航空機の革新やコロナ禍でも運航を続けたことなどが評価されました。また、安全性の評価が高かったこともランキング1位に大きく貢献しているようです。
日本からは2社がランクインしており、ANAが12位を、JALが14位をそれぞれ獲得しています。
目次
AirlineRatings.comが世界のベストエアラインランキングを発表
2021年7月20日、AirlineRatings.comによって世界の航空会社トップ20のランキングを発表しました。
AirlineRatings.comは、「トップ20に選ばれるには、航空会社は7つ星の安全評価を達成し、乗客の快適さのための革新においてリーダーシップを発揮する必要があります。」としています。
2021年のベストエアライン発表、1位はカタール、日系2社は12位と14位に
AirlineRatings.comが発表した、2021年の世界航空会社トップ20のランキングと運営国は以下の通りです。
- カタール航空 (カタール)
- ニュージーランド航空(ニュージーランド)
- シンガポール航空(シンガポール)
- カンタス航空(オーストラリア)
- エミレーツ航空(アラブ首長国連邦)
- キャセイパシフィック航空(香港)
- ヴァージン・アトランティック航空(イギリス)
- ユナイテッド航空(アメリカ)
- エバー航空 (台湾)
- ブリティッシュ・エアウェイズ(イギリス)
- ルフトハンザ・ドイツ航空(ドイツ)
- 全日本空輸(日本)
- フィンエアー(フィンランド)
- 日本航空(日本)
- KLMオランダ航空(オランダ)
- ハワイアン航空(アメリカ)
- アラスカ航空(アメリカ)
- ヴァージン・オーストラリア(オーストラリア)
- デルタ航空(インド)
- エティハド航空(アラブ首長国連邦)
1位のカタール航空は、イギリスの航空関連のコンサルティング企業兼格付け会社でもあるSkytraxが発表した最新のランキング「2019年ワールド・ベストエアライン」でも1位を獲得しています。
日本からは2つの航空会社がランクインしており、全日本空輸(ANA)が12位、日本航空(JAL)が14位となりました。
カタール航空が1位の理由は?安全性と「コロナ下でも前進」が評価か
カタール航空は、キャビン(航空機)の革新、乗客へのサービス、そして新型コロナウイルス感染症によるパンデミック下でもずっと運を継続していたという貢献が評価され、第1位になったということです。
カタール航空は、航空業界で初となる業績をさまざま持っています。
国際航空運送協会(IATA)による安全監査プログラム「IOSA」の認証を受けた最初の航空会社であるほか、AirlineRatingsとSkytraxの両企業による新型コロナウイルス感染症に関する監査を最初に完了させてIATAトラベルパスを取得しました。
カタール航空の安全性は高く評価されており、AirlineRatingsが2021年1月に発表した「Top Twenty Safest Airlines 2021(2021年の最も安全な航空会社トップ20)」では、カンタス航空に次いで2位となっています。
コロナ禍を経てより重要視されるようになった「安全性」が今回のランキングにも影響しているのかもしれません。
今回のランキング1位という結果について、AirlineRatings.comの創設者兼編集長のGeoffreyThomas氏は、「カタール航空の情熱と卓越性の追求により、世界中の旅行者はより良い生活を送っています」と述べています。
また、カタール航空のアル・ベイカーCEOは、2021年のエアラインオブザイヤー1位に感謝を述べたうえで、コロナ下での状況を語りました。
「過去16か月間、航空業界でこれまでに見られた中で最も暗い日々を目の当たりにしてきました。」と苦しい状況を表した一方、「それでも、他の多くの航空会社が飛行を停止したとき、カタール航空は引き続き運航し、乗客のそばに立っていました。」と前進してきた様子をコメントしています。
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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