アメリカ航空大手のユナイテッド航空は、同社史上最多となる270機の旅客機を発注すると発表しました。

同社は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んだ航空需要の回復を見込み、積極投資を進めています。

新たな機体の導入で、優れた燃費性能による二酸化炭素の排出量削減のほか、雇用創出など経済効果も期待されています。

目次

  1. ユナイテッド航空、史上最多の270機の旅客機を発注
    1. 米ボーイング200機と欧州エアバス70機を発注
    2. アメリカ国内線の供給座席数は約3割増に、2万5千人の雇用創出
  2. コロナ禍からの航空需要回復見据え積極投資へ

ユナイテッド航空、史上最多の270機の旅客機を発注

アメリカの大手航空会社、ユナイテッド航空は6月29日、新たに旅客機270機を発注すると発表しました。

米ボーイング200機と欧州エアバス70機を発注

ユナイテッド航空による270機の新規発注は、同社史上最多で、航空業界全体でもここ10年では最大規模となるものです。

その内訳は米ボーイングの「737MAX」が200機と、欧州エアバスの「A321neo」が70機となっています。

ボーイング機は、ユナイテッド・ファースト16席とエコノミープラス54席を擁する「ボーイング737 MAX8」が50機、ユナイテッド・ファースト20席とエコノミープラス64席を備える「ボーイング737 MAX10」が150機という内訳で、エアバス機も同様の仕様となる見通しです。

投資額は明らかにされていないものの、270機の総額は定価で約350億ドル(約3.9兆円)にのぼり、実際には大幅な割引が適用されるものとみられます。

全機には新たなインテリアデザインが導入され、「737 MAX8」は今年の夏から、「737 MAX10」と「A321neo」は2023年初頭から就航が予定されています。

アメリカ国内線の供給座席数は約3割増に、2万5千人の雇用創出

これによりアメリカ国内線の供給座席数は約3割増となるほか、北米出発便のユナイテッド・ファーストやエコノミープラスなどのプレミアムシートは2019年対比約75%増となります。

同社は今回の発注を「ユナイテッドネクスト」と呼ぶ取り組みの一環として位置付けており、顧客体験を大幅に改善するとしています。

新たに導入されるインテリアデザインには、各座席の背面に装備されるエンターテイメントシステムのほか、頭上の大型荷物入れや業界最速WI-FI、明るいLED機内証明などが備えられています。

また新たな機体は燃費性能に優れており、古い機材を退役させることで燃費効率を約11%向上させ、座席あたりの二酸化炭素排出量は17~20%削減できるということです。

さらに2万5,000人分にものぼる新たな雇用を創出し、2026年までに年間約500億ドル(約5.5兆円)の経済効果でアメリカに貢献するとしています。

コロナ禍からの航空需要回復見据え積極投資へ

同社CEOのスコット・カービー氏は同日、アメリカ東部、ニュージャージー州の空港で記者会見を行いました。

カービー氏は、発注の理由として、新型コロナウイルス感染拡大により落ち込んだ航空需要の回復に合わせてビジネスを加速するためだと説明しました。

同社は今回の発注分を含めて、合計で500機以上のナローボディー機(座席数が100~200席前後で機内通路が一本の航空機)を導入する予定です。

2022年に40機、2023年には138機、2024年以降には350機を導入する計画で、これは2023年には平均して3日に1機、新機材を導入する計算となります。

新型コロナウイルスワクチン接種の進展などを背景に、経済再開が進むアメリカにおいて、航空需要復活を見据えた積極的な投資が進められています。

文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ

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