各国で新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進む中、グアム政府観光局はワクチン接種希望者をグアムに迎え、現地での接種を提供するプログラムを発表しました。
アメリカ市民以外も対象となっており、日本を含む海外からの渡航者もプログラムを利用することができます。
7日間の隔離期間を設けるほか、出国前から帰国時まで合計3度のPCR検査の受検を義務付けるなど、対策を徹底したうえでの「ワクチンツーリズム」プログラムとなっています。
グアム政府観光局、ワクチンツーリズム推進プログラムを開始
グアム政府は、グアムでのワクチン接種を提供するプログラム、「Air V&V」を承認しました。
グアム政府観光局の社長兼CEOを務めるカール・T・C・グティエレス氏によれば、「このプログラムは、ワクチン接種に待ちくたびれている世界中の旅行者の特定の層を捉えている」ということです。プログラムを通じて観光産業に一石を投じ、経済を活性化させる機会を提供したいと述べています。
アメリカ市民以外も対象に展開、ワクチンは選択可能
グアム政府観光局が展開するワクチン接種プログラム、「Air V&V」は、日本を含むアメリカ市民以外も対象とされています。2021年6月23日に「実施準備が完了した」と発表されました。
海外から渡航してプログラムを利用する場合、すべての旅行者は渡航前にPCR検査を受検し、アメリカ入国の際に陰性証明を提示する必要があります。到着後にも改めて検査を受け、陰性であれば接種ワクチンを選択できるようになります。
ワクチンはファイザー、モデルナ、ジョンソン&ジョンソンのいずれかとされており、ファイザー製とモデルナ製は2回の接種を受けることになります。 接種が完了した際には、接種記録カードと接種保健所の記録を与えられます。
参加者には、Sara Alertに登録して14日間のモニタリングを受けることや、接触確認アプリをダウンロードすること、そして帰国時の出発72時間前までにPCR検査を受けることが求められるということです。
プログラムには、ワクチン接種やPCR検査のほか、宿泊、食事、空港への送迎なども含まれます。
10ホテルが参加しプログラム利用者をサポート
このプログラムには、10のホテルが参加しており、該当するホテルにパッケージを直接予約することでプログラムに参加できるようになります。対象ホテルは以下の通りです。
- デュシタニpグアムリゾート(Dusit Thani Guam Resort)
- グランドプラザホテル(Grand Plaza Hotel)
- グアムリーフホテル(Guam Reef Hotel)
- ホテルニッコーグアム(Hotel Nikko Guam)
- ハイアットリージェンシーグアム(Hyatt Regency Guam)
- レオパレスリゾート(LeoPalace Resort)
- ロッテホテル(Lotte Hotel)
- パシフィックアイランドクラブ(Pacific Islands Club)
- ロイヤルオーキッドホテル(Royal Orchid Hotel)
- ザ・ツバキタワー(the Tsubaki Tower)
プログラム参加ホテルは、利用者のワクチン接種やPCR検査の予約をサポートします。また、参加者はグアム到着後に7日間の隔離が義務づけられていますが、隔離期間も予約をとったホテルで過ごすことになります。
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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