最近、「DoH」(DNS over HTTPS)という言葉をよく耳にするようになってきたがご存じだろうか。これは、インターネットをより安全にする技術のことで、第三者に内容を覗かれたり改ざんされたりする恐れを軽減できるものだ。

DNSへの問い合わせを暗号化する「DoH」(DNS over HTTPS)

安全にインターネットを使うために「Firefox」で「DoH」(DNS over HTTPS)を設定する方法
(画像=Image:rafapress / Shutterstock.com、『オトナライフ』より引用)

ブラウザーでウェブサイトにアクセスする場合、「 https://otona-life.com 」のようなURLを入力すると思う。このURLに含まれるドメイン名をIPアドレス(インターネットの住所にあたるもの)に変換するサーバーが「DNS」(Domain Name System)だ。このDNSサーバーがないと、IPアドレスに変換できずにウェブサイトにアクセスができなくなってしまう。このように、インターネットではDNSサーバーは欠かせないものだ。
このDNSサーバーとブラウザーのやり取りだが、通信する情報が暗号化されていない。そのため、通信時に「盗聴」「改ざん」「なりすまし」の危険が生じる。もしDNSとの通信を改ざんされると、正しいURLを入力していてもまったく別のサーバーに誘導される恐れがある。
このような危険を防ぐのが「DoH」(DNS over HTTPS)だ。これは、DNSとの通信を暗号化するもの。これにより、第三者による盗聴・改ざん・なりすましを防げるので、インターネットの安全性が高まるというわけだ。
「DoH」を使うには、DoHに対応したブラウザーが必要で、DoHに対応したDNSの通信サーバーを設定する必要がある。現在のところ、これらの設定を簡単にできるブラウザーが「Firefox」だ。ここでは、Firefoxでの設定方法を紹介する。

安全にインターネットを使うために「Firefox」で「DoH」(DNS over HTTPS)を設定する方法
(画像=Firefoxの画面右上にある「≡」→「オプション」をクリックする、『オトナライフ』より引用)
安全にインターネットを使うために「Firefox」で「DoH」(DNS over HTTPS)を設定する方法
(画像=画面の最下部にスクロールし、「接続設定」をクリックする、『オトナライフ』より引用)
安全にインターネットを使うために「Firefox」で「DoH」(DNS over HTTPS)を設定する方法
(画像=「インターネット接続」画面が表示されるので、「DNS over HTTPSを有効にする」にチェックを付ける。「プロバイダーを使用」はデフォルトのままで問題ない。設定が終わったら「OK」をクリックする、『オトナライフ』より引用)

DoHを使うとペアリングコントロールなどが困難になるという理由で、一般的に普及するとまではなっていない。しかし、大人が個人で使う分には特に問題ないだろう。より安全性を高めたい人は、試してみてはいかがだろうか。

文・岩渕茂(フリーライター)/提供元・オトナライフ

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