オーストラリアの小学校で、とんでもなく巨大な蛾が発見されました。

モコモコとした灰色の毛に覆われた体は、まるででっぷりと太ったネズミのよう。

一体、何という蛾なのでしょうか?

目次

  1. 体が重すぎて空を飛べない

体が重すぎて空を飛べない

巨大な蛾が見つかったのは、オーストラリア東部クイーンズランド州にあるマウント・コットン州立学校。

熱帯雨林の端に近い新校舎の建設現場で、作業員が偶然発見したといいます。

オーストラリア博物館の専門家によると、これは「ジャイアント・ウッド・モス(Endoxyla cinereus)」という世界最大級の蛾のメスとのこと。

本種はオーストラリアとニュージーランドの森林に生息しており、超大型の幼虫はユーカリの木の中で1年を過ごします。

その後、毛虫となって現れ、絹糸を伝って地面に降り立ち、木の根を食べスクスクと成長。

驚異的な変態を遂げ、最終的に巨大な成虫となります。

ただし、これほど大きくなるのはメスだけで、オスの成虫はこの半分にも達しません。

しかし、そのおかげで短距離を飛んで移動し、メスを見つけて交尾できます。

一方のメスは、重さ30グラム、翼幅25センチにもなり、もはや自力では飛べません。

オスの方から飛んできてもらって交尾をした後は、約2万個の卵を産み、産卵にかかる多大なエネルギーのため、すぐに死んでしまいます。

そのため、ジャイアント・ウッド・モスのメスが人目に付くことはめったにありません。

重すぎて飛べない。「翼幅25センチの巨大な蛾」が見つかる
(画像=体が重すぎて飛べない / Credit: Mount Cotton State School、『ナゾロジー』より引用)

蛾を見つけた建設作業員は「感動的な蛾の姿を写真に収めた後、森に帰した」と言います。

同校のミーガン・スチュワード校長は、この発見について「驚きはしましたが、学校周辺にはコアラやヘビ、カエル、オポッサムなどがたくさんいるので、巨大な生き物には慣れている」と話しました。

残念ながら、蛾の発見時は休校だったため、生徒たちはその姿を直接見ることはできなかったそう。

しかし、これぐらいの大きさの生き物なら、オーストラリアの子供たちは普段から見慣れているかもしれません。


参考文献

Rarely seen supersized moth with 10-inch wingspan found at Australian school


提供元・ナゾロジー

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