イタリアのドラギ首相は2021年5月12日、コロナ対策で制限している外国からの観光客受け入れに関し、日本からの観光客でもワクチンの接種証明があれば隔離期間なしで入国できるようになると述べました。

目次

  1. イタリアでワクチン接種者に対する日本人観光客受け入れ開始
    1. イタリア、外国からの観光客呼び戻し開始
    2. イタリアから日本への観光客受け入れ緩和措置はなし

イタリアでワクチン接種者に対する日本人観光客受け入れ開始

イタリアのドラギ首相は、国会での質問に対し、ワクチンを接種した日本人観光客に対して、隔離なしに入国を認める方針を固めたと答弁しました。

またアメリカやカナダからの観光客についても、入国時の条件を緩和する見通しであると述べました。

しかし、ドラギ首相は具体的な受け入れ開始時期には言及しませんでした。

イタリア、外国からの観光客呼び戻し開始

イタリアでは、夏の観光シーズンを前に観光客を呼び込む動きが加速しています。

4月下旬にはワクチン接種を終えた人からのワクチンパスポートの国内運用が開始されています。

また、5月15日から、EU域内国やイギリス、イスラエルからの来訪客について、ワクチン接種や感染からの回復、陰性確認により隔離無しでの入国を認める方針です。

イタリアから日本への観光客受け入れ緩和措置はなし

一方、日本ではイタリアからの観光客に対し入国制限緩和措置を取っていません。また5月13日現在、外務省は日本からイタリアへの渡航に関し、渡航中止勧告を発表しています。

理由として、感染者数を人口比でみるとイタリアの感染者数の方が多くなっていることが考えられます。

5月12日で比較すると、日本で6,238 人の感染が確認されたのに対し、人口が日本の半分程度のイタリアでは同日7,852人とイタリアの方が感染者数の割合が高くなっています。

イタリアの感染者数は減少傾向にあるものの、国民感情にも配慮し日本よりも感染リスクが高い国からの受け入れは当分行われないものと思われます。

また日本ではワクチンパスポートの導入が検討されている段階であり、ワクチンを利用した観光目的での渡航往来再開もすぐには難しいと考えられます。

さらに東京五輪開催が迫る中で、政府にも感染者数を増加させる動きは減らしたいという思惑があるため、イタリア人観光客受け入れ再開にはしばらく時間がかかるでしょう。

文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ

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