目次
▼マツダの歴史
▼マツダのスポーツカー
▼現行:ND型ロードスター/ロードスターRF
▼中古:NA型ロードスター
▼中古:BG型ファミリアGT-R
▼中古:GF型マツダスピードファミリア
▼中古:CB型ランティス type R
▼中古:オートザムAZ-1
▼中古:オートザム AZ-3
▼素晴らしいマツダのスポーツカーたち

マツダの歴史

マツダのスポーツカー一覧】現行車種と個性的な歴代モデルを紹介!
(画像=©Nikolay N. Antonov/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

マツダは広島に本社を置く、1920年に創業された自動車会社です。

現在でもデミオやロードスター、アテンザなど人気車種を取り揃えているマツダですが、今までにたくさんの個性的なスポーツカーで世界中のファンを魅了してきました。

ロータリーエンジンで有名なマツダの歴代スポーツカーと、新型スポーツカーの情報をご紹介します。

マツダのスポーツカー

マツダは、世界でもロータリーで有名な自動車メーカーです。かつては、ファミリア、ルーチェ、サバンナ、マイクロバスのパークウェイまでロータリーを搭載し、販売していました。

しかしながら、中古市場には、ロータリー以外にもレースで活躍した車両や、個性豊かな車両が販売されています。
新車の、ロードスターと合わせて8台!一気に紹介していきます!

現行:ND型ロードスター/ロードスターRF

マツダのスポーツカー一覧】現行車種と個性的な歴代モデルを紹介!
(画像=2015年5月モデルチェンジ
販売価格:260万円~、『MOBY』より引用)

新車では、国産唯一のコンパクトFRスポーツとなってしまった、ロードスター。2000cc化され不評だったNC型の理由を考えれば、86もBRZもミドルサイズFR。

現行のND型では、その不評を払拭すべく先祖返りをしたモデルになっています。

概要

ND型では、通常のオープンボディに加え、電動トップモデル「RF」となっています。ロータス・エリーゼを思わせるリフトバックスタイルです。

オープンボディに、ハードトップを取り付けるとボディデザインが崩れるなどといわれますが、ロードスターは綺麗なルーフラインを描いています。

また、燃費は、WLTCでおよそ16km/Lからとなっており、かつてのロードスターから、スカイアクティブエンジンになり、大きく燃費を向上させました。

評価

スポーツカーなんて、若い時にしか乗れない乗り物とあきらめることはありません。

スポーツカーでも、サポカー対象となるロードスターは、子供が巣立った大人にもお勧めできるスポーツモデルです。そんなスーパーカー世代の欲求を満たせるような仕様になっているのが、このロードスターといえるでしょう。

軽量なボディにFRレイアウト、小気味よく反応するアクセルレスポンス、マニュアルミッション、やや前傾姿勢によるステアリングの反応の良さ、どれをとってもスーパーカーには欠かせない要素がこの小さなボディにギュッとまとまっています。

中古:NA型ロードスター

マツダのスポーツカー一覧】現行車種と個性的な歴代モデルを紹介!
(画像=販売期間:1989~1998年、『MOBY』より引用)

初代となるマツダ・ロードスターの元祖。エンジンラインナップは、1600ccをラインナップし、途中から1800ccをモデルに追加しました。ロードスターの中で唯一開閉式となる、リトラクタブルヘッドライトを装備するモデルです。

概要

現行NDロードスターの、先祖返りのモデルとなった元祖モデル。その仕様は、1000kgを下回る軽量ボディに、小気味よく走れるトルクとパワー、開放感のあるオープンエアと、小さくお手頃な価格ながら、当時高価だったスペシャリティクーペの要素を盛り込んだスポーツカーでした。

評価

先祖返りしたといわれるND型ロードスターが、どれほどNA型ロードスターにスペックが近いか、表にして比較してみます。

仕様ND型(現行・4代目)NA型(初代)NC型(3代目)
エンジンP5-VPB6-ZELF-VE
排気量(cc)150016002000
最高出力(ps/rpm)132/7000120/6500170/6700
最大トルク(N・m/rpm)152/4500137/5500189/5000
車重(kg)9909401090
ホイールベース(mm)231022652330
トレッド(前/後 mm)1495/15051405/14201490/1495

もっとも大きかったロードスターが先代のNC型となっています。大型になったボディや、2000ccのエンジンなどにより、最も重量が重い1090kgとなりました。ND型となり、その重量はおよそ100kg軽くなります。

これだけ重量差があれば、それまでのライトウエイトのイメージとは、がらりと変わってしまう事も納得です。

とはいえND型は、NC型の扱いやすさや、NA型のもともとのロードスターのイメージをミックスするように設計され、コーナーでの安定感に関わる前後トレッドは扱いやすかったNC型よりに、少し短くなったホイールベースや、エンジンスペックはNA型よりになっていることがわかります。

中古:BG型ファミリアGT-R

マツダのスポーツカー一覧】現行車種と個性的な歴代モデルを紹介!
(画像=販売期間:1989~1996年
画像は7代目ファミリア GT-X、『MOBY』より引用)

GT-RはGT-Rでも、こちらはマツダのGT-Rです。しかも、大衆車だったファミリアにターボを装着し、4WD化したモデルで、言うなればマツダのランサーエボリューションのようなモデルともいえます。

実際にその通りで、ファミリアGT-Rは、ラリーに出るためのホモロゲーションモデルとして作られた車両でした。

概要

ファミリアGT-Rは、1500ccや1600ccのエンジンを主体にしたハッチバックやセダンモデルの、マツダの作った世界的に販売される大衆車です。そのボディに1800cc+ターボのエンジンを搭載し、4WD化したモデルです。

また、ホモロゲーションモデルのため、「バンパーに埋め込まれた丸い大型フォグランプ」や、「冷却のために大きな開口部」、「ボンネットに取り付けられた冷却用のダクト」など、いかにもラリーかの雰囲気をもっています。

WRCのNクラス(改造幅がほぼ無く、戦うクラス)や、日本ダートトライアルなどで活躍していた、「マシン」です。

評価

燃費が良く、安全装備満載の、賢く近代的なコンパクトカーとは対極の存在で、パワーのために燃費を犠牲にし、良くも悪くも電子的な運転サポートが無くダイレクトに運転操作が反映される、やんちゃな車です。

ホットハッチと呼ばれる快速コンパクトカーの中でも過激な部類で、日産・パルサーGTi-Rなども似たような同世代の車です。

中古:GF型マツダスピードファミリア

マツダのスポーツカー一覧】現行車種と個性的な歴代モデルを紹介!
(画像=販売期間:2001年5月(限定車)、『MOBY』より引用)

過激だったBG型ファミリアの後に販売された、GF型ファミリア。その中でBF-BJ5P改と車検証上も記載される、メーカー純正の改造車となります。

概要

GF型ファミリアは、1500ccを中心にした一般的な大衆セダンでした。往年のファミリアGT-Rや、ラリーで活躍しているのを知る人たちには刺激が足りない車両となっていました。

その中で、同時期に販売されたファミリアSワゴンにはスポルト20という、2000ccの170psを発生するエンジンを搭載した、スポーツモデルが搭載されていました。

ワゴンブームのあおりもあり、「ワゴンには力を入れ、セダンはほどほに」と考えたのではと考察しますが、このエンジンに、マツダスピードがチューニングを行い載せ替え、加えてベースのセダンには無かったMTモデルをラインナップするなど、特別な仕様のメーカーカスタムカーです。

評価

GF型は、BG型に比べれば過激さは無いものの、ターボラグなどなく高回転まで吹け上がるエンジンは、気持ちの良いスポーティーな仕様で、BG型とは別のスポーツカーと認識できます。

その特徴の違いを、ベースエンジンを搭載するスポルト20のスペックとあわせて比較してきます。

仕様BG型ファミリアGT-RGF型MSファミリアGF型Sワゴンスポルト20
エンジンBPFS-ZEFS-ZE
排気量(cc)180020002000
最高出力(ps/rpm)210/6000175/6800170/6800
最大トルク(N・m/rpm)250/4500185/5000180/5000
車重(kg)121011901320

スペックは最も過激な3ドアハッチバックスタイルBG型、とセダンボディのGF型ですが、セダンボディのGF型が軽い仕様になっています。

これは、マツダスピードファミリアがFF車で、ファミリアGT-Rが、重たい部品が多くつく4WD車だったために重くなったことの表れです。

このようにファミリアGT-Rに比べれば、おとなしい仕様に感じますが、スポルト20と比較して、エンジンのカムシャフトや細部の加工など、手が入ったエンジンは5psのパワーアップに留まっていますが、気持ちよく吹きけ上がるフィーリングは純正と異なります。

中古:CB型ランティス type R

マツダのスポーツカー一覧】現行車種と個性的な歴代モデルを紹介!
(画像=販売期間:1993年~1997年
画像はマツダ ランティス、『MOBY』より引用)

スペシャリティ枠のランティスは、海外では323アスティナとして販売され、ほとんどファミリアといって過言ではありません。アスティナとしては、2代目となるモデルです。

Type Rは、type Rでも、こちらはマツダのtype R。今見ても、斬新なデザインのランティスは、好き嫌いの分かれる仕上がりです。今となっては珍しい2000ccで、V型6気筒のエンジンは、高音のエンジン音を響かせます。

概要

実は、ランティスはヨーロッパ向け車種だった、5ドアハッチバックのファミリア アスティナ(こちらも希少車)の後継モデルともいえます。

その凝った見た目は、コンセプトカーが道路をそのまま走っているような印象でした。ランティスは見た目だけの車でなく、JTCC(全日本ツーリングカー選手権)に参戦するなど、走りの面をしっかりアピールし、type Rを冠するグレードも発売されました。

評価

三菱のFTOも同様ですが、イタリアのアルファロメロなど、中排気量クラスでも6気筒にする車両が多かった時代背景もあり、170ps/7000rpmの出力を発生し、1798N・m/5500rpmの高回転型のエンジンは、スポーツカーそのものの仕上がりでした。

また、マツダスピードから販売されていた独特な大型リアウイングは、鉄板のカスタムアイテムでした。

中古:オートザムAZ-1

マツダのスポーツカー一覧】現行車種と個性的な歴代モデルを紹介!
(画像=販売期間:1992年~1995年、『MOBY』より引用)

軽自動車のABCと呼ばれた、ホンダ・ビート、スズキ・カプチーノと並ぶスーパー軽自動車のAZ-1。エンジンは、スズキ・アルトワークスと同じエンジンですが、マツダの軽自動車として販売されるのが本家で、スズキ・キャラが自社エンジンながらOEMとなる、なかなかに複雑なモデルです。

概要

軽自動車スポーツカーの代表格というよりは、スーパーカーを小さくしたようなモデルです。その理由は、ガルウイングドア、ミッドシップエンジン、ターボなど、付けれるものは全て付けた、バブリーな仕上がりです。

実用性はほぼ皆無といって等しく、窓は小さくしか開かない、荷物は積めない、ただ速いといった意味でも、スーパーカーと遜色ない性能を誇っていました。

評価

JAF(日本自動車連盟)の行うジムカーナ戦のカテゴリで、ホンダ・GA2型シティと唯一張り合える車種だったAZ-1。その性能はアルトワークスの高性能エンジンと合わさるMRのシャシーレイアウトなどと合わさり、スーパーカーそのものでした。

今でも、高値で中古取引がされ、新車の軽自動車が買えるほどですが、この車でなければ体験できない経験がそこにはあります。

中古:オートザム AZ-3

マツダのスポーツカー一覧】現行車種と個性的な歴代モデルを紹介!
(画像=販売期間:1991年~1998年、『MOBY』より引用)

ユーノス・プレッソと姉妹関係のある車両といわれますが、何か違う訳でもない車両です。マツダの販売店として、ユーノスやオートザムといったディーラーがあり、多チャンネル展開している時点で、バブルの香りがプンプン香ります。

概要

この時代の車は、とにかく今では考えられないような車作りをしていたこともあり、癖の強いキャラクターの車両が多くあります。いかにもバブルといった感じですが、中でも特徴的だったのは、1800ccのエンジンながら、V型6気筒エンジンを搭載したモデルがあった点です。

そのエンジンは、見た目のスポーツカー然とした見た目を裏切らない、エンジンサウンドを奏でるスポーツカーでした。

評価

トヨタ・セラと共に、コンパクトカーながらスペシャリティを強く意識したモデルです。どちらの車種も非常に惜しい車種で、セラのガラス張りの天井や、ガルウイングドアはスペシャリティそのものでしたが、エンジンはターセルの1500ccとスペシャリティとは程遠く、AZ-1の1800ccV型6気筒はスペシャリティを感じつつも、他はただのクーペとなっていました。

この2台のスペシャリティの良い部分が組み合わさった仕様の車があれば、海外でも人気が出たであろう1台になっていたかもしれません。

素晴らしいマツダのスポーツカーたち

マツダのスポーツカー一覧】現行車種と個性的な歴代モデルを紹介!
(画像=ロードスター30周年記念車(写真は北米仕様車)、『MOBY』より引用)

マツダの誇る歴代のスポーツカーを紹介しました。製造年が古い車であっても、今でも色あせない素敵なかっこよさがありますね。

マツダ特有のロータリーエンジンスピリッツや、ロードスターに見られる走りの喜びを徹底的に追求したクルマ造り。他にはない、マツダ車に乗ることでしか得られない喜びがきっとそこにはあるはずです。

多くの人々を魅了しているマツダのスポーツカー、次はロータリーエンジンを搭載した車が登場するのに期待したいですね。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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