2021年度の新入社員たちは、説明会や面接が軒並みオンラインで行われるなど、就職活動においても新型コロナの影響をもろに受けたはずだ。そんな大きな変化を乗り越え社会人となった今も、一度も社員や同期と直接会うことがないままの人も少なからずいることだろう。そんな年代を含めた若手社員を対象として、オープンワークは調査レポートを実施し、「新卒入社してよかった会社ランキング2021」を発表した。今回の調査では、2014年以降に新卒入社した20代の若手社員に対して「あなたはこの企業に就職・転職することを親しい友人や家族にどの程度すすめたいと思いますか?」という質問に0〜10点で回答してもらい、ランキングを作成している。若手社員が「新卒入社してよかった」と感じる企業にはどのような特徴があるのだろうか。以下で見ていこう。

堂々の1位は Google。新興ベンチャー企業もランクイン

「新卒入社してよかった会社ランキング2021」3位サイボウズ、2位ペイン・アンド・カンパニー、1位は?
(画像=Image: l i g h t p o e t / Shutterstock.com、Googleは10点満点中9点という非常に高い点数を獲得、『オトナライフ』より引用)

1位のGoogleは、フラットで決断が速い社風、組織体制で、個人の裁量が大きく多様性が尊重される組織風土であることが理由として挙げられている。また、極めて優秀な人材が多く、切磋琢磨していける環境であるというから自らを厳しい環境に置きたい人にとっては最適な環境であろう。驚いたのは、日本の一般的な企業とは異なり、職種や部署の異動に関しての辞令などが無いのだという。直近の評価や個人のケットワークによって異動することになるので、自発的に考えて行動できない人にとっては向いていない企業のようだ。右も左も分からない新入社員にとっては厳しい環境のようにも思えるが、グーグルほどの企業に採用される優秀な人材にとってみてはその環境さえもエキサイティングに感じるのかもしれない。
2位のベイン・アンド・カンパニー・ジャパンは、2019年の「最も働きたい会社」で1位に輝いた1973年創業のコンサルティング業務の会社で、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社や、株式会社ボストン・コンサルティング・グループを押さえてのランクイン。
3位のサイボウズは、「体験入部」という制度を利用して、他部署の業務をお試し体験できるなど、自らが希望するキャリアをサポートする取り組みがなされていることが特徴的だ。異動がカジュアルにできる文化のため、自分の職種や所属チームにとらわれることなく様々な知識を学ぶことができ、成長できる機会がたくさんあるという。また、いきなり異動するのではなく、事前に体験入部することでミスマッチを防ぐことができる。企業内ミスマッチはよくあることなので、もし多くの企業がサイボウズのように「体験入部」制度を取り入れれば、離職率を下げることにもつながるかもしれない。