無印良品は、良品計画が日本と世界31か国で展開しているブランドです。低価格ながら高品質でシンプルなデザインが特徴であり、幅広い年齢層から支持されています。

そんな無印良品では、「ずっと、見直し。ずっと、良い値。」をコンセプトに、2021年春夏期の価格改定を進めています。

新型コロナウイルスの影響により多くの店舗型事業者が損失を計上する中、無印良品はなぜ大胆な値下げに踏み切ったのでしょうか。

目次

  1. 無印良品、最大1,000円の値下げを実施
    1. コロナ禍で無印良品が値下げに踏み切った理由とは?
    2. コロナ禍でも業績は右肩上がり
  2. 無印良品の成長を支える3つの戦略
    1. 1. 巣ごもり需要への対応:リフォームにも対応した店舗を開店
    2. 2. ブランディング:商品からSNSアカウントに至るまで徹底したイメージの統一
    3. 3. 地域密着型の店舗展開:食料品がきっかけの「ついで買い」を狙う
  3. コロナ禍でも好調の無印良品、次のライバルはホームセンター業界か

無印良品、最大1,000円の値下げを実施

無印良品では、2021年春夏期の価格改定として、2021年1月に計52品目の日用品を値下げしました。

現在は第2弾となる価格改定を実施しており、計98品目の衣料品や日用品を100円から1,000円値下げしています。

無印良品が値下げに踏み切り。コロナ禍でも勢いが衰えない理由とは?
▲値下げした商品例;無印良品公式通販サイトより(画像=『口コミラボ』より引用)

たとえば、「UVカット フレンチリネン クルーネック カーディガン 婦人」は3,990円が2,990円に、「導入化粧液 大容量 400ml」は2,290円が1,990円に、「超音波 うるおい アロマディフューザー」は6,890円が5,990円に値下げされています。

コロナ禍で無印良品が値下げに踏み切った理由とは?

無印良品が今回の価格改定を実施した背景には、新型コロナウイルスの影響による消費者の節約志向の高まりが存在しているようです。

そもそも無印良品では「豊かな低価格」をコンセプトに、品質と価格の均衡を保っています。

品質の面では、特徴的で一部の人に「これがいい」と思わせる商品ではなく、特徴を出さず多くの人に「これでいい」と満足させるブランディングを追求。価格の面では、消費者が自身に見合った商品を「割り切って」購入する「割り切り消費」に適した価格帯に商品価格を据え置いています。

この品質と価格の均衡が、無印良品が支持されている理由の一つです。

コロナ禍で消費者の節約志向が高まったことで、品質と価格の均衡を保つため値下げを実施したのだと考えられます。

なお、無印良品では消費税が3%の頃から一貫して総額表記(税込価格表記)を採用しています。総額表示の義務化に伴い値下げを実施した企業もありましたが、無印良品の場合それは当てはまらず、あくまで消費者ニーズに合わせた値下げであったようです。

無印良品が値下げに踏み切り。コロナ禍でも勢いが衰えない理由とは?
▲総額表記に関する無印良品の投稿:Instagramより(画像=『口コミラボ』より引用)

コロナ禍でも業績は右肩上がり

ダイヤモンド・オンラインが調査した上場企業計109社が対象の「2月度業績改善度ランキング」において、無印良品を運営する良品計画は第2位にランクインしました。

良品計画の2020年9月から11月における営業収益は、前年同期比2.9ポイント増となる1,149億9,600万円となっています。

2020年に実施した価格改定の効果により来店客数が増加したことや、新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてセールを実施しなかったことが増収に繋がったとされています。

無印良品の成長を支える3つの戦略

価格改定による来店客数増加やセールの未実施による増収以外にも、無印良品ではさまざまな戦略を駆使して成長を維持しています。

ここでは、中でも重要だと思われる3つの戦略について紹介します。

1. 巣ごもり需要への対応:リフォームにも対応した店舗を開店

新型コロナウイルスの流行を受け自宅で過ごす時間が増えた消費者は多く、この風潮を受けて市場では「巣ごもり需要」が発生しています。

巣ごもり需要を受け、無印良品では2020年12月に新型の店舗となる「無印良品 東京有明」を開店しました。

この店舗は関東最大の売り場面積を持っており、食品や日用品など無印良品のほぼ全ての商品を取り揃えています。

更に「暮らしのサポート」「家づくり」「街づくり」をテーマとした8つの新商品とサービスを取り揃えていることも特徴です。

中でもリフォームサービスが特に注目されており、台所や寝室など一部屋だけをリフォームする「部分リフォーム」や家屋全体をリノベーションする「MUJI INFILL」などが提供されています。

ほかにもスタッフが自宅を訪れて収納やインテリアの指導を行う「くらしのなんでも相談所」を設置するなど、自宅の快適性向上に焦点を当てたサービスが数多く用意されています。

2. ブランディング:商品からSNSアカウントに至るまで徹底したイメージの統一

先述の通り、無印良品では特徴を出さず多くの人に「これでいい」と満足させるブランディングを行っています。

そして「無印良品らしさ」というブランドイメージを全ての商品に適用しており、食品、日用品、家電製品など計7,500点の商品は全て一目見ただけで無印良品の商品だとわかるようになっています。

公式サイト、SNSアカウント、広告などにおいてもこのブランドイメージは統一されており、徹底したブランディングの姿勢が伺えます。

3. 地域密着型の店舗展開:食料品がきっかけの「ついで買い」を狙う

無印良品では地域とのつながりを重要視しており、その地域のニーズに合わせて店舗構成を変更し、「土着化」を目指しているといいます。

たとえば銀座店や京都山科店では食料品の取扱いを強化しており、食料品を買いに来たついでに日用品を買う、という形の消費を狙っています。

2020年9月から11月の期間において食料品の売上げは前年同期比46.4ポイント増加しており、今後も食料品を軸とした地域密着型の店舗展開が進められていくものと思われます。

また各地域を拠点に活躍する人を招き、トークイベントや展示会なども実施しているということです。

コロナ禍でも好調の無印良品、次のライバルはホームセンター業界か

無印良品東京有明店ではリフォームサービスのみならずDIY用の資材も販売されており、ホームセンター業界へと攻勢をかけていることが伺えます。

2020年には家具製造業のニトリがホームセンター大手のDCMホールディングスによる株式公開買い付け(TOB)を押しのけて島忠を買収するなど、ホームセンター業界へ進出する企業はほかにも存在しています。

無印良品がこれらの企業とどう差別化を図るのか、今後の動きに注目です。

提供元・口コミラボ

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