4月28日、環境省と農林水産省が、日本の国立公園と国有林を世界水準へと高めていくことを目標に、連携して取り組んでいくと発表しました。

旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」による国立公園世界トップ25のランキングに入ることを目標に、国内5か所を「重点地域」と設定して取り組みを進めていきます。

目次

世界の「国立公園ランキング」ランク入りを目指す

日本国内には、全部で34の国立公園がありますが、トリップアドバイザーが発表する「トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト 観光地」内の「国立公園ランキング」トップ25には、いずれもランクインしていません。

両省の今回の取り組みは、「国立公園ランキング」へのランクインを目指すものとなっています。

また、2020年に合意した「コロナ後の経済社会の再設計(Redesign)に向けた「農林水産省×環境省」の連携強化に関する合意」における取り組みということで、アフターコロナを意識したものといえます。

両省の制度を駆使した事業推進、知床や屋久島など重点地域も設定

環境省と農林水産省は、国立公園と国有林における世界水準を目指した連携を推進するため、今後、国立公園と国有林が重なる地域において、優れた自然の保護と利用の両立を目指していくことを表明しました。

事業について、実施の対象となる地域は、重点地域とモデル地域の2種類があります。

重点地域は、世界自然遺産級の優れた原生自然を有する地域、また、誘客ポテンシャルの高い地域として、知床、屋久島、西表石垣、日光、中部山岳が選定されました。

モデル地域は、重点地域に次ぐ別の重点事業のモデルとなり得る地域とされています。具体的には、阿寒摩周、支笏洞爺、白神山地、磐梯朝日、上信越高原、妙高戸隠連山、白山、吉野熊野、大山隠岐、足摺宇和海、阿蘇くじゅうが選定されました。

事業内容としては、大きく分けて「保全」、「利用」、「管理」に対して、両省の制度を駆使して重点的に取り組んでいくとしています。

取組に対し、野上農林水産大臣は、「両省の技術やノウハウを組み合わせ、自然の保護と活用を高いレベルで両立することを目指したい」と表明しています。

また、小泉環境大臣は、「海外からの旅行客が見込めない今だからこそ、できる準備をしていきたい」と述べました。

日本の国立公園の魅力を世界水準に引き上げ、国際的な知名度を向上させるといった点で、コロナ収束後の訪日旅行再開を意識したものとなっています。

文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ

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