オーストラリア政府は2021年4月27日、東京五輪に出場する代表選手と関係者らに、ワクチンを優先接種すると発表しました。
オーストラリア、五輪関係者らに優先接種へ
オーストラリア政府は、2021年4月27日に東京五輪に出場する選手と指導者、サポートスタッフら合計2,000人以上が優先接種の対象となることを発表しました。 選手らの多くは優先措置が取られなければ、一般の若者と同様、50歳以上の人の接種終了後、年内のより遅い時期に接種を受ける予定でした。オーストラリアのグレッグ・ハント保健相は、「代表選手たちには、東京に行って競い、オーストラリアに安全に戻ってきてほしい」とコメントしています。
リチャード・コルベックスポーツ相は、「ワクチン接種が続く中、抵抗力の弱いオーストラリア国民が最優先されるのは変わらない。しかし(首相や各州・地域のトップらで構成する)国家内閣は、東京五輪が近づく中で、国内のトップ選手たちにかかっている重圧を理解している」と国民に優先接種への理解を求めました。
その上で、「東京五輪は今までとはかなり違ったオリンピックとパラリンピックになる。だがこの国の選手たちには、競う機会が与えられるべきだ」と述べました。なお、オーストラリアでは現在、高齢者や医療従事者らが優先接種の対象であり、70歳未満の成人にはほとんど接種が進んでいません。
また、ワクチン接種によるオーストラリアへの入国緩和措置や隔離期間免除等もありません。
東京五輪開催にあたり、他国も選手等関係者をワクチン優先接種の対象とするのか、動向が注目されています。
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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