日本の十五夜にあたる「中秋節」は、中国では家族団らんのひと時を過ごす伝統的な祝日となっています。

本記事では中秋節とは何か解説し、中国をはじめとして日本などアジア各国での祝われ方についてもご紹介します。

目次

  1. 中秋節とは
    1. 中秋節とは
    2. 中秋節の由来
  2. 世界各地での中秋節
    1. 中国
    2. 台湾
    3. シンガポール
    4. 日本|十五夜
  3. その他中秋節を祝う際に欠かせないもの
    1. 月餅を始めとする中秋節の食べ物
    2. 中秋節の挨拶(中国語)
  4. 中秋節は数多くの国で祝われている

中秋節とは

まず中秋節とは何か、説明します。

中秋節とは

中秋節とは、旧暦8月15日を指し、五穀豊穣を祈る伝統行事の日のことで、日本の十五夜にあたります。

2021年は9月21日(火)が中秋節にあたり、9月19日(日)~21日(火)が3連休に、9月18日(土)が振替出勤となります。

2022年の中秋節は9月10日(土)で、 2022年9月9日(金)~11日(日)のが3連休に、2023年の中秋節は9月29日(金)と予想されますが、正式な日程は中国国務院が発表します。

中秋節の由来

中秋節の由来は、かつて中国の皇帝が、8月15日に豊作を祈って音楽を奏で、月に祈りを捧げたこととされています。

1年で月が最も明るい時期の中秋節は、月にまつわる伝説がつきものとなっています。

特に無慈悲な王の妻だった嫦娥(チャンアー)の伝説が有名で、夫の非道な支配から人々を救うために、夫が飲もうとしていた不死の霊薬を飲んで月へとのぼり、「月の女神」として崇められているというものです。

中秋節は秋の収穫シーズンの終わりを告げるもので、伝統的には神に感謝を捧げるための期間とされています。

その歴史は古く唐王朝(618年~907年)時代にまでさかのぼり、宋王朝(960年~1279年)時代には、祭日として広く認知されていました。

世界各地での中秋節

中秋節は世界各地で祝われていますが、そのお祝いの方法は世界各地で変化しています。世界各地で異なる祝われ方について解説します。

中国

中国では中秋節は、伝統的に家族団らんの日として知られていますが、北京、上海、広州など中国各地で祝われ方が異なっています。

北京では、拝月台を設ける、直接月を見るなどのほか、水に映った月を見る、月を追いかけるなどの風習もあります。

上海では、四角形の線香の束「香闘」を焚いたり、青苗会といって祖先を祀る習わしがあります。

また広州では、各家庭が庭で竹を灯に編む、情緒ある「樹中秋」があり、タニシを食べたり燈籠を提げる風習もあります。

台湾

台湾では中秋節には月餅を食べる風習があり、伝統的な餡の入ったもの以外にも、カレー味やアイスクリーム、ラベンダー餡まで、その種類は大変豊富です。

またこの時期には、欧米系のコーヒーショップでもオリジナル月餅が売られており、最近ではBBQを楽しむ人も増えています。

シンガポール

シンガポールでも中秋節に月餅を食べる習慣があり、蓮の実の餡と卵の黄身を使った伝統的なものから、チョコレートやシャンパントリュフなどのフィリングを詰めたものまで、さまざまな種類があります。

本格的な祝祭は日没後に行われ、月見パーティーをして楽しむ人が多くなっています。

紙提灯の柔らかな灯りに包まれた庭に家族や友だちが集まり、お祭り会場、特にチャイナタウンでは、本物の灯籠を実際に見ることもできます。

日本|十五夜

日本では中秋節は「十五夜」や「中秋の名月」として知られています。

日本でも、中華街など中国文化の影響が強いエリアでは、中秋節のイベントが開催されており、十五夜ではなく中秋節としてお祝いのイベントが開かれたり、中秋節限定の月餅が販売されたりします。

横浜中華街の「2020中秋節」では、山下町公園に「月のオブジェ」が設置され、中秋節ならではの幻想的でフォトジェニックな写真撮影もできるイベントが開かれました。

また「光る手持ち提灯」が販売され、その提灯を持った客が、協賛店舗の中から3店舗を自由に選択し、各店舗から月餅を1個づつもらえるスタンプラリーも企画されました。

神戸中華街では月餅餅の販売や福引が行われ、長崎中華街では例年1,000個の満月灯籠を楽しむことができます。

その他中秋節を祝う際に欠かせないもの

中秋節を祝う際に欠かせない料理や、身近な人との挨拶について紹介します。

月餅を始めとする中秋節の食べ物

中秋節は、家族が集まってお月見を楽しみながら五穀豊穣をお祝いするもので、伝統的に準備されてきた食べ物には月餅のほか、カボチャやタニシ、サツマイモ、ザボン、八宝鴨、板栗鴨などがあります。

特に満月に見立てた円形の月餅は、中秋節の満月が象徴する「団らん」に欠かせない伝統的な食べ物として人気です。

月餅は中国の伝統菓子として、その種類は非常に豊富で、各地方によって異なる風味を持っています。

小豆餡や黒ゴマ餡、ハスの実の餡や松の実の餡などさまざまで、アイスクリーム月餅やチョコレート月餅といった近代的な月餅も増えています。

中秋節の挨拶(中国語)

中秋節における中国語の挨拶には、以下のようなものがあります。

  • 中秋快乐:中秋節おめでとうございます。
  • 祝你和你的家人中秋快乐.:家族の皆様に、中秋節のご挨拶を申し上げます。
  • 中秋佳节来临之际,愿你笑脸如鲜花常开!愿望个个如愿!中秋快乐!:中秋の節、あなたの毎日が楽しく過ごせるよう、願い事がすべて叶えられるようお祈り申しあげます。中秋節おめでとうございます。

中秋節は数多くの国で祝われている

中秋節は、中国をはじめとして、日本でも「十五夜」として知られるなど、アジア各地で祝われています。

特に月餅を食べる習慣がある国が多く、家族や友達と集う日でもあります。

国慶節とも時期が近いため、例年であれば多くの中国人が日本旅行を検討する祝日ともなっています。

訪日中国人観光客を迎えるにあたり、中国の祝日を把握することは欠かせません。

文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ

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