人がスケートボーディングのように空を飛ぶのは、SF映画の中だけではありません。
最近、航空技術者のハンター・コワルド氏が、空中を滑るように移動できるホバーボードを発表しました。
新しいホバーボードはドローンのような見た目をしており、複数のプロペラで空を飛びます。
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空を滑るホバーボード
空を滑るホバーボード

新しく開発されたホバーボードは、一般的な小型ドローンに似ています。
ただしドローンは無人機であり、ほとんどの場合、人間を運べるほどのパワーがありません。

有人航空機の中であれば、垂直離着陸機(略称:VTOL機)に似ています。
しかし、こちらは中に人がすっぽり入るほど大きく、やはりホバーボードとはかけ離れた存在です。
そのためコワルド氏は「世界で初めて、人を乗せて上空を飛べるホバーボードが完成した」と主張しています。

実際、ホバーボードを実現には、何年にもわたる研究と設計が必要でした。ほとんどすべての部品をカスタムメイドしなければならなかったとのこと。
しかしその結果、飛行テストでは約227kgの人まで持ち上げることができました。
また下向きにつけられた複数のプロペラのうち、2つが故障しても安全な着陸が可能とのこと。
他のプロペラが超音速を維持することで、故障によって失われた力を一時的に補えるのです。

コワルド氏が投稿するいくつかのビデオでは、ホバーボードに乗って空を飛んでいる様子が映し出されています。
まるで雪山のスノーボードや路上のスケートボードのように安定しつつ滑らかに移動していますね。
ちなみに新しいビデオでは一般道路を飛行する姿が投稿されました。

このホバーボードがどのように展開されていくかはまだ説明されていません。
YoutubeやSNS上では、販売を望む声が多数上がっています。今後の進展に期待したいですね。
参考文献
hunter kowald lifts off in LA after building a custom drone-like hoverboard
提供元・ナゾロジー
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