年会費3,000円で所有できるアメックスブランド「セゾンブルー・アメックス」。付帯保険や空港でのサービスなど、特に旅行シーンで活躍しそうなこのクレジットカードには、果たして年会費分の価値があるのだろうか。メリット・デメリットについて紹介していこう。

目次
1,セゾンブルー・アメックスの基本スペックと審査難易度は?
2,セゾンブルー・アメックスの4つのメリット
3,「セゾンブルー・アメックス」のその他のサービス
4,セゾンブルー・アメックスの2つのデメリット
5,年会費3,000円に見合う実力はあるか?

1,セゾンブルー・アメックスの基本スペックと審査難易度は?

「セゾンブルー・アメックス」(セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード)の年会費3,000円(税別)で、国際カードブランドはアメックス。セゾンカードで知られるクレディセゾンが発行するアメックスブランドのクレジットカードで、セゾンカードのサービスとアメックスのメリットをリーズナブルな年会費で利用できる。
 

年会費 3,000円(税別)、初年度無料
※26歳になるまで年会費無料
国際カード
ブランド
アメックス
申し込み対象 18歳以上の連絡可能な方
(高校生を除く)
獲得ポイント セゾン永久不滅ポイント
ポイント還元率 通常0.5%
主な交換可能他社
ポイントなど
◆ANAマイル
◆JALマイル
◆Amazonギフト券
◆UCギフトカード
◆JTB旅行券
旅行傷害保険 最高3,000万円の海外・国内旅行傷害保険
追加カード 家族カード(年会費1,000円・税別)
ETCカード(年会費無料)

通常はクレジット利用1,000円(税込)につき1ポイント(5円相当)が貯まり、ポイント還元率は0.5%。貯まるのはクレディセゾンの「永久不滅ポイント」で、その名の通り有効期限のないポイントだ。

申し込み対象の「18歳以上の連絡可能な方(高校生を除く)」という内容から推測すると、一般的なアメックスのクレジットカードよりも審査のハードルは低いと考えられる。26歳になるまでは年会費無料ということもあり、若い世代を中心に幅広い層に向けられたカードと言えるだろう。
 

2,セゾンブルー・アメックスの4つのメリット 海外でのポイントアップ、自動付帯の海外旅行傷害保険など

年会費も3,000円と安く、間口が広そうな「セゾンブルー・アメックス」だが、主なメリットは以下の4点だ。

  1. ポイント還元率アップサービス
  2. ポイント交換先の豊富さ
  3. 海外旅行傷害保険が自動付帯
  4. 空港・トラベルサービスが充実

メリット1,日常生活&海外でポイントアップ 海外でポイント還元率1%、セブン-イレブンでポイントを二重取りできる

アメックスのプロパー(自社発行)カードのポイント還元率は通常0.3%だが、「セゾンブルー・アメックス」の通常還元率は0.5%とプロバーよりも若干高めに設定されている。

「セゾンブルー・アメックス」にはポイントアップの仕組みが用意されていて、海外でのクレジット利用では2倍の1%となり、高還元率と言える水準になる。

またセブン-イレブンでの利用では、その永久不滅ポイントに加えて手持ちのnanacoカードにも自動的にポイントが貯まる。つまりポイント二重取りができるのだ(要事前登録)。

旅行先の海外や、セブン-イレブンでの日常的な買い物でもポイントが効率よく貯まるのは、お得感が高いだろう。

メリット2,ポイントの交換先が豊富 JAL・ANAのマイルも

貯めたポイントは商品に交換できるほか、カード利用代金の支払いに充当したり、各社ギフト券にも交換したりできる。ANAとJAL、どちらのマイルにも交換できるのも、海外旅行好きの人にとってはメリットだろう。

交換できるギフト券・他社ポイント(一部)

交換対象 必要永久不滅ポイント数
Tポイント
450ポイント
100ポイント
スターバックスカード
450円分
100ポイント
Amazonギフト券
1,000円分/1万円分
200ポイント/2,000ポイント
nanacoポイント
920ポイント
200ポイント
Pontaポイント
900ポイント
200ポイント
dポイント
1,000ポイント
200ポイント
au WALLETポイント
1,000ポイント
200ポイント
WebMoney
1,000円分/5,000円分
300ポイント/1,100ポイント
すかいらーくご優待券
1,000円分
200ポイント
UCギフトカード
2,000円分
500ポイント
JTB旅行券
5,000円分
1,200ポイント
JALマイル
500マイル
200ポイント
ANAマイル
600マイル
200ポイント
永久不滅ウォレット
450円分
100ポイント
ポイントdeお買い物サービス
900円分
200ポイント

メリット3,海外旅行傷害保険が自動付帯 最高補償額は3,000万円

このカードには、最高3,000万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯する。このうち海外については、旅行代金をこのカードで支払ったかどうかにかかわらず補償が適用される「自動付帯」。国内は旅行代金をこのカードで支払ったときに適用される「利用付帯」だ。

旅行傷害保険では、医療費が非常に高額になることの多い海外旅行時の補償が特に重要である。海外傷害旅行保険が自動付帯であることは、大きなメリットと言える。

複数のクレジットカードを持っている場合、ケガや疾病の治療費の補償額は各カードの補償額の合計になる。しかし利用付帯のカードでは旅行代金をそれで支払わないと補償されないので、利用付帯のカードを何枚持っていても役に立たない。

その点、自動付帯のカードなら持っているだけで保険が適用される。たとえば自動付帯のカードを2枚と利用付帯のカードを1枚持っている場合、利用付帯のカードで旅行代金を支払うことで、3枚分の補償額を合算できる。その意味で、海外旅行傷害保険が自動付帯であることは、このカードのメリットと言えるだろう。

また、このカードには海外・国内での利用を問わず、年間100万円限度のショッピング保険も付帯する。さらに、紛失・盗難に伴う不正利用が補償されるほか、ネット上での不正利用も補償するオンライン・プロテクションも付帯する。

海外旅行傷害保険(自動付帯)

死亡・後遺障害 最高3,000万円
傷害治療費用 最高300万円
疾病治療費用 最高300万円
賠償責任 最高3,000万円
携行品損害 1つ(1組・1対)につき5~10万円限度
(自己負担額3,000円)、
保険期間中30万円限度
救援者費用等 最高200万円

国内旅行傷害保険(利用付帯)

死亡・後遺障害 最高3,000万円
入院 日額5,000円
手術 5,000円×(手術の種類により10~40倍)
通院 日額3,000円

メリット4,空港・トラベルサービスが充実 手荷物無料宅配、コート預かりなど

3,000円という年会費の安さを考えると、「セゾンブルー・アメックス」は空港・トラベルサービスが充実していることもメリットと言えるだろう。
 

空港・トラベルサービス 内容
手荷物無料宅配
サービス
・国際線利用時にスーツケースなどの手荷物が復路
(空港→自宅)は1個まで無料
・2個目以降1個につき200円割引
・往路(自宅→空港)は1個につき100円割引
※対象空港は、成田国際空港、羽田空港
(国際線ターミナル)、中部国際空港、関西国際空港
※家族カード会員も同じ条件で利用できる
※同伴者の手荷物についても往路の割引と
復路の2個目以降の割引が適用される
コートお預かり
サービス優待
空港でコート預かりサービスが通常から20%割引。
※対象空港は成田国際空港、羽田空港
(国際線ターミナル)、
中部国際空港、関西国際空港
海外用Wi-Fi・携帯電話
レンタルサービス
複数の会社の海外用Wi-Fi・携帯電話レンタルサービスで、
特別割引料金や一定期間中レンタル料金無料など
ハーツレンタカー優待 世界145ヵ国に拠点を持つハーツレンタカーを
5~20%オフで利用できる
パッケージツアー
8%オフ
セゾンカード会員専用の旅の予約デスク「tabiデスク」
から、大手旅行会社のパッケージツアーを
8%オフで申し込める
ご利用枠一時増額 海外旅行期間中のショッピング
利用可能枠を一時的に増額できる
休暇村10%オフ 各地の国立・国定公園にある休暇村の
宿泊料金(1泊2食付き)が10%オフ

上記が空港・トラベルサービスの一覧だ。これらの特典を上手に使いこなせば、より快適に旅を楽しむことができそうだ。旅行が多い人は、一度検討してみるといいだろう。

>>「セゾンブルー・アメックス」の詳細を見る(公式サイトへ)

3,「セゾンブルー・アメックス」のその他のサービス 西友5%オフやアメックス会員ならではの特典も

4つの主なメリットのほかに、以下のような優待・サービスが用意されている。

その他の優待・サービス1,26歳になるまで年会費無料

3,000円(税別)の年会費は初年度無料、さらに「U25キャンペーン」として26歳になるまでは年会費が無料なので、クレジットカードを初めて持つ人でも気軽に申し込める。子どもが大学生になって初めて作るクレジットカードとしても適しているだろう。

その他の優待・サービス2,西友、リヴィン、サニー、ロフトが5%オフ

毎月第1・第3土曜日と特別開催日に、全国の西友、リヴィン、サニーでカードを利用すると食料品から衣料品まで5%オフになる。また月末の金・土・日には、全国のロフトでカードを利用すると5%オフになる。

その他の優待・サービス3,各種店舗・サービスで優待を受けられる

  • 高級タイムセールサイト「セゾンカード×LUXA(ルクサ)」
  • 「カレコ・カーシェアリングクラブ」
  • 港北ニュータウン「ノースポート・モール」
  • パーソナルトレーニングジム「24/7Workout」
  • ヨガスタジオ「スタジオ・ヨギー」
  • 往診型夜間救急サービス「ファストドクター」
  • 整体・リフレクソロジー「リフレーヌ」
  • エステサロン「エルセーヌ」
  • ヘアサロン「Ash(アッシュ)」
  • 宅配ネットクリーニング「リネット」
  • 全自動クラウド型会計ソフト「freee(フリー)」

    など、各種店舗やサービスで優待を受けられる。

その他の優待・サービス4,アメリカン・エキスプレス・コネクトを利用できる

アメックス会員だけの優待・特典や情報をまとめて紹介するウェブサイト「アメリカン・エキスプレス・コネクト」に掲載された以下の優待・特典を利用できる。

  • 旅行サイト「エクスペディア」でホテル8%オフ、ツアーが3,750円オフで予約できる
  • オンラインファッションショッピングサイト「GILT」の割引券
  • ファミリーセールサイト「GLADD」で使える3,000円割引券

    アメリカン・エキスプレス・コネクトを利用できることも、このカードのメリットだ。
     

4,セゾンブルー・アメックスの2つのデメリット

申し込む際は、デメリットも把握しておきたい。

デメリット1,通常還元率が物足りない

「セゾンブルー・アメックス」の通常還元率は0.5%。年会費無料で還元率1%のクレジットカードがあることを考えると、やや物足りないと感じる人もいるだろう。

デメリット2,年会費が有料

セゾン・アメックスシリーズには、「セゾンパール・アメックス」という年会費無料(※初年度無料、年1回以上の利用で翌年度年会費無料)のクレジットカードもある。ただし、こちらは保険が付帯しない。年会費3,000円を付帯保険分と考えたときに、お得感を感じられるかどうかがポイントになるだろう。

>>「セゾンブルー・アメックス」の詳細を見る(公式サイトへ)

5, 年会費3,000円に見合う実力はあるか?空港ラウンジの利用がカギ

「セゾンブルー・アメックス」は空港ラウンジサービスがつかないことを除いて、付帯する保険や特典・サービスはほぼゴールドカードに匹敵するスペックと言える。特にトラベルシーンでその実力を発揮しそうだ。空港ラウンジサービスを特に必要としない人にとっては、年会費相当かそれ以上の実力を持つカードと言えるだろう。

3,000円という年会費も、ゴールドカードと考えれば高くはない。旅行が多いことを前提とすると、空港ラウンジを利用するかどうかが「セゾンブルー・アメックス」を検討する際の判断材料になりそうだ。
 

 
執筆・モリソウイチロウ

「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。  

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