観光庁は20年の訪日外国人旅行消費額を7446億円と試算した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月以降の調査を中止したため、1~3月の1人当たり旅行支出を用いて弾いた。19年は4兆8135億円で84.5%の減少となった。
1人当たり旅行支出は17.0%増の18万5413円。これに年間の訪日外客数411万5828人を乗じた。国籍・地域別に見ると、中国が2536億円で全体の34.1%を占め、台湾1084億円(構成比14.6%)、香港576億円(7.7%)、米国456億円(6.1%)、韓国429億円(5.8%)と続いた。前年3位だった韓国はもともとの支出の少なさに加え、旅行者数が91.2%減と他の上位市場より落ち込みが大きく、5位に順位を下げた。
1人当たり支出はベトナムが26万3497円でトップ。旅行者数も69.1%減にとどまったため、消費額は402億円(構成比5.4%)となり、前年の9位から6位に上昇した。
支出はベトナムに次いで中国25万6566円、オーストラリア23万8826円、イタリア22万9426円。最も少ないのは韓国の8万7900円。
提供元・トラベルジャーナル
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