7月13日は福岡の主要道路のひとつである昭和通りをすべての舁山笠が練り歩く「見せ山笠」が行われます。通りにはすでにかなりの人が並んでいました。

勇壮な掛け声とともにやってきたのは櫛田神社の北に位置する「土居流」の山笠。「おいさ!おいさ!」という掛け声とともに駆け抜けていきます。

山笠の衣装は独特で、地域がわかる水法被(みずはっぴ)に舁縄、締め込み(ふんどし)に脚絆、地下足袋というのが基本スタイルです。祭りが終わった後も締め込み姿の男性が大勢街を闊歩していますが、この時期だけしか見られない博多の風物詩です。

博多座の前を冷泉公園方面に折れていく西流。今日の集団山笠見せは道を折れた先にある冷泉公園が目的地となります。集団山笠見せは神事ではなく、山笠祭りの知名度向上のために福岡市の要請によって始めたものですが、舁き手にとっても練習の機会になり、来る7月15日午前4時59分に行われる奉納神事に向けていい準備になるのではないかと思います。

地下鉄祇園駅のシンボルマークも山笠に参加する舁き手の姿。

櫛田神社への山笠奉納は早朝ですが、それに合わせて地下鉄は3時台から、JRも小倉方面から深夜に臨時特急が出るそうです。平日の朝でなかなか辛いですが年に一度しかない博多の一大イベントですので、ぜひ足を運んでみてください。わたしはきっと寝ています。

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年7月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。