そして、今回の結果を受け、科学者たちはすでに次の目標に目を向け始めています。
その中心的存在となるのが、現在計画されている次世代ニュートリノ望遠鏡「IceCube-Gen2」です。
この次世代望遠鏡は現在のIceCubeと比べて検出体積と感度が約8倍も大きくなる見込みであり、千葉大学をはじめ世界中の研究機関が中心となって開発を進めています。
IceCube-Gen2が完成すれば、今回観測できなかった超高エネルギーニュートリノを直接観測できる可能性があり、それによって宇宙線の発生源そのものを特定する手がかりが得られるかもしれません。
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元論文
Search for extremely-high-energy neutrinos and first constraints on the ultrahigh-energy cosmic-ray proton fraction with IceCube
https://journals.aps.org/prl/accepted/22071Y43Off1a48fe53f6e56a9c40ed30d232fa87
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部