筆者は業務改革プロジェクトに携わったことがあったが、古株の中年社員からは「これまでずっと同じやり方で問題がなかったのに、新しいシステムなんて入れたらどんなリスクがあるかわからない!」と猛反発された。
海外本社からのお達しなので結局、システム導入が断行され、最初はみんなブツブツと文句を言っていたが半年もすると以前よりも残業時間は減り、やがて誰も文句は言わなくなった。
世の中は「変化に対応したものだけが生き残る」という鉄の掟があるため、仕事では代案なき抵抗勢力は「変化を阻害する因子」になることが少なくないのだ。
3. お金自慢
SNSを中心に「自分はこんなにお金を持っている」という承認欲求に突き動かされる人を見る。20代で財を成したなら確かにすごいことであるし、誰しも若い頃は「自分はいかにすごいか」を周囲に誇りたくなるタイミングというのはある。若い人はまだ理解できる。
だが、30代後半、40代にもなって「自分は経済的に余裕がある」「こんなにいい思いをしている」と誇るのは「痛い人」と見られるリスクが高まる。起業しないサラリーマンでも堅実に蓄財し、10年20年と積み重ねてある程度の年齢ならそれなりに資産がある人などいくらでもいるし、起業家でも資産が100億、1000億と上には上がいるからだ。
たとえばそのお金を使って社会を良くする活動にあてるとか、子供たちに寄付をするとか、イノベーティブなビジネスを立ち上げて雇用を生み出したり、経済に寄与し、国益につなげるなら大変立派なことだ。なぜならそこにはお金だけではなく、「利他的な価値観、行動力、胆力」といった資金力以外の優れた能力や人格の存在を確認できるからである。
しかし、稼いだお金を見せびらかし、ただ自分のために使うだけの行為から「すごい!」という要素を見出すことは難しい。
4. 自我を通す人
最後に自我が強すぎる人である。もちろん、自我自体は持っていて何の問題もない。自分自身も「ここは譲れない」という価値観はある。問題は「仕事」という結果を出すこと以外求められない場でそれを出してしまうことにある。