この融資に対し、米国は強く反対の姿勢を示している。IDBでは、米国が30%の議決権を有しており、次いでアルゼンチンとブラジルがそれぞれ11%、コロンビアはわずか3.1%にすぎない。加えて、中国との関係に慎重な姿勢をとるミレイ大統領率いるアルゼンチンが米国と足並みをそろえるのは明白であり、この2カ国で41%の票を握ることになる。

これは、コロンビアが地下鉄建設を進めるには、IDB以外の融資元を探さざるを得なくなることを意味している。

今後の展開が注目される。