“秘密のグルチャ”に晒されていた、うちの子のこと

スクショには、ママ友らしき複数人のやりとりが映っていました。
「今日も“よだれマン”来てたよw」 「あのリュック、年少が使うやつでしょ」 「わざと変な靴履かせてるの?キャラ狙ってる?」
“よだれマン”。 それは、うちの息子のことでした。
確かにうちの子は、緊張するとちょっとよだれが出やすくて、私も気をつけていました。 でも、それをママ友たちがLINEグループで“あだ名”にして笑っていたなんて…。
そこにいたのは、毎朝「おはようございます♪」と笑顔で挨拶してくる、あの人たち。
誰が送ってきたかは、すぐに察しがついた
匿名とはいえ、メッセージの文面はとても丁寧で、決して私を煽るようなものではありませんでした。
「私も最初は流してたけど、最近のやりとりが度を超えていて…」 「子どものことを笑うのは、さすがに見過ごせませんでした」
正義感から送ってくれたのだとわかりました。 それだけに、“ママたちの裏の顔”が、いっそう怖く感じられました
私は“やり返す”よりも、“正面から”動いた
私は、そのグルチャにいたであろうママたちのうち、中心メンバーの一人にだけ連絡を取りました。
「こんなLINEをもらったんだけど、何か心当たりある?」 そう言って、スクショを添付して送りました。
数時間後、返ってきたのは──
「ごめん…ほんとごめん…調子に乗ってた。最低だった」
まさか、あっさり“認める”とは思っていませんでした。 そして数日後、園に行くと、そのママ友たちが私のところに来て、 揃って「ごめんなさい」と頭を下げてきたのです。
“大人の謝罪”よりも、“子どもに向き合う勇気”を選んでほしい

私は許すとも、許さないとも言いませんでした。 ただ一言だけ、伝えました。
「私は大人だからまだ我慢できます。 でも、子どもが“笑いもの”にされたと知ったとき、親としては、一生忘れられません」
それだけ伝えたあと、私はその場を離れました。