■レイコー誕生の背景、コーヒーのプロに尋ねたが…

ちなみに、前出の『名探偵コナン』にて「レイコー」という単語が登場したのは、西の高校生探偵・服部平次に関連したエピソード。

今回の調査結果にも現れているように、「レイコー=関西地方の人々の呼び名」と認識している人もいることだろう。しかし、大阪在住の知人(20代)にレイコーの現在を尋ねてみたところ、「存在は知っているが、ほぼ死語で使われない」との回答が得られた。

なお、関西地方で「レイコー」という呼び名が広まった経緯や背景について、一般社団法人「全日本コーヒー協会」をはじめとするコーヒーの団体・企業に取材を打診したが、いずれも明確な回答は得られなかった。

■じつは「冷コーの日」が存在した

ちなみに全日本コーヒー協会によると、なんと去る7月1日は「冷コーの日」と認定されていることが判明。

一般社団法人「日本記念日協会」では、登録の経緯について「ラジオパーソナリティで冷コー愛好家の黒江美咲さんが制定。『冷コー』(レイコー)とは喫茶店文化の中で生まれ、西日本で広く使われてきたアイスコーヒーを指す言葉。親しみのある『冷コー』という呼び名をさらに広めるとともに、多くの人がアイスコーヒーを楽しむきっかけにとの願いが込められている。日付は梅雨明けからお盆までの頃がアイスコーヒーが最も売れる時期といわれ、本格的な夏の到来を感じさせる7月1日としたもの。クラウドファンディングにより多くの『冷コー』ファンからの賛同を集めて誕生した記念日」と、説明している。

この夏にアイスコーヒーを注文する際は、ぜひ「冷コー」の呼び名を使ってみてほしい。

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ 調査期間:2025年6月6日~2025年6月11日

対象:全国10代~60代男女653名 (有効回答数)