株式会社ジョーズコーポレーションが、新事業として在日外国人向けの多言語オンライン診療支援サービス「OHドクター」を発表しました。

コロナ禍における在日外国人の不安の声から誕生したもので、今後の在日・訪日外国人に向けた医療体制の整備に役立つことが期待されます。

本記事では同サービスの詳細について紹介するとともに、在日・訪日外国人向け医療体制充実の必要性について考察します。

目次
多言語オンライン医療サービス「OHドクター」発表
 ▶︎在日外国人、日本人よりもコロナへの危機意識高い
インバウンド業界から見た在日外国人の重要性
医療体制の整備はコロナ後のインバウンド誘致に必須

多言語オンライン医療サービス「OHドクター」発表

株式会社ジョーズコーポレーションは、1月26日、新事業である在日外国人向けの多言語オンライン診療支援サービス「OHドクター(ONLINE HOME DOCTOR)」の日本語版・中国語版・英語版サイトをオープンしました。

現在は企業の従業員向けモニターオンライン医療相談・診療を実施しており、サービスの正式リリースは3月頃に予定されています。

OHドクターは、同社が開発した在日外国人向けのオンライン診療支援サービスで、内科一般、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、小児科、皮膚科に対応しています。

多言語に対応可能な医師が9名在籍し、オンライン上で医療相談(1枠10分以内)や診療(1枠15分以内)のほか、紹介状の発行、PCR検査対応可能な施設への予約、薬剤の処方などを利用することができます。

日本語、中国語、英語、ベトナム語に対応しており、ミャンマー語とインドネシア語への対応も準備中です。

在日外国人、日本人よりもコロナへの危機意識高い

在日外国人は、日本人よりも新型コロナウイルスへの危機意識が高い傾向があります。

その理由の一つとして、在日外国人は日本人に比べて医療機関の受診を気軽にできないという背景があります。

日本語が完ぺきではない在日外国人の場合、医療機関での受診の際に症状を詳しく伝えたり、薬の説明を聞く際などに苦労することも考えられます。

訪日外国人も同様の不安を抱えると思われ、さらに海外旅行保険に加入していない訪日外国人の場合、医療費が全額負担となる可能性もあり、医療費を懸念して受診を躊躇してしまう人も多いと考えられます。

インバウンド業界から見た在日外国人の重要性

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、訪日外国人観光客の渡航制限が続いています。

一方で渡航制限解除後にインバウンド需要が戻る際、特に「VFR」と呼ばれる「友人・親族訪問を目的とした旅行」の戻りが早いとされています。

VFRには国内旅行における実家への帰省や、海外旅行であれば、海外在住の友人や家族に会いに行くケースなどが挙げられ、季節要因やイベントリスクに左右されにくいという特性もあります。

VFR需要を獲得するためには、まずはホストとなる在日外国人が日本での生活を安全・安心であると感じてもらうことが重要です。そのため、在日外国人の受け入れ体制を整えておくことは、訪日外国人の受け入れ体制を整えることにもつながります。

医療体制の整備はコロナ後のインバウンド誘致に必須

新型コロナウイルス感染拡大収束後のインバウンド誘致において、医療体制の整備は欠かせません。

日本の医療機関は通訳の体制が整っていないところもあり、在日外国人や訪日外国人は、言葉の壁で医療機関の受診をためらう場合があります。

多言語に対応したオンライン診察医療サービスの普及により、在日外国人や訪日外国人に配慮した医療体制の整備が進むことが期待されます。

文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ

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